〜この恋、実らせよう〜
・・・・・・。
決めたものの・・・。
やっぱ聞けない―――――!!!
だ・・・っだって・・・!!
きっ・・・緊張するし・・・
やっぱり・・・
『ただの幼馴染』
って言われるのが怖い・・・。
その言葉を聞くだけで、私の心の中のなにかが崩れる・・・気がする・・・・。
怖い、怖い!!
聞きたくない!!
私は京ちゃんの隣でいたい!!!
決めたからってすぐには・・・すぐには・・・
諦められないよ・・・!!
走馬「どした?まだお悩み中?」
千春「うん・・・、今度は同じなようでちょっと違うような悩みを・・・。」
走馬「やっぱり・・・話せない・・・?」
う〜ん・・・。
どうなんだろう?
私、矛盾してるのかなぁ?
他の誰にも話したくないのに、今は、なぜか走馬には話してもいいかなって思っちゃってる。
京ちゃんが好きなのに・・・
好きなのに・・・
なんだか走馬にちょっとずつ心を許してるような気がする・・・。
ホントにちょっとずつなんだけど・・・。
なんでだろう?
どうしてなんだろう?
走馬が優しいから・・・?
走馬「・・・お〜い・・・。」
千春「えっっあっっごっごめん!!」
走馬「で、どっち?」
千春「えっっ・・・え〜っと・・・
・・・いいよ・・・。」
私は、気づいたらそう言っていた。
走馬「えっ!マジ!?」
まぁ・・・。
こうなったら話すか・・・。
千春「あのね・・・。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
走馬「なるほど・・・ねぇ・・・。」
うぅ――――――!
話してしまった・・・。
走馬「じゃぁ今まで千春は、その京とかいう奴が、昔の約束を忘れていると思ってた。
でも、その京って奴は、昔よく千春が泣いたら花の輪を作ってあげた事を覚えていた。
そんで、だったら昔の約束も覚えているんじゃないかと。
で、聞く事を決心したが、やっぱり怖くて聞けない・・・と。
まぁだいたいそんな感じ?」
千春「うん、大当たり・・・。」
やっっやっぱり話さない方が良かったかな・・・?
こんな話、走馬にとってはどうでもいい事・・・だよねぇ・・・?
走馬「そんで、千春は答え聞いて諦められるの?」
千春「諦めようって思ったけど・・・難しくって・・・。」
だって今まで何年間京ちゃんに恋をしてきたと思ってるの?
そんな簡単に・・・
簡単に諦められる軽い気持ちなんかじゃないもん!!
走馬「やっぱそうだよなぁ・・・。わかるわ・・・。」
千春「えっ?」
走馬「俺もさ。ちょっと前・・・いや、2ヶ月位前かな・・・。昔からずっとずっと好きだった
奴に彼氏ができてさ。
やっぱり諦められないもんだよなぁ。
そういうのって。
まぁ今は諦め切れては・・・ないけど・・・ちょっとずつ・・・かな・・・。
だからさ、
千春の痛みが分かったって言うのかなぁ?」
走馬も・・・
同じだったんだ・・・。
同じ思いをして、
同じように苦しんで・・・
私の唯一の最高の理解者
そう思った。違う、思えてきた・・・。
走馬「俺はさ、失敗しちゃったから千春には、幸せになってほしいなぁ。」
千春「えっ・・・」
走馬「同類として・・・かな・・・?友達として・・・かな・・・?」
どっ・・・同類ってアナタ・・・。
走馬「まぁどっちみち千春の事はダチとして応援するぜ!!」
千春「うん・・・ありがとう!!」
やっぱ・・・
走馬に話してよかったな・・・。
そんな事思う私ってやっぱり矛盾・・・?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
走馬「と、いうわけで!!第一回『千春達を両想いにさせちゃおー!!』
作戦!会議〜!! イエィ!!」
作戦会議っていったって・・・。
何するの・・・?
走馬「ってなわけでぇ、まぁまずはとりあえず恋は『前進』第一なんでー、告って来い!!」
千春「いっっっっいきなり―――――――!?」
こっ困るって!!
さっき相談してた内容それぇ!!
それで悩んでんの!!
ってツッコミ入れたい・・・!!
走馬「だって一回聞くって決心したんだろ?だったらできるだろ。」
千春「でっっでも・・・。」
走馬「ったく〜、勇気ないなぁ、千春は。」
はぃはぃ勇気ないですよーだ!!悪かったですねぇ!!
ッて言いたい・・・!!
でも言ったらなんだか走馬にちょっとか分かんないけど嫌われるような気がして・・・言えない!
走馬「今ホントは言い返したいんでしょ?」
千春「え?」
走馬「でも、俺に嫌われそうでそれが言えない。そう思ってんだろ?」
うっ・・・!!
もっともズバッと私が思ってた事を当ててくれたなぁ・・・。
千春「そっそうだけど・・・」
走馬「大げさだなぁ。それ位で俺、人の事嫌いになんないよ?
京って奴もそうだろ。
告白っていうか・・・まぁ答えを聞く位で嫌いにはなんねーと思うぞ。」
そうかもしれないけど、私が悩んでるのはそんな事じゃなくて・・・!!
走馬「だから、嫌いになんねーんだから、また頑張ればいいじゃねぇか。
京って奴がお前の事好きになるまでさ。」
千春「そっか・・・。そうだよね・・・。」
別に、答えを聞いたからって嫌われるわけじゃないんだ。
『ただの幼馴染』
って言われても、言われなくなるまで、京ちゃんが私の事を好きになってくれるまで頑張ればいいんだよね・・・。
走馬「まぁ失敗者がそんな事言えたギリじゃねーけどな。ははっ。」
千春「何で笑うの?」
走馬「えっ?」
千春「走馬は失敗者なんかじゃないよ。走馬だってまた頑張ればいい。
今、走馬が教えてくれたじゃない。
頑張って頑張って、自分が両想いになれるように努力するんだよ。
努力しない人は、報われないよ?」
走馬「・・・そうだよな。ははっ、逆に教えられちまったな。」
千春「お互い様って奴でしょ!」
走馬「あぁ!お互い頑張ろーぜ!!」
お互い様。
だから、お互いに、自分の恋を、実らせよう。
そして、
実った実は、キレイに
キレイに恋の森の中に飾られるんだ




