70話 懐かしい2人
こんばんは!やまない雨はない。投稿します。よろしくです。
新築を建ててから、数年の時が過ぎた。俺とシエルは21歳になり、既に結婚していて、楽しく毎日を2人で過ごしている。グスタフ達は少し前にルーンに仕事を終えて帰って行った。村に11軒、新しい家が建った。金貨4000枚かかったが、村への投資だと思っている。
たまに村人が気にして見に来るレベルだ。何かあればまた頼もうと思った。10軒は、村長と話して新しく村人として迎え入れた人に畑付きで譲る予定だ。要するに、「家や土地や畑をあげるから村人になってね。」という事だ。一応、村長との面談に合格した人のみだが。変な奴が来たら困るからな。
俺の両親やシエルの両親は今の家でいいらしく使わない事になった。「誰も入らなかったら、入ってあげる」と母親のフレアが言っていた。寂しい事を言わないでほしい。ルーンに貼り紙を貼ってもらおうと思った。レグルスに一言言っておけば問題ないよね。シエルと相談しながら、アイデアを出していたところ来客が俺達にあった。とても珍しい。
「コンコンコン」と扉を叩く音がしたので、開けると父親のマイクと懐かしい2人組が後ろにいた。少し大人びた感じもする。「友人だ!」と父親に伝えた。エリスとクリスだった。父親は、何か言いたげだったが、送り届けてからすぐに家に戻ったので、2人を家にあげた。
2人とも超一流の剣士なので思う所があったのかもしれない。シエルが2階から下りてきて、エリスに抱きついていた。俺も美少女エルフに抱きつきたいが、奥さんの前では無理だ。
「再会を祝して乾杯しよう。」と言い、ルーンやリアンプールで買いためた割といい酒を出した。リアンプールに税金を払いに行くついでに色々と買ってきた物だ。流石に舌がこえててクリスあたりは何とも思わないかもな。
「美味い酒だ!」とエリスとクリスが言っていたが……。その後、エリスから俺達と別れた後の話を聞いた。エルフの里に戻り、集落のトップである母親の補佐をしていたらしい。
王都にポーションを売りに来ていた時にクリスと偶然あったらしく、仲間に誘われた様だ。何度も断ったらしいが、あまりのしつこさに、「私と今すぐ結婚してくれるなら仲間になってあげる。」とエリスが言ったそうだ。
エリスは無理を言って、断るつもりだったらしい。本来ならクリスほどの実力と人格者ならロマネ王国の貴族に婿入りも夢ではない。運があれば、継承順位の低い王女すら手が届くかもしれないのに。
「もちろん。結婚しよう。大切にするよ。」と即答されたようだ。2人の馴れ初めを酒を飲みながら延々と聞かされた。酒も入り、楽しいからいいんだけどね。それにしても本題に入らないな。
こんな田舎にA級冒険者とB級上位冒険者が酒だけ飲みに来ないだろう。「2人はどうしてこの村に来たのですか?まさか移住ですか?」とシエルが斜めの聞き方をした。「素晴らしい。流石俺の奥さん。」と心で手をたたいた。パチパチ。
クリスが口を開いた。「俺は、3英雄の様に歴史に名を残したいと考えている。その為に、俺に力を貸してほしい。頼む。」と真剣に言われた。何となく想像はつくが、おそらくダンジョンだろう。
領都リアンプールに行ったときに、52階層まで攻略された事を噂で聞いた。クリスは、53、54階層をとばして最終の55階層を精鋭を連れて攻略しようと考えているそうだ。
俺がシエルの顔をみると渋い顔をしていた。たぶん嫌なのだろう。俺も出来れば行きたくない。シエルと離れたくない。しかし、エリスもいるしな。2人でもあれは無理だろう。
「策はあるのか?おそらくエンシェントドラゴンのブレスをくらえば即死だぞ。」「策はある。ブレスを防ぐ為の魔道具を開発した。直撃2発まで防げる盾だ。もう一つは、この王国最強の剣リアだ。」と見せて言った。話を聞く限り、2人とも死にに行く様にしか思えなかった。
