表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界コンサル株式会社(旧題:冒険者パーティーの経営を支援します!!)  作者: ダイスケ
第二十七章 怪物を生きたまま捕らえて冒険者を支援します

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

444/763

第443話 凱旋

ゆっくりと大聖堂を出て1等街区の門まで来ると、何やら門衛のあたりが騒動が聞こえてきた。

街中だというのに明明とたかれる篝火。ガシャガシャと多くの金属の武器がこすれ合う音。

そして押し殺した声でありつつも、激しく問答をする声。


現場に近づくと、どうやら門衛と剣牙の兵団が武装して睨み合っているようだ。

門をくぐった時の門衛は2人だけだったはずだが、他所の門からも応援が来たらしく8人程に増えている。

それでも剣牙の兵団の人数が多く装備も良い。実戦経験では天地の差がある。

彼らが本気になれば、衛兵など鎧袖一触だろう。

それが理解できているのか、心なしか門衛達の腰もひけているように見える。


衛兵と兵団の一触即発の状態の緊張の中、門の内側を睨んでいた団員の1人が声をあげた。


「あ、副長!小団長もいますぜ!」


「「おおっ!」」


突然あがった怒声ともつかぬ歓声に、少しばかり驚く。


「副長!小団長!ご無事で!もう少し遅かったら、こいつらを蹴散らしてお迎えに行くところでしたぜ!」


と門衛を前にしているのも構わずにキリクが大声で叫んでみせた。


そういえば、日暮れまでに戻ってこなければ助けに来る、とか言っていたな。

兵団の連中の様子を見る限り、本気だったのだろう。

陽の傾き具合からすると、あと少し遅ければ衝突していたところだ。


「ケンジ!大丈夫!?」


重武装の戦士達の中に、サラも迎えに来ていた。

こうしてみると、周囲の連中はまるでサラの親衛隊のようだ。


「心配かけたな!今回は我々の勝利だ!」


剣牙の兵団の連中に右腕をあげて応えてみえる。

すると、連中は剣の平を盾にガンガンと叩きつけて喜びを表現し始めた。


「「勝利は我らと共に!勝利は我らと共に!」」


それだけでなく、全員で足を踏み鳴らし、節をつけて重く低い声で歌い出した。


以前、吟遊詩人に決めさせた軍歌だろうか。

戦士団としての一体感を醸成させるために、兵団の歌を作った方がいいとは言ったが、1等街区と2等街区を仕切る門の前で「敵の首を落とす」だの「血の道を進む我らに敵はなし」といった物騒な歌詞の歌を披露するのは威嚇にしては、迫力がありすぎるだろう。


見ろ、相手の衛兵達がすっかり怯えて、槍先が震えているじゃないか。


歌い終えて思い切りテンションの上がった彼らは、その場で突撃でもしそうな雰囲気を醸し出していたが、副長のスイベリーが


「ようし!野郎ども!今夜は俺のおごりで祝杯だ!」


と声をかけると、「「オオッ!!」」と歓声が爆発した。


結局、突撃はなしということでクルリと向きを変え、隊列をくんだまま2等街区の事務所にへと向かうことになった。

俺は、その中で前後左右を武装した連中に囲まれつつ、サラにはしっかりと左腕をとられたまま歩く。


ようやく終わってくれたか。


左腕から伝わってくる温かさに、今回の騒動が無事に終えられたことの実感が湧いた。

本日は22:00にも更新します

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一二三書房様 庭に穴が出来た 特設ページです https://www.hifumi.co.jp/lineup/9784891998769  バナーは書籍の特設サイトです 

i252242/
― 新着の感想 ―
[一言] 軍歌が勇ましいのは普通ですよ。門番は生きた心地しないでしょうけどw そもそも国家だって勇ましいの多いですよ。 日本だと君が代ですけど、現フランスだって血生臭い国歌ですよ。 まあ革命やって無茶…
[良い点] 副長の気前が良い [気になる点] 最初からここまで読み進めてのコメントですが、 主人公の最初は魔術がちょっと使える設定がまったく知らないとなった点 [一言] 1話から読み進めて、まずはここ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