26話 深淵の森実習 その2
こんばんわ。頭痛がしますが、投稿します。よろしくです。
しばらく集合場所で休みながら、みんなで待っていると、5班の内4班まで戻ってきた。残り1班がまだ戻ってきていない。少し遅れているだけだろう。遅れているのは、サイスとマリーの班である。
予定時間を2時間過ぎても戻らない為、他の4班はここで待機となり、残り1班を探しにウエスト先生が1人で向かう事になった。何やってるんだ?あの2人は?ただ遅れているだけならいいが…。俺も少し不安になってきた。あの2人が単純に時間を守らないとも思えない。何か不測の事態が起こったかもしれない。
夜になり待てど暮らせどウエスト先生も戻って来なかった。どうなっている?「先生まで何かあったのでは?ここにいて大丈夫なのか?」と騒ぎ出す生徒もいた。確かに遅すぎると俺も思う。元Bランク冒険者が1人とはいえ、この程度の森の魔物で後れをとるとは思えない。考えてもわからん。
森の中で可能性がある事として、怪我人がいて運ぶのに時間がかかっている。想定外の魔物に遭遇した。以前もあったオーガである。あるいは、盗賊に鉢合わせた?もしくは人質にとられている?森の中に深く入りすぎて、先生と合流できていない可能性もある。
色々と考えても仕方ないので、朝まで待って戻らなければ探しに行こうという話になった。夕食を食べてから探すメンバーの人選をした。その後、各自体力温存のため、休憩に入った。見張り役の人数が多かったので、1人あたりの仮眠時間を長くとれた。
結論から言うと俺達の班4人で探すことになった。危険もあるので、森に慣れているメンバーである。少しでも危なければ、すぐに戻ってくるという事になった。昼過ぎまで探して見つからなければ森の入口を目指し移動する。残りのメンバーは、夕方までここで待機して戻りを待ち、戻らなければ森の入口に移動して、そこで待機する事になった。俺達の班と合流する予定だ。
ピクニック気分がまさかの展開だ。ウエスト先生は、どこに行った?朝早く日が出たら俺達はすぐに出発した。戻らない班は確か北東に進んでいたらしいので、跡を追ってみることにした。
2時間進んで魔物を2体倒した。1体はEランクの魔物であるビッグボアである。俺とシエルの2人であっさり倒せた。武器や魔道具や日頃の訓練の賜物である。たぶん。もう1体は、オークだった。アルとケイラの2人に任せた。こん棒を振り回す為、アルが避けたり、受け流し、その間にケイラの水魔法ウォーターボールで攻撃していた。何発か当てていると弱ってきたので、アルが最後にとどめを刺していた。すべてアイテムボックスに入れた。
さらに2時間森の中を探した。ボア1体、ホーンラビット1体がいた。もちろん倒した。こんな時に、気配察知が出来るスキルをもっている仲間がいればと思った。そろそろ戻らないといけない時間になる。なんの気なしにたまたま上を見上げると、木の上にいるウエスト先生と目があった。「えっ?何でいる?」と思っていると、飛び降りてきて、「お前達は、合格だ。」と言われた。
まったく何が合格なのかわからないが、このまま森の入口にウエスト先生と向かうことになった。途中、先生から説明があった。毎年、似たような試験を実施していて、生徒の対応をみているそうだ。パニックになる学年もあれば、集合場所でいつまでも動かないままだったり、また探しに行かず自分達だけで学園に戻り、助けを呼んだりと色々とあるらしい。
その中でリスクを限定して、生徒達がそれぞれ役割を決めて最適な行動を選択し、担任教師を見つけるまで出来た学年は、滅多にないと言われた。5年に1度位らしい。サイスとマリー達4人も協力者らしく、既に森の入口に向かっているそうだ。なんじゃ、そりゃ!心配して損した。
俺達の事を優秀だとウエスト先生が言っていた。特にロイ、お前は俺を見つけたので、良い冒険者になるだろうと言っていた。先生、買いかぶり過ぎです。たまたま、上を見たら先生がいました。2回はできません。
