72話 ガイア帝国 その2
こんばんは!貯金できない。投稿します。よろしくです。
結界のテントを使い、集落の近くで休んだ後、早く起きて待つことにした。昨日と同じ様に3人の軍人と集落の30人ほどが、同じ作業をし始めた。
途中、鞭で威圧していた軍人の一人がどこかに1人で行こうとしていたので、後をつける事にした。スキル忍び足や気配察知を使い、慎重に後をつけた。しばらく進むと宿舎の様な建物が見えてきた。
中に入られる前に話しかける事にした。「この辺りを旅しているものですが、道に迷いまして、帝都の方角を教えてもらえませんか?」と俺が聞くと、こちらの様子を見てから、「平民ごときが軍人の俺に話しかけてくるな!どこの村の出身だ!」と喚いて鞭を振り上げてきたので、スキル投擲を使いナイフを投げた。
「ブスッ」と音がして、ナイフが頭に刺さり相手が倒れた。死体を回収して、宿舎に気配がないことを確認した後、堂々と入口から入った。鞭と軍服が使えそうだな。
中に入り宿舎を確認したが、特に変わった物はなかった。金貨数枚と地図と食料と軍服が何着かあったので頂いた。シエルと宿舎の近くで潜んで、地図を確認しながら残りの軍人が戻るのを待つ事にした。俺とシエルの2人で1人ずつ対応する事にした。
地図に関しては、村や町が少し増えている程度だった。数時間後、残りの軍人が2人戻って来たところを俺のスキル投擲とシエルのスキル超集中で矢を放ち倒した。
死体をすぐにアイテムボックスにしまい、宿舎でゆっくりと休ませてもらってから翌日一番近い町を目指す事にした。下手に逃げられたりして、追手が来ても困るから、話も聞かずに死んでもらう事にした。
歩くこと数日、街道はそれなりに整理されているので、ロマネ王国とそれほど変わらない。辺りを見渡しても時々低ランクの魔物ウルフがいる程度だ。襲ってくれば倒すが、何もなければ基本は相手にしない。
しばらくすると町が見えてきたので、中に入れるのか確認する事にした。そろそろ宿でしっかり休みたい。遠くから様子を見るが、町の入り口には軍服を着た男達が2人検問している様に見えた。
「う〜ん、厳しいかな。なんかいい方法ないかな?」とシエルに聞いてみた。「とりあえず、並んでいる人に入る方法を聞いてみようよ。」というので、列に並ぶ事にした。前に商人風の男がいたので聞いてみることにした。「こんにちは!旅をしてここに来たんだけど、町に簡単に入れるかな?」と聞いてみた。
商人風の男が、「目的を聞かれるが、奴らの判断基準はわからない。金を少し握らせれば大丈夫だと思うが……。1人金貨2枚も渡せば、無条件で入れるよ。たぶんね。」と言っていた。よし、その方法でいこう。チップで金貨1枚渡しておいた。
俺達の番が来た。前に軍人が2人いるが緊張せずに自然体でやりたい。最悪は、2人とも殺す。「どこから来た?何をしにこの町に来た?」と聞かれたので、「近くの集落から、観光で来た。中に入り、買い物をしたい。」と伝えた。
「コートを脱いで顔を見せろ!」と言われたので、言うことを聞いた。「怪しいな。近くの集落では石材を採掘しているはずだ。こんな所で吞気にかん……」と言い切る前に、金貨2枚ずつ軍人にさり気なく手渡した。
「まあ、観光もたまには必要だろう。入ってよいが、騒ぎは起こすなよ。」と言われて中に何とか入れた。金の力は偉大だ。アドバイス通りだった。中に入り、ひとまず宿を探した。
2泊食事付で借りて金貨1枚と割安だった。ロマネ王国で贅沢な宿に泊まっていたので、だいぶ質素だったが。シエルと今後の予定の話をした。とりあえず、今日はゆっくりと休んだ。お楽しみは、お互い体が綺麗ではないのと、壁が薄いので遠慮した。一緒には寝たけどね。
翌日、朝食後に町を散策する事にした。とりあえず武器や防具屋を覗いたが、あまり品質が良くなかった。代わりに要らないさびた鎧や剣などロマネ王国で手に入れた物をタダ同然で売り、情報を聞き出した。
この町の名前は、レームと言う名前らしく、少し前にいた集落は、マベという名前らしい。マベで採れた石材をレーム経由で北に10日ほど進んだ所にある帝都に運んでいるらしい。建設中の建物の材料らしいが、何に使うかよくわからないとのこと。「ありがとう。」と声をかけて別の店も覗いた。
服屋に入り品質は良くないが、この国の服を持っていた方がいいと思い、下着や上下の服を2人ともある程度購入した。物価が安いので金貨1枚でもかなり買えた。最近、帝都の方がきな臭い事になっているという話を聞いた。
レジスタンスと呼ばれる国の体制に反旗を翻そうとする組織が帝都で暴れているらしく、軍にその内制圧されるだろうとのこと。その為、レジスタンスの一味と疑われると、牢につながれ公開処刑されるので気をつけた方がいいと言われた。公開処刑は、どうやら庶民の娯楽になっているらしい。へぇ〜なんか怖いな!
