〜勇気〜
はぁ〜!!
今日も疲れたなぁ〜。
私は学校から帰りながらそう思う。
それに今日はいろいろあったし。
走馬と初めて喋ったり、後・・・。
京ちゃんと杏ちゃんが話してる所見てすっごく悲しかった・・・。
あの二人を見るたび思う。
どうして?
どうして京ちゃんは杏ちゃんと付き合っちゃったの?
って・・・。
やっぱり・・・。
諦められないよ・・・。
だって、ずっとずっと・・・。
何年間も恋をしてきたのだから・・・。
今更『諦めろ』なんて無理だよ・・・。
無理だよ、京ちゃん・・・。
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―次の日―
はぁ・・・。
結局昨日は悩んで寝れなかった・・・。
もう二人が付き合い始めて5日目・・・か・・・・・。
やっぱり忘れられない・・・・・・・。
こんなすぐに諦められるほど私だってイイ子じゃないよ・・・。
なんでまだ初めて会ってから1年位しか経ってない子と付き合っちゃうの・・・?
走馬「あっ、千春おはよー。」
千春「あっ、走馬・・・。おはよぅ・・・。」
走馬「・・・・。やっぱり何かあったの?元気ないように見えるよ・・・?」
千春「ほっ本当になんでもないの!」
やっぱ他の人から見て私って元気なさそうに見えるのかな・・・?
走馬「ウソ。あるんでしょ?話してみなよ。俺聞くって約束したし。」
やっぱり・・・。まだ誰にも言いたくないな・・・。
千春「ごめん・・・。言えないや・・・。」
走馬「そっか・・・。じゃぁ千春が言ってくれるまで待つよ。やっぱりみんな元気じゃないとな!!」
千春「うん・・・。ありがとう。・・・ごめんね。話せなくて・・・。」
走馬「千春が謝ることじゃないよ。誰にだって秘密はある。その秘密をこじ開けられたら嫌だもんな。」
やっぱり・・・・・。
走馬って優しいんだな・・・。
初めて見た時の印象と全く同じ位・・・。
千春「うん!ありがとう!でも、いつか話せたらいいな・・・。そしたら絶対に走馬に一番に話してあげる!」
走馬「おぉ!約束だぞ!」
いつか・・・。
いつか・・・。
この悩みは消えるのかな・・・?
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老化・・・じゃなくて廊下を歩いている時・・・。
あっ!!!!!!!
あっ!!!!!!!
京ちゃんだ〜!!
・・・・でもなんだか・・・。
話・・・かけづらいな・・・。
京「おっ千春!久しぶりだな。同じ学校に通ってるのになぁ。」
千春「本当だね。」
それはさ・・・。
京ちゃんが杏ちゃんとばかりいっしょにいるからじゃないの・・・?
言いたかったけど言えなかった・・・。
勇気がなかった・・・。
私にはそんな事を言える勇気がなかった・・・。
だって・・・。
そんな事言ったら・・・京ちゃんに嫌われると思ったから・・・。
それだけは嫌なんだもん!
京「・・・?どうかしたのか?・・・元気・・・なさそうだぞ・・・?」
それはアナタのせいよ・・・。
アナタの・・・せい・・・。
千春「いいの!!ほっといて!!」
京[ビクッ]
ハッ
千春「ごっごめん・・・。私・・・。」
京「いや・・・。いいんだよ。俺が悪かった。ごめん。人には触れて欲しくない事もあるもんな・・・。」
走馬と・・・
同じ事を言った・・・。
やっぱり、アナタにも『優しさ』があるって思いだした・・・。
いつも私の事を気遣ってくれた・・・。
泣いてる時は、花の輪を作って慰めてくれた・・・。
元気がない時は気にしてくれた・・・。
昔と変わった所と変わらない所・・・。
でもね・・・。
京ちゃんには・・・。
変わってほしくない所もあったよ・・・。
だって、
アナタが変わったから今の私の悩みがある・・・。
こんな悩み・・・。
欲しくなかったのに・・・!!
私は泣きながら、そう思う。
京「おっ・・・何泣いて・・・!!」
京「・・・。オラ、コレ食え。」
そう言って京ちゃんは、私にクッキーを渡した。
千春「えっ?」
京「昔みたいにさ・・・。花の輪は作ってやれねーけどさ、こん位だったらいつでも作ってやるよ。」
覚えてて・・・くれた・・・!!
ずっと・・・。
アナタはそんな事忘れてるって思ってた・・・。
そう思うとよけいに涙が溢れてくる。
京「なっなんでよけいに泣くんだよ!?」
千春「・・・違うの・・・。コレはね、嬉しいから泣いてるんだよ。」
京「えっ!?そんなにクッキーが嬉しかったのか?」
千春「ちっが〜う!!!もう!!ロマンがないんだから!!」
京「なっなんだよ!ロマンなくて悪かったな!」
千春「ははっっ!!」
京「わっっ笑うなよ!!」
嬉しいな・・・。
昔みたいにこんなふうに二人で笑うの・・・。
京「あっ!ヤベっ!もうこんな時間!俺もう行くわ!またな!!」
千春「うん、バイバイ!」
本当に久しぶりに話したな・・・。
やっぱり・・・、京ちゃんと話すの、楽しい・・・!!
あっ・・・!!
でも・・・。
この事覚えてるって事は・・・。
『結婚しよう』って約束も覚えてるよね・・・?
じゃぁ本当に私が好きじゃないんだ・・・。
だから『結婚しよう』っていう約束を・・・、
忘れたようなそぶりを見せるの・・・?
本当は・・・。
私と結婚するなんて嫌だったの・・・?
ねぇ、教えてよ、答えてよ、京ちゃん・・・。
私はただの幼馴染・・・?
恋愛感情は一切ないの・・・?
だったらこれは一生叶わない恋・・・?
アナタの気持ちが読めない・・・。
だからって・・・。
やっぱり勇気のない私は何も聞けない・・・。
私はなんて臆病なんだろう・・・。
京ちゃんに『ただの幼馴染』って言われるのが怖くて聞けない・・・。
いつまでもこの答えは迷宮入り・・・?
・・・・・・。
やっぱり・・・。
答えは知りたい・・・!!
『ただの幼馴染』って言われようと、答えが知りたい・・・!!
そうしたら、アナタへのこの気持ちも諦められるような気がするから・・・。
決めた!!
ちゃんと京ちゃんに答えを聞こう。
それがたとえ、『ただの幼馴染』だったとしても、それは答えは答え。
運命だったんだって事。
諦めるよ・・・。




