幸せへのチケット(9)
新学期新年度、新たな環境に身を置く人も多い季節、皆様いかがお過ごしでしょうか?
新年度も続けて(初めて?)お読み下さり、感謝感激に耐えぬ東の外記・しげき丸でございます。
物語はいよいよ今回から急展開のクライマックス。
皆様をハラハラドキドキ、時にジーンと感動させられれば、作家冥利に尽きると言うものですが、いかがでしょう?
それでは本編をどうぞ。
新ログ・ホライズン
―第9話:幸せへのチケット(9)-
-1-
「やあっ! はあっ! たあっ!」
キスキン侯爵の別荘で、いつもの習慣からシロエが早朝の書き物をしていると、中庭からは、これまた朝早くから稽古に精を出す声が響いている。
「とうっ! そりゃあっ!」
シロエは筆を止め、中庭へと降りて行くことにした。
「みんな精が出てるね」
「あっ、主君」
「何だ? 冷やかしかあ?」
「おはよ。アカツキ、カズ彦。まあ、アカツキやみんなの顔が見たかったのも有るけど、テツロウ君が気になってね」
「テツロウ殿なら見ての通りだ」
「張り切ってやがんぜ」
視線を移すと、確かに意気盛んなテツロウの姿が。
「もう一本、お願いしますっ!!」
「ちょ、ちょっともう少し待てよ! しつこいよお前っ?」
「だらしないな、玲央人。俺が代わってやるよ」
進み出るマヒル。
「はあ、なんて優しいんですか、マヒルさん」
目がハートのソウジロウ。やれやれ。
「………。脳筋だから、見物役が飽きただけだろ」
つぶやく玲央人。うん、そういう見方もあるよね。
「ソウ! お前は俺の相手だろうがっ!? シャンとしろっ!」
カズ彦が喚くがソウジロウは馬耳東風。やれやれ。
「テツロウちは、我々の行く先がタネガシマと聞いて、まさしく生まれ変わったにゃ」
アカツキの相手をしていたにゃん太も、タオルで汗を拭きながら語る。
「タネガシマなら月へ行けるか、月の機能の一部を使えるかもしれないからね」
このセルデシア世界を管理するサーバー本部機構は、月面にある。
それがシロエ達の出した結論だ。
数々の文献や、リ・ガンを始めとする大地人の賢者の意見もそれを裏付けている。
月の機能ならば、地球とのゲートを開ける。
と、言うよりは、月の機能でも無理なら他に手の打ちようが無い。
冒険者が死んだ時、一度魂魄が月に行くのも、おそらく冒険者のライフサイクルシステムの全てを、月面サーバーが管理している証拠だろう。
自らを〈観察者〉と呼ぶ異星人(?)、〈航海種〉が利用する空きPCの身体も、普段はあそこに保管されている。ロエ2や玉三郎がそうだ。
だが、同じ〈航海種〉でも、〈典災〉は、敵性NPCしか利用しない。
そして時に〈共感子〉を要求するメッセージ以外は、常に〈コンピューターゲームの敵キャラ〉よりも〈コンピューターゲームの敵キャラ〉の様な過剰な振る舞いをする。
〈共感子〉という言葉の意味とは裏腹に、一切の共感を拒む如き態度。
そしてロエ2のくれた数々のヒント。
〈ランク2〉と〈ランク3〉。
〈ランク2〉の〈典災〉が持ち得ず、我々が持ち始めているかもしれないもの。それを形にする事が〈ランク3〉への到達。
からくりは少しずつ見えてきた。
だからこそ、このままただ〈コンピューターゲーム〉をクリアーしても、本当の意味での解決にはならない。
それでは〈典災〉はいつまでも同じ事を繰り返すだろう。
シロエはそう感じていた。
「僕達が自ら〈ランク3〉である事を、彼等に示す。それが答えでしょうかね? ロエ2」
「シロっち?」
「ああゴメン、班長。ちょっと遠くを視過ぎたみたい。まずはタネガシマに付いて、遺跡を動かし、例え一人や二人でもいいから、地球と行き来できるかどうか、それを確かめなきゃ」
「テツロウちを返せれると良いですにゃあ」
「うん、でもまず地球からもこっちに来れる事を確かめてからじゃないと、通路の実在の証明にはならない」
