↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒヒ毛UFOプレミアム  作者: 原西ザ・サン
1/4

1.殺戮の章

序章

 標準的な詰襟学生服の男子生徒、美波海(みなみ)ケンがいつもの様に通学すると、自分の机の上に…獣の毛が置いてあった。

ケン「何じゃコリャ…」

リップル「あ〜、それマントヒヒの毛よ」

セーラー服で金髪の女生徒、火賀志(ひがし)リップルがそれを掴み、匂いを嗅いでいる。

ケン「さすがだ…」

感心しながら、ケンが窓の外を見ると…アダムスキー型のUFOが飛んでいた。

ケン「プレミアムな1日の始まりだな」

リップル「コレで、タイトル回収OKね♡」


〈第1話 転生前はスライムだったケン〉

ケン(俺はこのお話の主人公、美波海ケン。ココだけの話…異世界からの転生者なのだ。前世での職種はスライムで、何の意識も何の記憶も無い。だからこの現代社会に於いて、何の役にも立たない…それがどうした!)

リップル「自分で言うなっ!」

 パンッ!

言いながら出刃包丁の側面で、頬を打つ。

ケン「使い方…」

リップル「あ、刺した方が」

ナレーション「ふたりは、同じ学校のクラブに所属する仲間だ、その部活の名は何(なに)部」

 廊下を通り抜け、放課後ふたりは部室に向かう…前を歩くリップルと、目線を合わせ無いように後をついて行くケン。

ケン(クソッ、無駄にいい尻(ケツ)しやがって…)

リップル(私、火賀志リップル。実は異世界からの転生者で…アッチの世界では、村人Aをやってたわ。何してたかって言ったら…え〜っとぉ、普通のオジサンで、畑仕事のお手伝いしてたかな?知らんけど)


(リップルの回想)

 ワシは、しがない村人Aじゃ…名前すら無いオッサンだ。

 ある日畑を耕していると、緑色の小さいモンスターが農作物をかじっておった。

 「コラッ!うちの大根をダメにしやがって…」

追いかけて両手で捕獲するも、グニャグニャと実態が無く捕まえとけない。

(うっ、この感触…)

納屋に持って行き、ズボンを下ろし…股間にソレを当ててみる。

(こ、コレは気持ちいい…うっ!)

あまりの快感に心を奪われ、スライムの中心部分に白い液だまりを作ってしまった…

(注 : 台詞のみ、映像無しの自主規制)


(現在時空)

リップル「私を変な目で見ないでよねっ!」

ケン「お前にだけは、言われたくない」


〈第2話 そんなんお前だけと違うん?〉

 タタタタタタタタタッ!

全力で走って来る女、黒髪ツインテールの仁志(にし)アキである。

ナレーション「ちなみに、彼女も何部のメンバーなのだ」

 アキは部室入口で立ち止まり、部員達の前に立ちはだかる。

アキ「ハァハァ…何の様(よう)?」

リップル「コッチのセリフだ、バーカ」

アキ「そうそう、アンタにだけは負けないんだから!」

リップルを指差す。

リップル「次のインターハイで、決着つけようぜ」

ガッツポーズで応じる。

顧問「ハイハイ、いつものヤツな。二人共、同じチームなんだから、仲良くしろ」

部室の奥から、スーツの七三分けメガネの男が現れた。

ナレーション「コイツは何部の顧問、十文字レンジ。特筆する事は、何も無い…」

レンジ「いや、コイツって」

 ナレにツッコむ顧問を無視し、行動を開始する部員達。

アキ「さぁ、練習始めるわよっ!」

部員一同「お〜!」

ケンは、長いマンモスの牙の尖った方を口に付け、リズミカルに音を奏でる。

 パオ〜ンッ!パパパパパパッ!

セクシー体操着に着替えたリップルが、テニスボールをテーブルに並べ…マイ包丁で1個1個切断していた。

リップル「とりゃっ!バスバスッ!あ、失敗した」

アキ「遅くってよ、リップル…ハイハイハイッ!」

赤いビキニ姿のアキが、槍で宙を舞うサッカーボールを必死に突いている。

レンジ「まだまだだな…」

 ダ〜ンッ!

突然…部室の扉を勢いよく開け、刈り上げグルグル眼鏡の男子が入って来た。

ナレーション「最後の部員、喜多(キタ)ハジメである。このクラブで唯一の常識人で、このクラブの部長だ」

ハジメ(僕の前世は、魔法の国のプリンセス…ドリーミーシャークだ。残念ながら男になってしまったケド、でも魔法はまだ使えるのさ)

 ハジメが懐から、魔法のステッキを取り出すと…棒は延びて、その先端のハートは回転し、虹色のビームが放射線状に拡散される。

ハジメ「ピラルクピラルク、シーラカンスゥ〜!ドキドキハートのグレイトホワイトォ〜!!」

 ポンッポンッポンッ!パッパッパッ!

アキ、リップル、ケン…それぞれの頭にヒマワリの花が咲く、感心し拍手する顧問。

 パチパチパチパチッ!

レンジ「コレは8.5グレイトだ」

アキ「クソッ、9.8ヒョットコはイケたと思ったのに…」

うなだれるアキ。

ケン「諦めるな、チャンスはまだある…よし、校庭うなぎ腹筋五十周だ!」

彼女の肩に手を置き、拳を振り上げ鼓舞する。

リップル「冗談は、これくらいにして…そろそろ真面目にやりましょ」

ハジメ「スマン…」

リップルに睨まれ、謝りながら半分変身しかけのスカートを脱いで、ズボンに履き替える部長。

 その様子を見ていた窓の外のUFOは、機体から乳牛を次々と光線に乗せて、地面に落っことしていった。

牛「ンモォ(痛い)〜!」


〈第3話 晴れ時々タコ焼き〉 

ケン「大変な事が起こった…」

リップル「そう…予想はしてたケドね」

何部の部室で、いつになく深刻そうな顔のふたり。

 ハジメ部長が頭から血を流し、部室の中央で倒れていた…その手元には、ダイイングメッセージが。

[犯人は、仁志アキ]

リップル「コレを見て」

ケン「本当だ、パックリ割れている」

リップル「まさかね…」

彼等の見つめる机の上には、木の船に乗ったタコ焼きがあった。

ケン「そうなんだ…タコじゃ無くて、コンニャクが入ってた」

リップル「ゆゆしき事態ね…」

アキ「ヨイショッと」

勝手に盛り上がるふたりを横目に、アキは倒れたハジメを肩に担ぎ、立ち去って行った。

 そして、シャベルで校舎裏に穴を掘る…

 ドサッ!ズシャッ、ズシャッ!

そこにハジメを落とし、上から土をかける。

アキ「あ〜、いい天気。ファン裏切って結婚したアイドル達が、地獄に堕ちますよ〜に、パンッパンッ!」

柏手を打って、手を合わせ…お辞儀するアキ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。