3話 魔の森
明日から私は、仕事ですが、皆様も頑張っ下さい。
朝5時半に部屋から出て、生活魔法で水を出して顔を洗い、身だしなみを整えてから食卓に向かった。農民の朝は早く、母親のフレアも父親のマイクも朝4時には起きて行動している。
当然寝るのも早く、暗くなるので夜8時までには寝ていた。魔石を使ったランプもあるが、特にやる事がなければ、早く寝るという習慣らしい。早寝早起きだから体にはいいのだろう。
食卓には、パンが用意されていて、だいたい毎朝パンだったことを思い出した。パンは、値段が高いが、どうやら冒険者時代の蓄えがそれなりにあり、ちょくちょく父親のマイクが、ルーンに行って買ってきているらしい。今度、ルーンに連れていってもらおうと密かに思った。
朝食べ終えてから、おやつにパンを2つ持っていくことを母親に伝え、仕事が何かないか聞いたら、お父さんの畑を手伝ってほしいとのことなので家の裏にある畑に向かった。
畑に着いてから、「何か手伝えることある?」と父親に聞いてみた。「ロイか、新しい苗を買ってきて、植えたいから、耕してほしい。」という事で、鍬で耕しはじめたが、これがきつい。腕と腰にかなりきた。何とか終えて、次は苗を植えた。農業に就職は無理かもしれん。金にならんし、肉体的にきついわ。父親を尊敬するわ。
いい時間になったので、父親にシエルと魔の森に行くことを伝えた。普段は、仕事をほっぽり出して遊んでばかりだったので、父親が目を丸くしていた。僕は、やれば出来る子なんですよ。広場に着くと、まだシエルは来ていなかった。近くに大きな木があったので、腰を下ろして今日の狩りのことを考えていた。
「ロ~イ~」と呼ぶ声が聞こえたので、振り返るとシエルが近づいて来るのが見えた。手を振りあいさつした。「今日は、いっぱい採るよ!」というので、「もちろん!」と答えておいた。その後2人で、昨日と同じ道をたどるのであった。ちなみに、頭の傷は薬草のおかげで、ほぼ治っていた。わーい!
魔の森に入り、散策すること2時間程度、クラの実やココの実、薬草を採取しつつ少しひらけたところがあったので、休むことにした。水筒の水を飲みながら「パン食べる?」と聞いてみた。「気が利くね」というので、堂々とアイテムボックスから出すことにした。
目の前に現れたパン2つのうち1つを渡す。目を丸くし、あごが外れた顔をしているシエルさん大丈夫かい。その顔は、人に見せられない顔ですよ。「今の手品?どこからパン2個出したの?」と聞かれたので「アイテムボックスから出した。ものを収納して運べる。両親にも言ってないから他の人に内緒な。」と返した。
「それってスキルだよね?いつから使えたの?知っていれば、色々に使えたのに…マイクおじさんなら何か知ってるんじゃない?」と言われたが、昨日からともいえないので、「何か~最近、急に出来る様になった。お父さんに聞いてみるよ。」という事でこの話は、おしまいにした。
休憩を終えて、散策することさらに1時間、そろそろ帰ろうかというとき、前方30メートル程度の所に角の生えた兎ホーンラビットを発見した。魔物の特徴である赤い目をしている。
まだ、こちらに気づいていないようだ。シエルに手で合図を出して、弓で射ることにした。放たれた矢は、胴体に当たったが、低ダメージで倒しきれていない。矢が刺さったままこちらに角を向けて突進してきた。
かなり速いな!考えている時間はない。「俺が出る!」と言ってナイフを両手に持ち接近する。矢のダメージもあり、少し鈍い感じもする。すれ違い様に首を一閃した。ホーンラビットは、転がりそのまま動かなくなった。
胸の辺りにある魔石をナイフで取り出し、はらわたを出して、逆さにして血抜きする。それにしても人間は、自分の生活の為にひどい事をすると思いつつ、不要な部分は、土に埋めた。
「アイテムボックスにしまっていいか?」と確認すると「いいよ。というか全部採った物入れといて」と言われたので、すべてしまってから今日は、帰ることにした。大量、大量!
本日の収穫
・クラの実 3個(クルミに似ている)
・ココの実 1個(ピーナッツに似ている)
・薬草 5本(傷薬)
・ホーンラビット 1体
問題なくノアの村の広場まで戻り、収穫したものをわける話になった。分けるのが面倒くさいので、1日毎に交互に収穫したものをすべて分けようという事にした。前回俺のせいで収穫が少なかったので、すべて渡した。
「また、明日10時ね」といい、シエルがルンルンで帰っていくのを見届け、俺も家路につくことにした。ふっ、まったく子供だな〜と思った。
お休み(-_-)zzz