「………。決意は変わらないのか? 老師」
アカツキが悲しい目でにゃん太を見つめる。
「身寄りの無い我輩が、往復の実験台には一番いいですにゃあ。セララちには内緒ですにゃ」
-2-
アキバの街。
物価とは残酷である。
低レベル冒険者にとって。
アインスはずっと心痛め続けてきた。
無論、売る側も暴利をむさぼっている訳では無い。普通のアキバの冒険者市民が支払える安さの食事や商品で無ければ、そもそも商売として成り立たない。
だがそれは、少なくとも30レベル以上の冒険者が精力的に狩りやクエストをこなして、やっと日常の物とできるのであった。
つまり、25レベル以下の冒険者には、どうやっても市民レベルの生活は営めない計算になる。
だが、飢える事もまた難しい。
どんなに低レベルのモンスターでも、必ず高確率で食材をドロップし、それを調理コマンドで『調理』すれば、味の無いふやけたせんべいの様な食料で飢餓はしのげる。
それがどんなに惨めな事か、転移の経験を経た皆は誰もが知っている。
でも、この一言で済まされる。
30レベル以上になろうとしない奴が悪い。
それはある意味正しい。
しかし、それは言葉の暴力でもあるのだ。
実際に、30レベル以上にならない、否、なれない冒険者は、そう言った言葉の暴力に打ちのめされ、無気力になっている者がほとんどだった。
『クズ』だの『カス』だの『ヒッキー』だの『ゲームの中でまでニートかよ』だのの鞭打つ言葉。
だが、そんな言葉の暴力を投げつける者の多くが、アインスの呼びかけに応えて、努力している者達と言う矛盾。
「ハ? 何言ってるんスか? 俺たち、アンタの言ってる通り、学習してるし努力してるんすよ」
「そうしてる奴がしない奴を非難するなっておかしくね?」
「あいつらこそ学ばない奴っしょ? 結果がすべてっしょ?」
そんな彼等にいくら注意しても、互いに口論口撃を繰り返すばかり。
自分は一体何を間違えたのだろう?
それを念話でシロエに聴く勇気は、アインスに無かった。
25レベル以下の冒険者に、味のある食料を『配給』する行為を偽善と呼ばれても、それに反論する言葉すら失って行ったのである。
-3-
ナゴヤ郊外。シロエ達が滞在する別荘に、領主のキスキン侯爵からのお迎えの馬車が寄越された。
城で行われる晩餐会へ、レイネシアを招待する為の物である。
レイネシアは、ド溜め息を衝く。
「行きたくな~い」
「貴女のお仕事です」
にべも無いエリッサ。
「まだ体調がすぐれないって言って」
「ご安心ください」
笑みで応えるエリッサ。レイネシアの顔も、一瞬明るくなる。が―――
「もうすっかり良くなったと、既に伝えてあります」
「………。エリッサ嫌い」
亀の甲より年の功だった。
さて、それはそうと、シロエ達は油断していた。
セルデシアがエルダーテイルと言うゲームを模した世界であり、ゲームで有れば、当然起こりうる強制イベントの存在を失念していたのだ。
それを思い出したのは、間抜けにもレイネシアが馬車に乗り込み、馬車の御者やお付きの騎士の顔がみるみるモンスターのそれに代わってから。
「レイネシアっ!」
「アカツキっ!」
その時見送りに来ていたのは、シロエとアカツキとセララだけだった。
アカツキはすぐさま切り付けたし、シロエも支援呪文を次々と唱える。
だが騎士隊長だった女は、悠々とアカツキの剣を受ける。
デバフもかかった直後に次々と無効化。
「私の名はカッツェー。〈典災〉のカッツェー」
兜の下から髪の毛が縦横に伸びてうねり、背中から蝙蝠の羽根。否、その逞しき骨組みはドラゴンのそれと言っていい。鱗付きの逞しい尻尾まで生えてきた。
「狂王ダノーブ四天王の一柱。………ああ、プログラム通りのセリフってなんてつまらない」
「ダノーブ? ヤマト歴史上の、東西統一を試み倒れた覇王?」
