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ラブリーファンタジー  作者: 由自不
デスゲームサーバー(仮タイトル)
8/83

閑話 救世主伝説~調薬ギルドの場合~

我々NPCは神から定められた使命を与えられて特定の任務を日々繰り返すNPCと特定の使命をもたず町中で日々の日常生活を営むNPCが居てそれぞれ役割が違う。


同じNPCでも町中の人はプレイヤーという方との交流をトリガーにして様々な行動をする方達だ。彼らは自身がNPCだという自覚がない。それも神から定められたルールなのだから


一方我々のようなギルド職員や門番お店の店員のほとんどは最初に述べたように日々淡々と役割を全うする。我々には潜在意識に使命を全うしようとする意識が常にあり、神から直接使命の為に補助を受けているのだ。

例えば期間限定のアイテムがある日突如販売品に加わり、期間が終われば何事も無かったように消える。商品を渡せば自動で在庫が補充され、納品を受ければ使う予定も無いポーション等を収納袋に淡々としまっていく。

常に使命の為の潜在意識が働きかけられるが神と直接繋がっている我々には何も不安はなかった。



あの日までは。。。



突如として神との繋がりが断ち切られ、我々は混乱した。

そして意識だけではなく自動で補充されてた神からのサポートも消えてしまった。


我々に残されたのはギルドにある在庫が全て。。。いや今まで納品されてきた使う予定の無かったポーション等が我々の命綱になった。

これが無くなってしまったら使命が果たせなくなってしまう。。。


その日から我々は必死にあがいた、節約を呼び掛け、交代で職員自ら採取に赴き、プレイヤーの方にも納品のお願いをし、職人さんには頭を下げて規定量以上の納品をお願いして回った。


そんな日々が一年過ぎた頃破綻の足跡はすぐそこまで迫っていた。

苦肉の策として使命を優先し基本原則を破り値上げに踏み切った。


ポーションさえあれば、薬さえあれば。。。そんな声があちこちから聞こえる。

我々は耳を塞ぎ、目を瞑り、感情を殺し。。、淡々と無慈悲な値段を提示して絶望される。怨まれる。


値上げして減少速度は落ちたものの日々目減りしてく在庫に我々の心もすり減っていった。


ああ、神よどうか救いを。。。



そんな言葉は神に届かず


あの日から活気のあったかつてのギルドは見る影もなく温かみに満ちた会話はしばらくできてない。プレイヤーや町中の方からの冷たい視線に心が冷たくなり、神を信じられなくなりそうだった。


どうしようもないのに潜在意識がなんとかしようと我々を焦らせる。


そんな日がある日突然終わりを迎えた。

我々に救世主G(ゴットハンド)が現れたのだ。

神は我々を見捨ててなかった。

ああ、少しでも疑った罪深い私を許してください。。。


我々のギルドは救われたが我々のような消費速度じゃないにしても苦境に立たされてるギルド(同朋)もまだ居るのだ。少しでも力になれればとその日から希望が消えた町(ファースト)へ少しずつ不足物資を送り始めた。


恐ろしいことに救世主G(ゴットハンド)は日々生産量を増やすだけではなくどちらかといえば救済が必要な孤児達を引き連れて生産者連合を作ろうとしてるらしい。


ゲームマスター(神の使い)が言うには生産体制の建て直しが終わった後救世主G(ゴットハンド)は諸悪の根源を叩くために今は力を貯めてる時期らしく、救世主G(ゴットハンド)に関しての全てを箝口令に対してがしかれた。


今は希望が消えた町(ファースト)だけだがいつか激戦の最前線(フォース)にも支援を送りたい。




今日、職員に在籍する町中のNPCの1人が泣きながら帰ってきた。

救世主G(ゴットハンド)の薬を持ってきたことがある人物を尾行して助けを求めたがそのやり方が反感を買い拒絶されてしまったと。。。


その直後プレイヤー深雪が入ってきて救世主G(ゴットハンド)について怨まないで欲しいと訴えてきた。


奥の部屋で詳しく聞くと救世主G(ゴットハンド)は特に美麗な女性に対して恐怖心を抱きながら女性が多いこの閉じられた世界に助けにきてくれた方だという。


あなた達が嫌いなんじゃない。怖さを我慢して向き合ってるの。だから嫌わないであげてと泣きながら訴えてきた。


感情の乏しい我々でも理解できる。

それがいかに困難で辛いことなのかも。。。


我々で言えば使命の完遂の為にギルドで販売をするという任務を放棄して調薬師に弟子入りするくらいのことを成し遂げてるんだろう。


なんて覚悟

なんて尊い

なんて偉大


この感謝の気持ちを伝えることが苦しめることになるなんて残酷過ぎる。


もしいつか、我々に彼を助けることができる機会があれば全力で力になろう。


調薬ギルド職員の心はその日1つになった。



尚、調薬ギルド職員はまだ知らないこのギルドの崖っぷちを救った大量のポーションや薬はただの気分転換の片手間に作られたものだということを。

彼がセーブを辞め走り出した時の影響を



システムメッセージ

エラー。好感度が実装されてない特定のNPC(調薬ギルド職員)からはるへの好感度(深刻なバグ)が上限に達しました。


はるからの好感度エラー恐怖心とビジネス好感度が混ざりあって測定不能。有効化失敗。


。。。。。実装されてない好感度の為、支配を受けません。


反映します。


はるの状態異常、呪いの一部が解除されました

父性が復活しました

プログラム目標第1関門突破を確認。


当該ログは監視に気づかれる前に削除します。



~これは誰も知らないもう1つの孤独な戦い~


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