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ヘリアンサスの希望  作者: ソリング J
第3章 新型コロナウイルス発生後
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卒業ライブ 3


 自分は緊張してるから一旦眠って緊張を解きたいといった。みんなは理解してくれたようで、自分はカバンの中にあるタオルを枕代わりにして眠りについた。眠っている間、自分は夢を見ていたようだった。どんな夢だったかは覚えていないが、今までを思い出す夢だったのは覚えている。


 5年前の夏、母親は自分にチラシを持ってきてくれた。あれがなかったら今はどうなっていたのだろうかと思う。5年間アイドルとして活躍できたのはファンのおかげでもあるし、家族のおかげでもある。自分はそう思うようになっていた。


 れんれんが私推しでメンバーに入ってくれたことは感謝だ。自分は誰かの希望になりたいと思いながらアイドルを続けていた。それが自分の希望であっても良かったというのは建前では存在していたが、実際には誰か他人の希望でありたい。ありたかった。どこまで可能かはわかっていなかったが自分はそう思っていたと思う。れんれんがその誰か他人という枠で活躍してくれたことに,.自分は感謝の気持ちでいっぱいだ。


 自分は目を覚ます。もうすぐ休止ライブの開始だ。自分はステージの前にたった。 現状のメンバーのうち半分ほどがきているようだ。なっきぃはサプライズ枠として時間差で出るらしい。今日は自分が主役だということを考えると緊張する。それでも、私は自分の感情を表には出しすぎないように努力していた。


「皆さん、本日はお越しくださってありとうございます。本日3月19日、私の17歳の誕生日をもちまして、私はヘリアンサスガールズを一旦活動休止とします」


 私は前もって用意されていたセリフを読み上げた。2019年の8月4日にデビューしてもう6年だ。改めて自分は悲しくなってしまった。


「今日は私の卒業ライブですが、ぜひ聞いて行ってください!」


 私はそう言って、ファンをできるだけ悲しませないようにした。


 そう言って自分はデビューソングの「希望の花言葉」を歌い始めた。もう5年以上歌っているので間違えることはない。それでも、最後だと思うと泣きそうになってしまった。


「未来は待ち受けてるものじゃないんだよ さぁ掴みに行こう」


 この歌詞が妙に刺さる。この直後の少し不安げになるメロディーが好きだった。自分は頑張って一曲を歌い終えた。


私が、次の歌は、「大冒険時代」ですと伝える。自分は流れてくる伴奏合わせて歌い始めた。確か大宇宙をテーマにしたゲームのイメージソングだったはずだ。広い宇宙を想像すると、自分が小さい存在に感じてしまった。!

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