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例えそれが間違っていても

コメント...ホシィ...(遺言)


昼くらいかな?に出発したのに、キャンプに到着したのは夜だった。


「んうう...」


とりあえず今日は寝ようと思って備え付けの風呂に入り、着替えて布団があるテントに向かった。

その時だった。


知らない女性がいたのだ。

俺が見ているのに気付くと着替えの途中なのか服を手とか足とかでなんとか抑えている。

その仕草はまさしくムジークと同じものだが、スタイルが全く違う。

髪色が灰色及び銀髪に近いのは同じだ。

ムジークの控えめだった胸は、彼女の場合その服を突き破らんとばかりにその存在を主張してきている。

髪型もポニーテールではなくロングで後ろに下ろしている。

身長も少し伸びたか...?

服のサイズが全体的に体に対して小さくなってしまっているのかも。


「な...な、あ、み、見えてるの?

私のこの姿が...」


無自覚のうちにムジークと比べてしまっているが...似ている。


「あ、ああ、見えてる」


そう言った直後、完全に赤面した彼女が何も言わずに迫ってきた。

いきなりの出来事に反応できず、避けようも無くそのまま衝撃を受けると思ったが、そうではなかった。


...ムニュっ!

グニュっ!って感じでもあるかもしれない。

何か柔らかい物が俺の胸板辺りに押し付けられた感触がした。

そのおかげで痛くはなかったが...当然突っ込まれた俺の体は傾き、いつのまにか背中にまで回されていた手のせいで立て直すこともできず、そのまま背中から倒れた。

悲しいことにそっちは痛かった。

まあ...頭は打たなかったようだ。


「安心して。私はムジーク本人だから。...フレイヤちゃんは?」


「寝ちゃってるはずだ。喋りは丁寧でも性格は緩いんだぜ?」


「わかった。時間はある?早く寝たいとかは...」


「ないさ。付き合うよ」


キャンプに備え付けの焚き火に火をつけ、その近くに座り込む。

前から光が入ると体のラインがよりわかる。

フレイヤに比べて起伏が激しいな...

いけない。流石に失礼だな。


「さて、どこから話したものか...

ああ、そうだ。この姿が私の本当の姿なんだ!

普段は変な男達に群がられないように姿を変えてて...

この姿を見せても変な気を起こさなかったのはワカタケだけなんだよ?」


「世の男ってのも軽いもんだな」


「私は所詮人間以外の異種族。

人間からしたらオモチャのようなものだからね...」


「その姿で不便なこととかはないのか?」


「...正直なところ、服のサイズが違うのはどうにかして欲しい。

お腹や...その、足とか胸がキツいんだ...」


「...」


今の姿を見ても...確かにそうだ。

どうしたらいいんだろうか...


「私はあくまで誰か1人を楽しませる音楽のようでありたかったんだ。

ある時には寄り添い、ある時には諭す。

...私は、君のそんな存在でありたいんだ。」


応えてあげることのできない感情だった。

俺はフレイヤを守ると約束してしまった手前、その思いには答えられない。


「ごめん。俺にはフレイヤがいるんだ。

すまないが、その思いには応えられない。」


「...いいんだよ。わかってはいた。

でも...これで私の中で決着がついた。」


「...そうか。」


「ごめんね付き合ってもらっちゃって。

寝てくれて構わなーーー」


「ちょっといいか?」


有無を言わさず唇を重ねる。


「...断ってしまった手前、放っていくわけにも行かない。

ずっとその姿でいろ。俺が守る。

ムジークの...次の好きな人が見つかるまで守る。」


そのまま背を向けて寝床のテントまで歩く。

顔なんて向けられない。

罪悪感と恥ずかしさから目も見ていられなかった。

でも...落ち着かせてあげることができたかな?

______________________________________

...本当にワカタケはずるい。

「俺のことは諦めろ」なんてこと言ったのに、さらに好きにさせる。


出会った時もそうだった。

物静かで落ち着いていて、でも反応は年頃の男の子だった。

ただ真面目に話を聞いてくれて、真剣に依頼について考えてくれた。

それまでに頼った口説きに来るような騎士なんかとは違う。

あれこそが本当の騎士だと思える。


「カッコ良すぎるんだよ...いちいち真面目で、真剣で...!」


どこまでも優しくてただただ相手のことを考えてくれる本当の騎士のような人間なんて...


「諦められるわけ、ないじゃん...!!!」


少女は、その目から零れ落ちる涙を止めようとはしなかった。

止めても無駄なのはわかっているからだ。

でも、辛かった。

どうしようもない、変えられない事実を前にして、諦められない感情と混ざって、ムジークはその想いを止められなくなっていた。

どうでしたかね?

ヒロインとワカタケの感情に力を入れているんですがこうした方がいいっていうのがあればくださいな!

普通の感想みたいなのも待ってまーす!

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