前へ目次 次へ 21/35 スピードendD 帰還は諦める 「なんか、もうどうでもよくなっちゃった」 どうあがいても、私は元の世界には帰れる気がしない。 それにこの世界も、案外悪い所じゃないみたい。だから私は誰も殺したりしない。 家族に会えなくなるのは悲しいけど、私は間違ってない。 「あの雲、綿飴みたい」 ―――――だんだん眠くなってきた。 目が覚めたら帰っていたり。 「しなかった……」 変わらず青いお城の裏庭だ。 「でも、もう急がなくていいか」 帰れたら帰るってことで、私はこの世界を満喫することにした。