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Novel~☆~World  作者: K.T
9/13

9話:ダメだ……。そいつらは……

「こちらスタンバイ完了」

「こっちもOKだ」

「行くわよッ!!」

ANGELが五体、地下で横一列に並んだ。 目の前には150mもある長いトンネルが続いている。

「フットセット」

五体のANGELは、同時に体を横向きにして浮きあがった。そして、かかとを後ろの壁にくっつける。機械の動く音と共にかかとが壁に固定された。

「ANGEL発進ッ!!」

かかとを固定した壁が飛び出して、ものすごいジェット噴射を始める。時速120kmで、ANGELはトンネルを通り抜けた。眩しい光が差し込んでくる。この10秒足らずで、五体のANGELは地下50mから地上に出た。はるか下には、豆粒のような学校が見える。

「ワープホール、入るわよッ!!」

目の前に黒い渦ができる。五体のANGELは一体ずつ入っていく。

「また行くんだな……」

高瀬羅 刹も渦に飛び込んだ。

「敵はロボット50体の大部隊。敵操縦席透化します」

雪乃は冷静に調査を始めた。

「距離、1500m。操縦席にいるのは……、未確認生命物体です……」

雪乃の声が震えて、みんなも敵の姿に見いった。

「これって……」

高瀬羅 刹は息を飲んだ。

「白い体で、まるで幽霊みたいだ。大きさは親指くらいで、……って刹、知ってるのか?」

「怖いわ。……こんなの……見たことないもん……」

悠と美紗が声をあげる。もちろん、今の高瀬羅 刹に答えるだけの気力はなかった。

「これは面白いものを見ましたねぇー。研究の材料にしたいので、是非生け捕りにしましょう」

賢司は冷静に意味のわからないことを言う。

「スタンバイ……いい?」

雪乃が声をあげた。

「……我々は我々の力で敵に先制攻撃させ、正当防衛の一環として地球を占領する……」

高瀬羅 刹の頭に、夢の中のセリフがよみがえってきた。

「行くわよッ!! 全員、攻撃開始ッ!!」

雪乃が命令を下した。

「ダメだッ!! 攻撃しちゃダメだぁーッ!!」

高瀬羅 刹は大声で止めようとする、がもう間に合わなかった。四体のANGELの放った弾丸は、青い閃光を放ちながら敵の方へ飛んでいく。

「ダメだ……。そいつらは……俺らが絶対に勝てないように……、細工してあるんだ……」

高瀬羅 刹の小さな声は、誰にも届かなかった。

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