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あの日の約束  作者: 香雛
3/5

〜勇気〜

はぁ〜!!

今日も疲れたなぁ〜。


私は学校から帰りながらそう思う。


それに今日はいろいろあったし。


走馬と初めて喋ったり、後・・・。

京ちゃんと杏ちゃんが話してる所見てすっごく悲しかった・・・。


あの二人を見るたび思う。


どうして?

どうして京ちゃんは杏ちゃんと付き合っちゃったの?


って・・・。


やっぱり・・・。

諦められないよ・・・。


だって、ずっとずっと・・・。

何年間も恋をしてきたのだから・・・。


今更『諦めろ』なんて無理だよ・・・。

無理だよ、京ちゃん・・・。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


―次の日―


はぁ・・・。


結局昨日は悩んで寝れなかった・・・。


もう二人が付き合い始めて5日目・・・か・・・・・。


やっぱり忘れられない・・・・・・・。

こんなすぐに諦められるほど私だってイイ子じゃないよ・・・。


なんでまだ初めて会ってから1年位しか経ってない子と付き合っちゃうの・・・?


走馬「あっ、千春おはよー。」


千春「あっ、走馬・・・。おはよぅ・・・。」


走馬「・・・・。やっぱり何かあったの?元気ないように見えるよ・・・?」


千春「ほっ本当になんでもないの!」


やっぱ他の人から見て私って元気なさそうに見えるのかな・・・?


走馬「ウソ。あるんでしょ?話してみなよ。俺聞くって約束したし。」


やっぱり・・・。まだ誰にも言いたくないな・・・。


千春「ごめん・・・。言えないや・・・。」


走馬「そっか・・・。じゃぁ千春が言ってくれるまで待つよ。やっぱりみんな元気じゃないとな!!」


千春「うん・・・。ありがとう。・・・ごめんね。話せなくて・・・。」


走馬「千春が謝ることじゃないよ。誰にだって秘密はある。その秘密をこじ開けられたら嫌だもんな。」


やっぱり・・・・・。

走馬って優しいんだな・・・。


初めて見た時の印象と全く同じ位・・・。


千春「うん!ありがとう!でも、いつか話せたらいいな・・・。そしたら絶対に走馬に一番に話してあげる!」


走馬「おぉ!約束だぞ!」


いつか・・・。

 いつか・・・。

この悩みは消えるのかな・・・?


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


老化・・・じゃなくて廊下を歩いている時・・・。


あっ!!!!!!!

あっ!!!!!!!

京ちゃんだ〜!!


・・・・でもなんだか・・・。

 話・・・かけづらいな・・・。


京「おっ千春!久しぶりだな。同じ学校に通ってるのになぁ。」


千春「本当だね。」


それはさ・・・。

京ちゃんが杏ちゃんとばかりいっしょにいるからじゃないの・・・?


言いたかったけど言えなかった・・・。

勇気がなかった・・・。


私にはそんな事を言える勇気がなかった・・・。


だって・・・。

そんな事言ったら・・・京ちゃんに嫌われると思ったから・・・。


それだけは嫌なんだもん!


京「・・・?どうかしたのか?・・・元気・・・なさそうだぞ・・・?」


それはアナタのせいよ・・・。

アナタの・・・せい・・・。


千春「いいの!!ほっといて!!」



京[ビクッ]



ハッ



千春「ごっごめん・・・。私・・・。」


京「いや・・・。いいんだよ。俺が悪かった。ごめん。人には触れて欲しくない事もあるもんな・・・。」


走馬と・・・

同じ事を言った・・・。


やっぱり、アナタにも『優しさ』があるって思いだした・・・。

いつも私の事を気遣ってくれた・・・。

泣いてる時は、花の輪を作って慰めてくれた・・・。

元気がない時は気にしてくれた・・・。


昔と変わった所と変わらない所・・・。


でもね・・・。

京ちゃんには・・・。

変わってほしくない所もあったよ・・・。


だって、

アナタが変わったから今の私の悩みがある・・・。


こんな悩み・・・。

欲しくなかったのに・・・!!


私は泣きながら、そう思う。


京「おっ・・・何泣いて・・・!!」


京「・・・。オラ、コレ食え。」


そう言って京ちゃんは、私にクッキーを渡した。


千春「えっ?」


京「昔みたいにさ・・・。花の輪は作ってやれねーけどさ、こん位だったらいつでも作ってやるよ。」



覚えてて・・・くれた・・・!!


ずっと・・・。

アナタはそんな事忘れてるって思ってた・・・。


そう思うとよけいに涙が溢れてくる。


京「なっなんでよけいに泣くんだよ!?」


千春「・・・違うの・・・。コレはね、嬉しいから泣いてるんだよ。」


京「えっ!?そんなにクッキーが嬉しかったのか?」


千春「ちっが〜う!!!もう!!ロマンがないんだから!!」


京「なっなんだよ!ロマンなくて悪かったな!」


千春「ははっっ!!」


京「わっっ笑うなよ!!」


嬉しいな・・・。

昔みたいにこんなふうに二人で笑うの・・・。


京「あっ!ヤベっ!もうこんな時間!俺もう行くわ!またな!!」


千春「うん、バイバイ!」


本当に久しぶりに話したな・・・。

やっぱり・・・、京ちゃんと話すの、楽しい・・・!!



あっ・・・!!

 でも・・・。


この事覚えてるって事は・・・。


『結婚しよう』って約束も覚えてるよね・・・?

じゃぁ本当に私が好きじゃないんだ・・・。

だから『結婚しよう』っていう約束を・・・、

忘れたようなそぶりを見せるの・・・?


本当は・・・。

私と結婚するなんて嫌だったの・・・?


 ねぇ、教えてよ、答えてよ、京ちゃん・・・。



私はただの幼馴染・・・?

恋愛感情は一切ないの・・・?


だったらこれは一生叶わない恋・・・?


アナタの気持ちが読めない・・・。


だからって・・・。

やっぱり勇気のない私は何も聞けない・・・。


私はなんて臆病なんだろう・・・。

京ちゃんに『ただの幼馴染』って言われるのが怖くて聞けない・・・。


いつまでもこの答えは迷宮入り・・・?


・・・・・・。


 やっぱり・・・。

答えは知りたい・・・!!


『ただの幼馴染』って言われようと、答えが知りたい・・・!!


そうしたら、アナタへのこの気持ちも諦められるような気がするから・・・。



決めた!!

ちゃんと京ちゃんに答えを聞こう。


それがたとえ、『ただの幼馴染』だったとしても、それは答えは答え。


運命だったんだって事。


諦めるよ・・・。











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