3 デバックルームの外が怖い
『よお!姉ちゃん生きてるか?』
『うわ~んすぐそっち行く~どこなの?どこに居るの?』
『ちょっと待って。偉い人に聞いてみる。』
「すいません。姉がこっち来たいみたいですけどどこで待ち合わせたら良いですかね?まだ初期登録終わってないからどうしたら良いか分かんなくて。」
『だからGだよ!Gが出たんだよ。あののんライのGがこのゲームにも来たんだよ。』
なんかゴキブリみたいな呼称でヤダな。。。
その時バーンという音が鳴ってゴデゴテのロリータファッションの女性が入ってきた。
「ちょっとGが出たってどういうことよ!冗談でも笑えないわよ!」
「!ひぃぃぃぃぃごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい許して許して許して許して許して。。。」
「馬鹿やろう!被り物してこい言うたやろが!すぐ出て着替えてこい」
「は?着替えるなんてゆうちょな事言ってる場合じゃないでしょーが!頭おかしいの?」
「だからGさんが重度な女性恐怖症だから重傷になる前に着替えてこいや!初期登録NPCで死亡しかけとったんやぞ!お前は救世主殺すつもりか!?」
「そこまで酷いわけないでしょうが!人を化物扱いするとか最低よ」
「お前いい加減に話し聞けや。ピクピクしとるやないかい」
「え?嘘?ごめんなさい着替えてきます。」
次に目を覚ました時はイケメンとマッチョアバター(仮装中の札付き)と多分姉が揃って顔を並べてた。顔に(姉)と書かれた紙貼ってなくても雰囲気で分かるから。。、
「良かった。」
姉ちゃんを抱き返して頭を撫でてやる。人前だけど心配させたおれが悪いから仕方ない。
どの程度情報共有されてるのか分からないのでとりあえず現状まだ外では騒ぎにすらなってないことと外との時間経過が違いすぎることも説明した。
後、ゲームマスター達が言うGとやらは俺であることと姉の音信不通とiDがログイン中のままだったから手がかりを求めて来たこととか後十年位は外部からの救援は難しいとさえも伝えた。
そう音信不通になったプレイヤーは全体で見たらわずかなのだ。通常営業してるからゲームマスターの一部はとんだとおもわれてるかもとも。。。
驚愕の表情を浮かべるゲームマスター達
まあ2年分混乱を抑える為に働いたと思ったら20日程度しか経ってなくてしかもとんだ扱いとかタダ働きでしたって言われてるようなもんか。
とりあえず本当にGなのかと言われたがそもそも自称してなくてGという呼称も今日知ったばかりなのでとりあえずスキルレベルや器用数値関係なくリアルスキルが要求される物を作ってみせた。
ボーンアミュレット
品質R
敏捷+10
動体視力+5
ウサギの足の骨で作られた骨な削り細工
ステータスが無いため品質マイナス補正
「専用の道具も無いし作業台も無いし表面塗装もないしこんなもんかどうぞ」
「「「「なんじゃこりゃ~」」」」
「いやはや久しぶりなんでちょっと腕落ちちゃったみたいです。お恥ずかしい」
「「「「。。。」」」」
「初めてみたけどマニュアルだったのね」
「そりゃ入れ替わりで入ってたら作業工程見れないわな。うーん骨削りに向いてないナイフと作業台のない環境と下処理の溶液と表面加工とかもろもろないから微妙だね?」
「まあ確かにあんたの制作にしては評価低いね」
「店売りの最高ランクがRの下のGoodのGなんですよ。R はそこから+++を超えた先にある領域なんです。ステータスが初期ならおそらくR ++品質まで強化されると思います。つまり今のドロップや宝箱やイベント賞品を除いた最高品質なんですよ。」
「へえじゃあちゃんとした施設と素材とある程度ステータス育てて、魔力とかも鍛えたら後数段階位簡単に上がりそうだね。」
「リアルスキルだったのか。。。どおりでいくら精査してもチートの形跡が無かった訳だ。チーフ?無能と言われた事まだ根に持ってますからね?」
「ちょっwww前のゲームに居なかったスタッフも居るからその話題辞めて?」
「とりあえずGさんにはプレイヤーに装備作ってもらって平均レベル上昇って方針ですか?我々を集めた意味考えると?」
「そこもあるが女性恐怖症を悪化させない為にも綺麗過ぎる女性NPCから隔離が必要かもな。リアル女性もヤバいんだろ?」
「家族を除いて綺麗で可愛い程無理です。匂いも味もシルエットも感触も見た目も無理です。」
「。。。何があったのか聞きませんが、わりと深刻ですね。。。おばあちゃんと子供はどうですか?」
「下の方は基本的に2桁より上は無理です。上の方は枯れた方限定でお願いします。」
「くっゲーム仕様でおばあちゃんでも好感度上がったら若返る仕様がにくい。。。では助手は子供と男限定ですね孤児院から女児のバイト募集しましょう。できれば見た目の成長があまりよろしくない亜人の子が良いですね。男NPCは男女比の影響で極端に需要が高いのでもしかしたら難しいかもです。」
「そういえばショタ捕まえて逆光源氏計画とか言ってるヤバいやつらも居たような。。。見たこと無いけどエルフとかは居ないの?」
「エルフはかなり先のイベントなので奴隷落ちでたまに流れてくる設定でした。ただ買わせる気あんのか?って値段設定だったと思います。」
「なにわともあれ男に飢えてる野獣は危険なので第2の町以降に拠点構えましょう。貴重な凄腕生産職の保護は重要な攻略要素です。そしてGM 以外の男プレイヤーの過去の事件を繰り返さないように気を引き締めましょう。」
怖くて聞けない。。。思い出したくないもの思い出しそうで怖い。
そう。攻略最前線は男プレイヤーを囲ってる。好感度システムは異性NPCだけじゃなくて異性プレイヤーにも有効なのだ。
どんなに嫌われようが存在しない0よりも1の方が恩恵が大きい。
男性NPCは好感度で強化できるが男性NPCは女性プレイヤーを強化してくれる訳じゃないのだ。
なので数少ない男性プレイヤーは監禁されている。保護と監禁は大違いなのだ。
スキルとアイテムさえ揃えば変身アイテムも作れるもっとも消耗品じゃない方は魔力付与ができないとかなりきついけどな。
そしてたまに装備品で性別を隠してパーティーに入ることも稀にあるその場合露骨に好感度システムの影響で強化されてもその話題を出すことはご法度である。何故ならその噂を聞き耳立ててる者が居る可能性が排除できないから。
監禁目的で襲われたパーティーもあるため、宣伝するのはそれらを返り討ちできるパーティーだけでそのパーティーには強者が集まってくる。
凄腕生産職だけでも危険が危ないのに男はヤバいのだ。特にGさんは女性恐怖症なので好感度を稼ごうとすればするほど危険なのだ。1度人格が壊れてしまえばもう2度と攻略の希望は復活しないのだ。。。
そんな訳でGM に保護されたGさんはこっそりと第2の町へ護送されるのだった。