森の入口に着くと、生徒16名が待機していた。ウエスト先生と俺達4人が揃い全員集合である。先生から今回の実習の説明があり、みんな納得?した所で、1泊してから学園に戻る事になった。
褒められたが、何か心配して損した気分だ。もやもやしながら、帰路についた。たぶん、俺だけではないと思う。結局、「合格」とは何か説明がなかった。実習をクリアしたという認識でいいよね。領都に到着して、生徒は全員寮に戻り、ウエスト先生は冒険者ギルドに行き、魔法袋(小)の中身を売って来ることになった。
次の日、教室に集まり狩りの精算がされた。俺達の班は、銀貨100枚になったので、1人あたり25枚になった。オークが高く売れたそうだ。当然、クラストップの成績だった。今回は研修の為、特別に税は免除らしい。
また「合格」という判断をこのクラスは受けたらしい。その意味が、どうやら飛び級で卒業を早く出来る可能性の発生らしい。やっと理解できた。途中まで勘違いしていた。もちろん飛び級せずに勉強を3年間続けてもいいらしいが……。
ただ、誰でも卒業出来るわけではないらしい。冬休み前にある学園の武道大会ベスト16位内、オーク5体、ビッグボア10体の魔石の納品が卒業条件らしい。もちろん魔物狩りは、同級の4人以下のパーティーで行っていいらしい。まさかの1年で卒業出来る大チャンスだ。後でよく考えよう。また、チャレンジする場合は、通常の授業の免除もある。失敗しても、そのまま2年生になるだけだ。
授業の後、共有スペースにいつもの6人で集まった。「合格」の件で、どうするかである。何となくわかっていたが、アルとケイラはやらないそうだ。通常通り3年間かけて、しっかりと力をつけてから卒業して、軍を目指すそうだ。
サイスとマリーは、挑戦して早く卒業したいけど、ダメならそのまま続けるとのこと。シエルは、挑戦したいと言っていた。先の事はわからないとのこと。もちろん俺も挑戦する事にした。話し合いで、俺とシエルのパーティーにサイスとマリーが加わり、魔物狩りをする事になった。
まずは、オークとビッグボアを条件まで倒す。ウエスト先生に申請して、1ヶ月位深淵の森にこもる話をして許可を得た。冬休みまで数ヶ月あるので、冬休みは卒業して、ノアの村で過ごす目標をたてた。これで卒業できなかったら、たぶん俺とシエルは退学だわ。背水の陣で、頑張るぞ!
〈ステータス〉
名前 ロイ
レベル7 14歳 男 犯罪歴なし
ノアの村出身 F級冒険者
職業 領都の学園生 短刀使い
装備 レイピア(ダガー) ハヤテの服 力の指輪 ハヤテの腕輪
スキル 生活魔法 忍び足
アイテムボックス
※忍び足 相手に気付かれず行動出来る
名前 シエル
レベル6 14歳 女 犯罪歴なし
ノアの村出身 F級冒険者
職業 領都の学園生 弓士
装備 クロスボウ(鋼の矢) ハヤテの服 力の指輪 ハヤテの腕輪
スキル 生活魔法 集中
※集中 クリティカルヒット率が増加する
名前 サイス
レベル5 14歳 男 犯罪歴なし
領都リアンプール出身 F級冒険者
職業 領都の学園生 槍使い
装備 鉄の槍 皮の鎧 力の指輪
スキル 生活魔法 槍投げ
※槍投げ 槍を投げて、大ダメージを与える
名前 マリー
レベル5 14歳 女 犯罪歴なし
領都リアンプール出身 F級冒険者
職業 領都の学園生 魔法使い
装備 旅人の杖 旅人の服 ハヤテの腕輪
スキル 生活魔法 ストーンバレット
※ストーンバレット 石弾をとばす
名前 ウエスト
レベル23 41歳 男 犯罪歴なし
伯爵領出身 元B級冒険者
職業 学園教師 武器マスター
装備 サーベル ハヤテの服
スキル 生活魔法 気配察知 忍び足 首斬り
※気配察知 魔物や人が近くいるとわかる
※首斬り 一瞬の内に首を切り落とす
名前 子爵領出身の暗殺者(ハゲ)
レベル12 38歳 男 犯罪者
子爵領出身 元D級冒険者
職業 暗殺者 剣士
装備 鉄の剣 鎖かたびら
スキル 生活魔法 忍び足
名前 子爵領出身の暗殺者(チビ)
レベル10 36歳 男 犯罪者
子爵領出身 元D級冒険者
職業 暗殺者 弓士
装備 旅人の弓 旅人の服
スキル 生活魔法 集中
仕事に行く。社畜ですから。




