真っ白な部屋
青い光が消え、真っ白な部屋に着くと、男性の声が聞こえた。
「こっちだ。」
私は後ろを振り返ると、そこには王座に座る男性がいた。
小高いところに椅子があり、そこから私を見下ろしている。それ以外には何もない、真っ白な部屋。
歳は20歳くらい、髪にゆるくパーマがかかっていて、仕立ての良さそうな黒い服を着ていた。
目鼻立ちが整っていて、美しい。
彼は王座に足を組んで座り、頬杖をついている。
王座に座る美しい男と、パジャマ姿の私。
「よく来たね」
そう言って男性は静かに私に笑いかけた。
「あなたは...?」
すると、男性の後ろからぱたぱたと飛ぶ黒い鳥が現れ、私の方へと近づいてくるのが見えた。
「お前如きがこのお方に気安く話しかけるなよ、小娘!このお方をどなたと心得る!」
甲高い声で喋る黒い鳥。丸っこくて...なんだか少しぶちゃいくだ。
ぶちゃかわ、というやつだろうか。
「ど、、どなたなんでしょう...?」
「あのお方はな、この世界の神様だ!」
「かかか、かみさま!?」
「ふん」
黒い鳥は私の周りをぱたぱたと飛ぶ。なんだかエネルギー効率の悪そうな飛び方だ。
口調は悪いけど、ちょっと可愛く見えてくる。
「このお方にお目にかかれる奴なんてそういない。幸運に思え!」
ぱたぱたと飛ぶ黒い鳥。疲れないのかな。こんな飛び方してたら疲れそうだな。
「それで...私はなぜ、神様にお目にかかれているのでしょう...?」
すると、神様は静かに口を開いた。
「君は、少しダンジョンを壊しすぎたね」
せ、説教ーーーー!!!?
「すみませんすみませんいかんせんこの世界に不慣れなもので魔法とか使うの初めてだったものでーーー!!!」
ぺこぺこと頭を下げる私。
確かに、なんだか色々なものをすっ飛ばしてボス部屋までたどり着いてしまった自覚はある。
「謝りが足りんぞ小娘!死んで償え!土下座しろ!」
キーキーと高い声で叫ぶ鳥。
「クロウ、少し黙って?」
そう言いながら神様は人差し指で空中を軽く撫でた。
「んぐっ!?」
クロウと呼ばれていた黒い鳥のくちばしが、いつの間にか淡く光っていた。魔法で口を閉ざされたのか、苦しそうにもがいている。
「話を戻そうか」
そう言って神様はまた、静かに私に笑いかけた。
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