「見た感じだが、この盾だとおそらくブレス1発を防ぐだけで壊れるだろう。全然足りてない。本当にドラゴンで試したのか?それからこの剣だが……」と言い、ミスリルナイフを取り出して、真っ二つにした。
「贋作だ。クリスがどこで手に入れたか知らないがな。この剣なら普段クリスが使っている剣の方がはるかに優れている。焦り過ぎて周りが見えていないな。本当にエリスを幸せに出来るのか?2人して死にに行くなら協力しない。」と俺が言った。
4人とも黙り込んでしまった。仕方ないので、「かつて3英雄が装備していたと言われる賢者の石のブローチとドラゴンソードとこのミスリルのナイフがあれば勝てる可能性が少しはあるかもしれないが……。
ちなみにこのナイフは、ノアの墓にあった。」と以前王都の図書館にあった3英雄の装備品について話した。これが挑むうえで最低ラインだから。出来れば、回復アイテムを多めにほしい。
ひとまずダンジョンの話はおいておき、長旅で疲れているだろうから新築した家を1つ貸すことにした。2人で楽しい夜を過ごしてほしい。俺とシエルは風呂に一緒に入り、寝る事にした。
クリスがエリスを大切にしているか気になったが、他人に出来ることはない。あの後、55階層の攻略は簡単には出来ないから、焦るなとだけ伝えた。たぶん、他のA級冒険者でも無理だ。実際に見たから言える。
翌朝、早く起きて朝食をシエルと2人で作り、エリス達に届けてやった。クリスは、1年かけた準備が無駄だったことにショックを受けていたが、おそらくエリスを抱いて少し元気を出したのだろう。顔色が良かった。
エリスと2人でドラゴンソードを探しに行こうと頭を切り替えていた。「王都の北にある龍の爪の最深部あたりがあやしいと思っているんだが……間違えたらごめんね。頑張って探してみて。エリスは、思い出したくないかもしれないが。何となく3英雄の1人、シンの墓がある気がする。賢者の石のブローチは探せたら探しておくよ!」と俺が言った。少し位手伝ってやるか。2人は、昼くらいに王都に向けて出発した。
「さて、賢者の石だが。まったく検討がつかない。ノアの墓と同じように3英雄のフローラの墓にあると思うんだけどね。」「まったく安請け合いして。どうするの!馬鹿なんだから。」というので、シエルを抱き上げてキスをしてベットに押し倒した。「今日は、そんなに怒るなら根をあげても許さないからな。」と言いシエルの体を攻めに攻めた。
「フローラの墓はどこにあると思う?」と俺が横になりシエルの小ぶりな胸を揉みながら聞いた。「魔の森はないと思う。ノアの墓を作ったのはフローラだわ、たぶん。エルフの里やドワーフの国でもないと思う。」とシエルが言った。
「やはり、検討がつかないので、フローラの出身である伯爵領リガンに行って調べてみるか。」と話し合った。準備もあるので、遊びも兼ねて3日後に2人で向かう事にした。
3日後に両親に旅行に2人で行ってくる事を伝えた。何かあっては困るので、金貨200枚ずつ両方の家に置いてきた。簡単に死ぬつもりはないが、不安だからだ。ついでに今年度の村の税金も預かり、2人で伯爵領リガンに向けて出発した。
道中は問題なく、ルーンに着き、1泊したらレグルスに顔を見せて、「移住者求む!ノアの村。今なら家付きだよ。」という貼り紙の許可をとった。行きつけのパン屋に行き大量に購入した。その代わりに貼り紙を貼らせてもらった。
その後、領都リアンプールに馬車で行き、税金を納め、冒険者ギルドにも顔を出してみた。「お久しぶりです。ミリアさん元気にしてましたか?」と言うと「全然顔を見せてくれないんだから。」と言い少しいじけていた。
伯爵領リガンで買ったあった高級菓子をあげて少しだけ許してもらった。また来ますと伝え、ノアの村に税金納付済みの手紙を出してから、一番いい高級宿で1泊してから馬車でリガンに向けて出発した。やっぱり値段の高いところはサービスが良いから癖になるな。
読んで頂きありがとうございます。
また、明日もよろしくです。
暑い日になりそうなので、気をつけましょう。デブだから、やせるかな?




