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「こだまのない声」

第2章 ―


「すべての声が答えを求めているわけではない…ただ、一度だけでも聞いてほしいと願う声もある。」


1ページ目:(翌日 ― 校庭の日の出)海斗は門をくぐる。足取りは重く、目は鋭い。静寂に包まれた校庭だが、海斗の心は落ち着かない。瑞希が海斗の横を通り過ぎ、振り返らずに囁く。


瑞希:「すべての声を読み取ろうとしないで…解釈できない声もある。それは感じるものなの。」


2ページ目:海斗の顔が映る。唇には緊張した笑みが浮かんでいる。


海斗(心の中で)「彼女はただの生徒じゃない…二本足で歩く暗号メッセージだ。」


3ページ目:(チャイムが鳴る)生徒たちが教室に入ってくる。海斗は席に着く。ノートを取り出し、一心不乱に書き始める。ノートのタイトルは「未知の声 ― 聴覚幽霊説」。



4ページ目:教室を上から捉えたショット。水樹はちらりと彼の方を見る。海斗は彼女の存在に気づかず、書き物を続けている。


海斗(心の中で)「始まりは…音だった。そして終わりは…静寂ではない。」


5ページ目:(休み時間 ― 遠くからの無音ショット)海斗は学校の隅で、聴覚に関する本を読んでいる。水樹が彼のそばを通り過ぎ、突然立ち止まる。


水樹:「生まれつき第三の目を持っている人とか、第四の耳を持っている人とか、いると思う?」


6ページ目:海斗は彼女を見上げる。警戒したような視線だ。


海斗:「もしかしたら…その耳が伝えるものを受け入れる覚悟があればね。」


7ページ目:水樹は優しく微笑む。


水樹:「素敵ね…あなたはただ聞くだけじゃなくて、理解しているみたいね。」そう言って彼女は静かに歩き去り、海斗は静寂の中に取り残される。


8ページ目:海斗は再び本に目を戻す。彼女の言葉が、彼の心の中で文字の行と絡み合う。内なる声が、彼が読んだ内容と衝突する。


9ページ:(回想シーン ― 記憶の中のある瞬間の兄、春馬の顔)

海斗(心の声):「あの声は…いつも声のトーンだけじゃなかったんだ。」


10ページ:(教室の中 ― 休み時間から戻った後)海斗は瑞希を見る。彼女はノートを取っている…そして突然、手を止めて彼を見る。


11ページ:沈黙の視線。誰も笑っていない。しかし、その視線には、言葉にならないエネルギーが宿っている。


12ページ:

瑞希(心の声):「彼は逃げている…でも、計画的に。」


13ページ:

海斗(心の声):「これは対決なのか…それとも試練なのか?」


14ページ:(放課後)海斗はノートを取りに教室に戻る。教室はがらんとしていて…照明は薄暗い。



15ページ:彼は席に着くと…机の上に折りたたまれた紙切れがあることに気づく。彼はそれに触れるのをためらう。


16ページ:彼はゆっくりと紙を広げる。そこにはこう書かれていた。「言われていないことを聞こうとするな…中にはお前を破滅させるための声もある。」


17ページ:驚きで目を見開く彼のクローズアップ。そして、紙を強く握りしめる彼の拳のクローズアップ。


18ページ:教室の外――瑞希は窓際の陽光の中に立っている。彼女は静かに教室の中を覗き込む。


19ページ:海斗(心の中で)「脅迫は書かれない…囁かれるものだ。」


20ページ:彼は紙をノートに挟む。彼は教室を出る――足取りはゆっくりとしている。


21ページ:(廊下で呼びかける)一人の生徒が彼のそばを通り過ぎ、こう言う。

生徒:「海斗、誰かが君を呼んでるよ…女の子。」


22ページ:快斗は突然立ち止まる。表情が変わり、落ち着いた口調で答える。

快斗:「本当に?…それとも、ただ僕に会いたいだけなのか?」


23ページ:生徒は理解できず、肩をすくめて立ち去る。快斗は廊下の奥を見つめる。


24ページ:遠くで、瑞希は最後の角を曲がって姿を消す。快斗は虚空を見つめる。


25ページ:

•快斗(心の中で):「彼女の声は…聞こえない。だが、無音でもない。」



26ページ(最終ページ):章の終わり。快斗の自宅の机の上に、開いたノートがある。新しい見出しの下に、「聞こえてくる音は…今まで聞いたことのない音だ。」と書かれている。

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