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1話 転生

人生で初めてライトノベルを書きました。稚拙ですが、よろしくお願いします!

俺は、日本国の埼玉に生まれ育ち、頭もよくなければ、外見も大したことのないいわゆるモブだ。35年という歳月を何かを成し遂げる事もなく過ごしてきた。今は、底辺プログラマーとして東京にある会社で働いており、日々リプレース作業に追われている。


世間でいう社畜の一人だ。コードを書くプログラミングの豚。ブヒブヒ文句を言いながら、二酸化炭素を放出して、都内に向かう通勤電車に揺られている。毎日、同じ事の繰り返しに嫌気が差すこの頃、趣味は、異世界ものを読む程度で、以前の趣味のパチ〇コは負けてばかりだったので、何とか辛いが我慢して辞めた。もうしない。パチ〇コの才能もなく、世知辛いわ。


最近、ストレスとパソコン画面の見過ぎで、頭髪まで薄くなってきた。何とか午前休をもらい、皮膚科のおじいちゃん先生に見てもらったところ、「まだ諦めるな、生えている部分があるよ。」と優しく言われ、発毛剤をもらい塗ったりしているが、一向に生えてこない。


肩書きの増えた底辺ハゲプログラマーとして、ある日、戦記ものを読んで通勤していたところ、たまたま会社近くの足元の側溝に気づかず、踏み抜き転倒。どぶにダイブし、頭を強打してしまった。あまりの痛みに、星が見えたあとから先の記憶がなくなってしまった。


はっとして、目が覚めた。「今、何時?」と思いつつ、起き上がると、そこは一面真っ白な空間だった。「なんだ、夢の中か?」とあたりをつけて、顔をつねりながら周りを見渡した。すると目の前が急に明るく光り出し、たまらず目を閉じると、どこからか声が聞こえた。


「あなたは、脳挫傷で無念の人生を終えました。もう一度、新たな人生のチャンスをあげます。異世界でやり直して、今度こそ何かを成し遂げて下さいね。便利なスキルとアイテムもおまけします。役立てて下さい。ちなみに使えるスキルは、アイテムボックスです。さらに時間を1度だけ戻せるアイテムもつけました。では、今度こそ大往生して下さいね。さようなら。」


「ま、待ってくれ〜」という俺の声も虚しく、光が強くなり、意識をまた失ってしまった。


「ロイ、ロイ、起きて。大丈夫?」と子供?の呼びかける声が何度も聞こえる。私は眠いので、まだ寝かせて下さい。何だか顔が痛いので、眠いのを我慢しつつ、目をあけると知らない子?が目の前にいた。いや俺は、この子をなぜか知っている。え〜と、誰だっけ?名前が出てこない。俺はその子に「ぺし、ぺし、ぺし」とほっぺを往復で何度も平手打ちされていた。


「いててて、ストップ、どちら様?」と平手打ちをやめてもらおうと手を前に出すと、運悪くかなり控えめな胸を触ってしまった。「ご、ごめん。わざとじゃない。ところで何があったんだ?」というと、「あなたは、そこの木から落ちたのよ。私の為に、魔物を探すと言ってね。私の名前を忘れてたの!シエルよ。シ・エ・ル!」と言われた。


まわりを見渡すと、そこは東京ではなく、完全に森の中だった。驚き過ぎて、何も言えない。ここは、どこだ??


俺の名前はロイで、目の前の女の子は、シエルという名前で、まだかなり若い。12、13歳ってところか。可愛いらしい顔をしている。髪の色が、薄い緑色って初めて見たわ。眼も同じ色をしている。じーっと見ていると、顔を少し赤くしてまた平手打ちをもらった。今度のは、優しかったが。控えめな胸も柔らかかったよ。てか俺は、馬鹿か。早く頭の整理をしないと。


まず体は、基本問題なし。頭に少し傷があるが問題ない。木から落ちた時にできたのだろう。以前より小柄な気がするが。ちん○んも確認。あるね、念の為だ。腰のあたりに1本ナイフを装備していた。服は、布か。


顔は鏡がないから確認できないが、普通以上を期待する。「シエル、俺の顔はどうかな?」と一応聞いてみた。「えっ、顔は怪我してないわよ。」と教えてくれた。やはり言葉は難しいな。イケメンか凡顔か知りたかったのだが。たぶん頭を強く打ち、前世の記憶を思い出したようだな。本当に転生していたらしい。


ロイの記憶もしっかりある。はっきりと思い出してきた。シエルは、ロイの幼なじみで、二人で村から近い、魔の森の浅い所で、魔物や木の実や薬草などを探していたんだ。


シエルは弓を持っている。ロイの母親から弓を指南されていた。弓の成果をロイに見せようとしたが今日は、獲物が見つからず、俺が木の上から獲物を探そうとして、上ったところで枝が折れて、頭から落ちたんだった。頭を打ったタイミングで、前世の記憶を思い出したんだ。まあ生きてたから、どうでもいいけどね。


ちなみに俺は、弓をあまり使えない。打てばあさっての方向に飛んでいくし、すぐ下に落ちてあまり飛ばない。母親の弓の才能は、どうやら遺伝しなかったようだ。前世の記憶を思い出したので、変わるかもしれないが……。根拠はないが。


「怪我が大丈夫なら良かった。動かなくなって、心配したんだから。今日は、木の実取れたから、もう帰ろうよ?」とシエルが声をかけてきた。


今の時間は、夕方位か。あの沈みかけたのは、太陽なのか?ここは、本当に異世界なのか?謎が多すぎる。今は、シエルしか頼れる人がいないから話を素直に聞いておこう。「そうだな、また明日にしよう。」といいつつ帰り道もまだ曖昧なので、シエルの後ろを迷子にならない様についていくことにした。しっかりと村までの道のりを確認した。


本日の収穫

・クラの実 2個(クルミに似ている)

・薬草 3本(傷薬)


なろうデビューや!

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