↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
77/83

有名人

アンと別れて教えてもらった店に入るとローリング親子を直ぐに見つける事ができた。

ローリングさんの買い物が終わった後、昼食がてらレストランに入る。

「朝倉先生は買い物宜しかったのですか?」

「ベッドが欲しかったんですがちょっと手が出なくて…

もう少し安価なのを探してるんですがあの店には無かったので後でまた探しますよ。

あともう教師では無いので“先生”ってのはちょっと…」

「あら、そうですね。

ようやく言い慣れてきたところでしたのに。」

ローリングさんはそう微笑み言い直す。

「でも朝倉さん、あのお店にあったベッドは別段高級品という訳ではありませんよ。

何処のお店でもあれ以下の値段というのはなかなか置いてないと思います。」

「え、そうなんですか?

ここの物価ってのはそんなに高いんですか…」

「ベッドに使われている魔法陣は専門的な、ベッドにしか使わない様な物が殆どですからね。

職人達が秘匿しているので一般の人には知られていないのですよ。

そういった魔法陣が使われている魔道具は比較的値段が上がってしまうんです。

何の効果も付与されていないベッドなら誰でも魔法で作れるのでそもそもあまり売っていません。

それこそ素材や細工にこだわって作ったハイブランドの物ぐらいです。

そうなると勿論値も張ってしまいますし…」

なる程、魔法である程度の物が作れる世界ならそうなるか…

俺が困っているとローリングさんが救いの手を差し伸べてくれた。

「ベッドぐらいでしたら私が作って差し上げましょうか?

何の効果も付与されていないただのベッドですが。」

「それは…助かります。お願いします。」

そこで頼んだ料理が運ばれてきた。

それを食べ終わり食後のお茶を飲みながらダレン少年が尋ねた。

「それで朝倉先…さんは何で僕達を探していたんですか?」

あぁ、そうだ。肝心な事を忘れていた。

今日はこれを頼みに来たのだった。

俺はローリングさんに魔法騎士団第伍番隊隊長との顔繋ぎを頼んだ。

「分かりました。

私も明日から隊で働く事になっていますのでその時に隊長さんにお願いしてみますね。」

俺の頼み事を聞き終わったローリングさんはそう答えた。

「では、朝倉さんのベッド作りに行きましょうか。

今からでも大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫ですよ。ありがとうございます。」

お礼と言うには安いかもしれないが、その場は俺が払い店を出た。

我が家に向かう途中、俺はダレンに尋ねる。

「そういえばダレン君、マリエ…マーリン?って知ってるか?」

「勿論!!

“竜殺しのマーリン”

超有名人ですよ。」

「竜殺しっていうのはそこまで有名なのか。

それならモリソン先生も有名だったのか?」

「そうですよ。

モリソン先生が教師として赴任してきた時には学校中大騒ぎでしたよ。

でも何で急に竜殺しの話を?」

「いや、さっきアンに会った時に彼女がそのマリエ マーリンを見かけたって自慢してきたからさ。

俺がマーリンを知らないと言ったら酷く驚いていたからな。

そんなに有名なのかと気になってな。」

「えぇ!?

凄いなぁ、何処で見かけたんだろう?」


そんな話をしながら我が家に向かい歩くのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。