閑話5 学園教師の気持ち
こんにちは。気付いたら、文字数が10万を超えていました。投稿します。よろしくです。
※ウエスト先生視点で進みます
今年も担当している学園の生徒を4人卒業させる事が出来た。卒業人数が多ければ、俺自身の評価にもつながり、良いことばかりだ。残っているメンバーも鍛えれば2年次に幾人か卒業出来るだろう。1度4人を見ているからな。
領軍を目指す連中は、最後まで残るが、敷居が高いので、教師の腕の見せ所になる。仮に軍に入れなくても冒険者として生き残れる程度にはしたい。2年次の訓練は、今より厳しくなるので、冒険者として稼げるなら辞めてもいいと考えている。学費も安くないからな。
俺は、今でこそリアンプールの学園教師としておさまっているが、20年前は王都で5指に入るB級冒険者パーティーの1つに属していた。王都のダンジョンに挑戦してレベルを上げ、魔物のドロップアイテムの換金に夢中になっていた。懐かしいな。
初めのうちは何とも思っていなかったが、数年も続けていくと俺は何をしているのか?という疑問に悩まされた。レベルも上限に達して成長を感じなくなり、金は稼げているが湯水の様に使っていたので、大して残ってなかった。
他のメンバーも同じ状況だが、俺と同じ様な感覚にはなっていなかった。現状に満足していて、疑問も何もないようだ。この頃から悩み始めていた。
俺は元々、伯爵領の裕福な家庭の妾の子として生まれた。父親は、大きな商会を営んでいたようで、金には不自由を母親にさせなかった。何らかのきっかけで、父親から母親と俺はリアンプールに追い出された。まとまった金をもらっていたので、母親が学園に通わせてくれた。それが、今働いているこの場所である。
その後、冒険者パーティーを抜けてから、個人で出来る依頼をこなしたり、母親の体調が悪くなり面倒をみていた。リアンプールで母親が亡くなったタイミングで、たまたま学園の近くを歩いていたところ、教師の求人があったので応募した。そして今にいたる。
学園で働き始めてから、しばらくして昔の仲間が、ダンジョンの死んだという話を噂で聞いた。俺もあのまま一緒にいれば死んでいただろう。たまたま、運がよかっただけだ。運良く生かされた残りの人生を後進の育成に使うことで満足している。自分が関わった生徒達が、あわよくば実力をつけて幸せになってもらいたいと思う。
今は、学園の元教え子で、以前から知り合いの女性と結婚して、子供も生まれている。充実しており、お金では買えない幸せを感じている。人生が自己満足というのは、本当だろう。他人の評価は、あまり気にしなくていい。元B級冒険者が、いまさら何だというんだ。楽しい日々を俺は過ごしている。
頭痛がひどいので寝ます。(-_-)zzz