シロエがゲーム内の知識を腦の片隅から引っ張り出す。
「私の言いたいのはこっちの方。私、レギオンレイドのボスキャラなの」
これにはシロエ達が、いや、エリッサさえもが凍り付く。
「シロエ様………それって、冒険者が96人いないと勝てないって事ですか?」
「――。ええ」
「うひゃはHahAhAHahahHaAha!!」
セララもエリッサを庇いながら、死の恐怖に顔を蒼くする。
「アカツキっ! セララっ! エリッサァァぁぁっ!!」
レイネシアは必死に叫ぶが、馬車はみるみる遠ざかる。
立ち塞がっているのはカッツェー独りなのに、3人でかかっても、小揺るぎ一つしない。
なのにアカツキのダメージばかり募って行く。
〈影遁〉を使い分身で避け、セララの呪文で回復しても追い付かない。
敵はまだ全然本気を出した風でも無いのに。
「ハラ黒っ!!」「シロエっち!」「大丈夫かっ!?」「先輩っ!」
こんな時に真っ先に行動を始めるのは、やはり元茶会メンバーとマヒルだ。
たちまち駆け付けて、カッツェーに殴りかかる。
まずは一番足の速いマヒル。
「喰らえぇっ!!」
だがカッツェーは2本のメイスを片手の爪で余裕で受け止める。
にゃん太の連撃も、ソウジロウの〈兜割〉も、そして、有ろう事か、シロエ達の知る中で、エルダーテイル最強の技と言っても過言では無い、カズ彦の〈斬徹刀〉でさえも、まるで応えた様子が無い。
当然だ。
96人の集中砲火を浴びせてやっと互角の相手に、高々7人のダメージを浴びせかけた所で、自動HP回復分に追いついたかどうかさえ怪しい。
つまり、ダメージは実質ゼロ。
「シャラァアAhahhAtahaTaAAshyaLaHatHaaAA!!!!」
カッツェーの咆哮が天地に響く。
〈萎縮〉〈放心〉〈惑乱〉〈硬直〉〈重篤〉。
ありとあらゆるバッドステータスがシロエ達を、遅れてやって来たダリエラ達も含めて縛り付ける。
「このまま殺せないなんてつまらなぁい」
空中に浮かび上がり、舌なめずりをするカッツェー。
「でも欲しいのはもっとアツイのだから仕方ないの。バイバイ。キャハHAhahhaaHAa!!」
飛び去るその影を、誰も追う事すらできなかった。
-4-
アキバの街。
タクトとミーミーは、今日も「円卓」の用意する配給を貰いに来ていた。
自らのサブ職が〈料理人〉であるにも関わらずだ。
理由は、ディスられたからである。
「お前等の料理、配給より不味い」「豚のエサ以下だ」
タクトの親も、ミーミーの親も、ほとんど料理をしない。
共働きで、どちらも帰宅時には疲れ切っているからだ。
食卓に並ぶのはいつもスーパーやコンビニの御惣菜。
今時珍しくも無い話だ。
親が料理を作らなければ、子供が料理を学べるはずも無い。
タクトもミーミーも、料理など作れはしない。
それでも憧れは自由だった。
地球では。
テレビのグルメ番組が大好きで、料理人になる事をいつも夢想した。
ゲームの中で大地人NPCに料理を振る舞えば、いつだって『美味しい』と喜んでもらえた。
でも、ゲームがリアルになってからは、一度も言ってもらえた事は無い。
地球に居た頃のいつか料理人になる夢は、もう苦しみの種でしか無かったのだ。
両手に一つずつ抱えたお椀。
右にパンかご飯、左には大抵スープかシチュー。
配給だから贅沢な具はほとんど入っていない。もちろん肉も少し。
それでも不味くない程度の味が有るだけマシ。今日はパンとシチューだった。
お玉で注がれたそれを受け取り、帰路に就く。
だが、その光景を、最も見られたく無い人達に見られた。
ミカカゲとアオモリだ。
タクトとミーミーは逃げ出す。多少シチューがこぼれるのも構わず。
「あ、あいつら!」
「待って! 話をさせて!」
こちらも買い出しの袋で両手が塞がっていたのだが、やはり多少オレンジやジャガイモがこぼれるのも構いもせず追いかける。