帝都は今、人の出入りが厳しくチェックされていて、特に入るのが厳しいらしい。一度出ると、入れなくなるらしい。レジスタンスのメンバーを帝都に入れないためらしいが……。何か面倒くさい時期に来てしまった。
「さて、困ったな。帝都まで行けても中に検問で入れないと困る。出来ればリスクを下げて、フローラの墓に行きたいんだけど。無理やり入るわけにもいかないし。」「中からどうにか手引きしてもらい、入れないかしら。」と言うが、難しいだろう。知り合いがいないし。不法入国者だし。とにかく休んでから考えることにした。
翌日、買ったばかりの服に着替えて、ナイフを装備してコートを着た。これでガイア帝国民に見えるだろう。シエルも同様で、夫婦2人で旅行している事にした。
宿を出て出口に向かうと何か騒がしい様子に気づいた。道から外れて、シエルと木の陰に隠れた。「まさか、俺達の事に気づいたのか?」と思ったが、どうも違うようだ。
6人の帝国軍人が檻のついた馬車を警護しながら、町の中心部に向かって行った。檻の中で若い男女2人が縄で縛られて下を向いていた。「何があったのですか?」と近くの人に聞くと、「レジスタンスの一味が2人捕まったらしい。この後、拷問にかけられて、帝都に送られて見せしめに公開処刑されるだろう。」と言われた。
「ありがとう。」とお礼を言いシエルに頷いて、馬車の後をつける事にした。レジスタンスの連中の事を知らないが、何となく助けてみたいと思った。気まぐれで軍人嫌いだし。
後をつけると割と大きめな建物の前に馬車が止められており、入口が開き中に入って行った。何か起こすにしても夜の方がいいと思い、装備など整えて待つことにした。夜になると、門番をしていた軍人が2人戻って来た。
少し前に1人戻ってきたので、3人で回しているのだろう。この建物の中には、最低10人はいる事になる。俺とシエルの2人で皆殺しにして、捕らわれた人を助けてみようと考えている。俺達2人なら、軍人に逃げられたりしないだろう。軍人の断末魔が響くが、問題ない。夜だし。
シエルと話してから入口に近づき、ミスリルナイフで簡単にこじ開けた。スキル忍び足、気配察知、身体強化を使いいつでも戦える状態だ。気配察知から建物内に11名の反応があった。1人ずつ片付けて行く予定だ。建物の1階に入り、シエルと警戒しながら、3人の反応がある部屋をゆっくりと開けて覗いた。話し声が聞こえる。
「男の方の指を……!」と言いかけた所で俺と目が合った男の頭にナイフが刺さった。残り2人も同様である。3人の死体をアイテムボックスにしまい、後ろをみると、シエルが1人倒していた。1階には誰もいないので、2階に上がることにした。
地下から2人反応があったが、とりあえず無視した。2階に上がり始めた所で、「貴様、誰だ!」と言っていたので、ナイフを眉間に投げつけて倒した。「ガガガッ」と階段を落ちてきたので、残りの4人に気づかれてしまった。
2人で階段を駆け上がり、4人とも剣など持っていなかったので皆殺しにした。死人に口なし。アイテムボックスにしまってから、金など価値のありそうな物、剣や防具を回収した。金貨100枚程度あった。1階に下りてから、同じように食料などすべて頂いた。地下に下りる階段があったので、2人で下りる事にした。
地下に下りると匂いが臭かったが、牢が4つあり、その内の2つに人が繋がれていた。足元には、鞭や棒などが転がっていた。牢の1つ目は空だった。床に血の跡が残っていたが、扉は開いていた。その向かい側も空であった。奥に進むと下を向いた傷だらけの女性が一人いた。服もはだけていた。先ほどまで、乱暴をされていた様に見える。
足にチェーンのつながった重りと手首に錠がされていて虚ろな目でいたが、こちらに気づくと「誰だ!」と小さい声をかけてきた。まだ大丈夫そうだと思い、反対側をみると、ぼろ雑巾の様に血を流している男がいた。指もおかしな方向に曲がっており、ほっとけば朝には死ぬだろう。
ミスリルナイフで錠を切り落とし、扉を開けた。足下のチェーンを切り、手首の錠を外した。意識朦朧としており、何とかポーションを飲ませて回復させた。少しすれば歩けるだろう。もう一人の女性も同じようにして牢から出した。
女性が、「私達を助けてくれるのか?レジスタンスの仲間か?」と言われたので、「仲間ではないが、助けてやる。」と言い、話を後にして、ここから出ることにした。
外に牢のついた馬車があったので、これを利用する事にした。俺とシエルが前に乗り、2人には申し訳ないが檻の中に乗ってもらった。2人とも衰弱しているので、歩く事が厳しいからだ。
特に男の方はしばらく厳しいだろう。夜なので人通りはなく、出口まできた。出口はしまっていたが、内側の木を外して門を開けた。馬車に乗り、とりあえず北を目指す事にした。
読んで頂きありがとうございます。
後少しで休みだ。早く年金ほしい。
お休みです。やまない雨はない。




