前へ目次 次へ 9/35 スピードBAD① ここで待つ 私はここの城で、スピードが戻るのを待った。 いつの間にか、コンクール、家族、全てを忘れていき、自分が誰なのか、それすら思い出せない。 時の過ぎ行く速度が、もはや私の体感できるものではなくなる。 いま、私は生きているのか、それすらわからないけれど、あのときどうすればよかったのだろう。 今さら後悔の言葉など、浮かびさえしない。 私が待っていたのは誰だろう。 とうとう青い世界に飲み込まれていく―――――― 【....BADⅠ還らぬ君、いつまでも】