追跡行が始まった。
-5-
ナゴヤ郊外。
シロエ達も追跡行を開始していた。
馬車の轍を、アカツキが丁寧に見分けて、一行を導いて行く。
「こっちだ、主君」
30分も追いかけて行くと、樵らしい大地人に出会う。
「アンタら、そっちに行かん方がいいよ」
「何かあるんですか?」
「大昔の古い砦で、ゼオラ城っつう廃墟があるだよ。お化けが出るっつう話で、今じゃ誰も近付かねえ。悪い事は言わん。引き返しなされや」
シロエとアカツキは顔を合わせ頷き合う。
他の面子もだ。
「有難う、多分間違いない」
すると、メニュー画面にイベント発生の表示が出る。
≪新イベント発生。ゼオラ城に突入し、姫君を奪還せよ≫
ハーフレイド12人用。イベントは凡そ一週間を要するダンジョンアタック。
「どうする、主君?」
「パワープレイだ。高級回復アイテムを始め、必要なのは買えるだけ買う」
「ナゴヤに戻んのか」
カズ彦がニヤリと笑う。
「急がば回れですね」
ソウジロウも笑む。
「すると、目標は半分の4日ですかにゃ?」
「どうせ目標なら、3日を目標にしようよ。大量に甘いお菓子も買うけど、大目に見てね班長」
「脳味噌フル回転宣言ですかにゃ。仕方ありませんにゃあ」
「糖尿には気を付けるのだぞ、主君」
「あ、うん。そうする」
果たして冒険者の身体が糖尿病になるかどうか分からないが。
-6-
アキバの街。
「ひいはあ、ひいはあ」
「どっちの角?」
「あ、あっち、右の角!」
そんなこんなのミカカゲ達の追跡行は30分近くにも及んだ。
だがやはり冒険者レベルと冒険者の肉体の習熟の差は、脳から奪われていく酸素の差となって現われる。
即ち思考力の低下。
タクトとミーミーの逃走は次第に闇雲なものとなって行き、気付けば自ら袋小路に入ってしまった。
「見つけたっ!」
アオモリの声に身を縮こませるタクトとミーミー。
「怖がらないでよっ!」
ミカカゲが涙を流し哭く。
タクトとミーミーはハッと息をのんだ。
「もうっ! これじゃまるで私が苛めてるみたいじゃないっ! 私は逆にアンタ達を苛めから守りたくて来たのにっ!」
ミカカゲは中身が3分の2に減った紙袋を放り出し、タクトとミーミーを抱き締める。
タクトとミーミーは、やがてぎこちなくミカカゲの背中に手を添え、わんわんと泣き始めた。
ロデ研、料理部室。
あれだけ激しい追いかけっこをすれば、当然お椀の中身の配給など、全部こぼれている。
タクトとミーミーは、驚かせたお詫びも兼ねて、アオモリの作るご飯を御馳走になる事になった。
もちろんミカカゲのデザート付きでだ。
「いい魚が入ったから、ムニエルにするな。タイムやローズマリーだけでなく、クミンもちょっと入れるから、カレーっぽい香りもして美味いんだぜっ!」
「あ、有難うございます」
「ございます」
一方ババロアを手早く冷蔵庫に仕込んだミカカゲは、手空きになったのでジュースをコップに注ぎ、二人に手渡す。
「はい、どうぞ」
二人はもう一度礼を言い、受け取る。
「………。やっぱり、料理をけなされたから辞めたの?」
二人はぎこちなく肯く。
「私が守ってあげるから、もう一度教室に来てよっ!」
「無理だよ。ミカカゲさんは先生で友達じゃ無いし」
「学校でいじめが良く有るでしょ。友達同士ならお互いをイジメから守れるけど、先生が上から言ったって、隠れてやるだけでいじめはなくならないもん。悪口は消えない」
「オレ、低レベルだろ。戦闘も満足にできないし、今でさえ自分が消えそうに辛いもん」
「好きな事でまで自分が否定されたら、今度こそ自分が消えちゃうよ」
ミカカゲは胸が苦しくなった。
二人を覆い尽くす絶望が痛いほどに伝わってくる。
「そんなこと無いッ! 私がそんなバカぶっとばしてやるからっ!」
「やめろよ」
アオモリがミカカゲを諭す。
