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脱糞戦隊   作者: 脱糞マスター
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雨上がり

最近、よく悪い夢を見る

突然自分が消えたかのように皆に忘れられてしまうまるで自分の存在が元から無かったかのようになる夢

誰かに書き換えられているのか、まあそんなことはありもしない訳で

ドォォォォォん

激しい爆音で目覚める

時雨「なんだこの音.....」

眠い目を擦り窓を見る

時雨「なっ....!!」

黒が空を飲み込み雨が降っていた

時雨「おいおい...どうなってんだよこれ..」

急いで階段を降りる

時雨「母さー...」

いつもはいるはずの母がリビングにいなかった

時雨「どういうことだよ..」

時雨「とりあえず街の方行ってみるか...」

上着を着て外に出る

時雨「いっけね 」

雨が降っているので傘を持つ

時雨「とりあえず行くか...」

街に向かい歩いて行くが人気が全く無い

時雨「どうなってんだよこれ...」

ふと、夢のことを思い出す

時雨「そんなwまさかなw」

嫌な予感を感じながらも街へ進んでいく

街に着く。

やはり誰一人いなかった

時雨「あれーほんとに誰もいない」

時雨「おーい 誰かいませんかー!!」

声を張り上げるが思ったより声が出なかった

やはり部活をやめたことが原因なのだろうか

時雨「まさかもう避難したとかか?」

あの大きな爆音

聞こえたことは確かだ

時雨「まあw1人だけ置いて避難するなんてこと....」

寒気がする

時雨「ないよな....?」

???「あれーまだこんなとこに残ってたかー」

背後から声が聞こえ振り向く

すると目の前に拳がきていた

間一髪のところで躱す

???「おぉ!中々やるね君」

自分でも躱せたことに驚いた

時雨「お前は誰だ!皆は何処にいる!!」

???「僕は博覧会の徊籠(さまよる) 皆は僕が消してあげた」

時雨「消した...??」

徊籠「そう、消してあげたというよりは闇の中に連れたってあげたんだ」

時雨「どういうことだよ...」

徊籠「人は愚かだ、一緒にいても争い憎みあうだけ。だから1人にしてあげたんだ 彼らは途方もなく闇の中を永遠に彷徨い続けるんだ」

時雨「そんな...人は愚かなんかじゃない!」

徊籠「人と関わろうとしない君に何がわかる?それに別に君は1人だって困らないだろう?」

目を閉じる

確かに..そうかもしれない

思えば高校に上がってから面と向かって人と関わることが少なくなっていた気がする。

ずっと続けていたバスケもやめ特に何もやらず何も無い毎日過ごしていた

時々、部活に入っていれば友達ができたのかなとか思うこともある。

最近は後悔の連続で自分が何がしたいのかよくわからなかった。

でも、もう後悔はしたくない

俺がやるしかないんだ。今、ここで...!!

目を開き徊籠を睨む

時雨「俺は確かに何一つ分かってない でも!人間は1人になっても必ず道を見つける!必ずその見つけた先に希望はある!」

その瞬間雷が落ち雷鳴が響き渡る

握りしめていた右手の拳の中には黄色い光が灯っていた

視界が暗転する

目を開くとそこは黄色い世界だった

時雨「なんだよ..ここ」

???「ここは覚醒の間 」

脳に声が響く

時雨「覚醒の間..?」

???「そうだ。その手の中にあるそれを使いあいつを倒せ お前なら必ずできる」

再び視界が暗転する

目を開くとそこはさっきいた場所だった

時雨「(よく分からねえが....これを使えばいいんだな)」

右手には便器のような形をした物が左手には黄色いうんこのような物がある

時雨「徊籠!!俺はお前を倒して!皆を取り戻す!!

うおおぉぉ!! 脱糞!!」

便器のような物に黄色いうんこをセットする

その瞬間雷が体を迸る

時雨「俺は脱糞イエロー お前を...倒す!!」

徊籠「ほう....僕の能力から覚めたのは君が初めてだ せっかくだから全力で相手してあげるよ...!!」

刀を構える徊籠

時雨「脱糞刀!!」

右手に刀をもつ

時雨「いくぞ....徊籠」

戦いは刀と刀のぶつかり合い

一瞬でも気を抜けば攻撃が当たってしまう

時雨「(強い....このままじゃ負ける...でも、こんなところで負けるわけには...)

いかないんだあああああ」

脱糞刀が徊籠の頬を掠める

徊籠「...!!」

徊籠「(当てられた...この僕が!?)」

徊籠「遊びは終わりだもう十分だろ?

この一撃で終わらせる...!!」

刀を構える徊籠

時雨「勝つのは...俺だっ!!」

刀を構える時雨

徊籠「新月・夜徊!!」

時雨「うおおおおおお!!

脱糞雷鳴斬!!」

両者の技がぶつかり合う

時雨 「勝つのは.....

徊籠 俺だッ!! 」



徊籠「ぐはっ.....」

時雨「お前の負けだ徊籠」

徊籠「はは.....はははっ..」

乾いた笑いが誰もいない街に響き渡る

次第に笑いは小さくなり次第には何一つ聞こえなくなっていた。

降っていた雨はやみ 空は晴天が広がっていた

無音だった街に音が戻る

時雨「よかった......」

心に降っていた雨が止み

空には虹がかかっていた。


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