ヒラリオン　〜最悲運の当て馬だがハッピーエンドを迎えたいと思う〜　

ヒラリオンは6歳のある日、夢で己の未来を知った。

それは平凡な村男のヒラリオンが幼馴染の村娘に恋をし、ただ振り向かそうとした結果、魔性の存在に囚われ、沼に沈められるという恐ろしいバッド・エンド。

そしてヒラリオンは決意する。「―――せめて、自分の両親よりは長生きしよう！」と。
ただ決意はいいが、存外にアホの子だったヒラリオン。その破天荒な行動力と並外れた社交力で駆け抜けた結果、史上最悪の悲劇の物語は思わぬグランドフィナーレへと進路を変え始める……。


※クラシック・バレエ舞台の『ジゼル』のオマージュ作です。
※『ジゼル』を知らなくとも作中で本作の大筋紹介があります。
※ただし、作者はジゼルに興味を持っただけのバレエ未経験者です。誤字、解釈の間違い等ございましたら御指摘いただければありがたく思います。※