表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/261

順和13年8月15日 3

 適当なカップ麺を食べていると、時間がつぶれた。カップラーメンのスープを飲み干す人はいるらしいが、私は飲まずにずっと机の上に置いていた。


 あと20分だ。待ち合わせ場所に向かおうと思ったが、まだちょっと早い。M駅に駅舎がないせいで、待ち合わせ場所は暑すぎる。真鈴ちゃんが計画してくれたので文句は言えないが、正直、涼しい避難所のようなものがあるところが良かった。水筒は持ってきているが、外で待ってるとすぐ飲み干してしまいそうなほどには暑い。カラオケについたら涼しいことを信じるしかなかった。


 コンビニのWiFiにつないでスマートフォンでTwitterを見ていると、もう13時50分となっていた。私は、待ち合わせ場所であるM駅までそろそろ行くか、とも思った。しかし、他の4人も暑すぎるみたいで、駅の近くにあるドラッグストアの中の座る場所に腰かけている、とラインで連絡が入ったので、私は自転車でそこまで向かっていった。途中で30代くらいの非常に背の高い女性(180cmくらい)に道を聞かれたのだが、すみません急いでいます、と言って断ってしまった。


 14時になる前に、私はドラッグストアに到着した。もう4人はついているようだった。電車が全然ないところでは、自転車が必須になる。5人とも自転車できていたので、みんなで5分ほど走ってカラオケまで到着した。


 私たちは、中に入った瞬間、「涼しい」と声がそろった。ワンドリンクオーダー制のカラオケだが、学割のおかげでドリンクバーが無料となる。5人は、4時間歌うことにした。店員が、真鈴ちゃんに部屋番号の書かれた紙を渡した。


 「先に部屋行っといて」真鈴ちゃんは私にそう頼んで、紙を私に渡した。そこには、「ルーム番号 015」と書かれている。探すのは困難ではなく、すぐにその部屋は見つかった。私は、4人に場所を伝え、飲み物を適当に持ってきた。


 数分後、4人がやってきた。どういう順番で歌うかは決めていなかったが、とりあえずはじゃんけんで勝った順ということになった。万咲ちゃんに、「ヘリアンサスガールズの歌ってまだないの?」と聞かれたが、まだCDは出てないから、ない、としか言えなかった。実は決まっている、と言いたかったが言わなかった。


 じゃんけんの結果、1番目に歌うのは亮太くんに決まった。洋楽界隈でそこそこ有名な「アレン・フルフォード(Allen Fulford)」の「Proof That I Love You」を歌うらしい。5人のうち彼を含めて3人は知っていたが、私と大翔くんは知らないようだったが2人ともアレンフルフォード自体は知っているようだった。それにしても、亮太くんは歌がうまかった。カラオケで90点台前半が安定している。少しうらやましい目で私たちは彼のことを見た。


 2番目に歌うのは私に決まった。正直何にするか決めていなかった私は、「ツバサ」を歌うことにした。10年ほど前、ココT県A市の吹奏楽コンクールの課題曲として制作された音楽だ。原曲は6分くらいあるらしいが、歌謡曲にアレンジされるときに3分弱に編曲されたらしい。私がアイドルを受けるときのオーディションの課題曲でもあった。そういう経緯を話し、私は4人の前でツバサを歌った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