「そんな事したら、今度はぶっとばされた奴が料理教室を辞めるぜ。それで苦しむ事になるお前なんか俺は見たくない」
「じゃあどうしたらいいって言うのよっ?」
「許してやれよ」
「「「?」」」
3人は呆然とする。
「みんな馬鹿なんだよ。お前だって俺だって、菓子や料理作るしか能の無い馬鹿だろ」
「何言ってんのよ?」
「みんなさ、自分が料理作る自信が欲しくてさ、他人の料理を馬鹿にする側に回れば、自分が馬鹿にされずに済む、上手い奴だって勘違いしたがっちゃうんだよ。転移したての頃、不安に負けて初心者狩りとか出たのと同じだよ。馬鹿だよな」
「じゃあ、どうしたらいいって言うの!?」
「だからさ、アイツらが不安なのも、自分が不安なのも、許してやれよ。
人に馬鹿にされても、不安でも、自分が料理を続ける事を、好きな事をするのを、
自分に許してやれよ」
3人は黙って聴く。
「本当はこれ、料理教室の最初に言っとけば良かったんだよな。俺も高1の頃にさ、レストランにバイトで入った時、まかないの味噌汁を、すっごい不味いの作っちゃったんだよな。当然他のバイトや見習いはスゴイ馬鹿にしたんだよ。でも、チーフシェフとサブチーフは、違ったんだ。
『コイツは悪くない。コイツの母ちゃんの作る味噌汁が下手だっただけだ』
『これからいっぱい美味い味噌汁呑んで上手くなればいい』
って、凄い優しい笑顔で言ったんだよな。最初に本当に渡すべきバトンは、技術よりも真心だったんだよな、ゴメン」
「この馬鹿っ!!」
ミカカゲは思いっきりアオモリの足を蹴り飛ばす。
「痛ってーな、何だよ? 俺いい事言ったろー?」
「馬鹿の癖に格好いいのが腹立つのっ! それにそんないい事言うなら最初から自信持って言えっ!」
「お前言ってる事が支離滅裂――っ!?」
それを見て、タクトとミーミーは久方ぶりに笑った。
長らく忘れていた感情だった。
目尻に涙さえ流して、笑ったのだ。
―第10話へと続く―
※口伝
●〈影遁〉
ご存知アカツキの口伝。以前活動報告に載せたのから、バランス調整した最新稿である(決定稿とはまだ言わない)。
ムーブアクションで必要ヘイトは1。[分身]タグを3個発生し、【移動力】sqまで【即時移動】しても良い。
[分身]タグを1個消費すると、回避または抵抗判定に+1Dする事が出来、また攻撃時に消費すると、[追撃]を全て起動する事が出来る。追加で更にヘイト1を使うと、この攻撃で起動した[追撃]は解除されない。
シーンSR回まで。最大SRは3である。
筆者:では今回のゲストはマヒル(仮名)さん、アヤメ(仮名)さん、テツロウ(仮名)さんでーす。
テツロウ(仮名、以下『て』):あ、あの、俺業界人じゃないのにここに居ていいんでしょうか?
筆者:それ言ったら、班長(仮名)さん達なんかも実は業界人じゃないからいいの。
マヒル(仮名、以下『ひ』):オレなんで『ひ』?
アヤメ(仮名、以下『め』):私と同じで~、ままれさんやアカツキ(仮名)さんとの混同を避ける為ですよ~。
筆者:そゆこと。二人合わせて『ひめ』って、なんか偶然だけど面白いね。
ひ:『め』はともかくオレには似合わね~。
め:そんなこと無いですよ~。
筆者:それにそう言う自己卑下は誰かさんに失礼。
ひ:うわっ。ホントハラ黒って言われる訳だよな。ムカつく。
め:でもほんとに失礼ですよ~。
ひ:あー、うん(素直)。
筆者:これが人徳の差なのね(涙)。うん。分かってるけど。
て:それ言ったら、俺、人に見捨てられるタイプですよ、人徳なんて欠片も無いですよ。
ひ:馬鹿だな~、そこがいいんだよ。
め:業界とは無関係な人なのに、当時あれだけ頑張ったのは充分伝説ですよ~。
筆者:………アレ、ホントに俺が一番人徳無い気がしてきた。
ひ:はあ。
め:ホント、アカツキさん、可愛そうです~。
筆者:(脳味噌フル回転して)ゴメン、やっぱり思い当たる事が多くてわかんない。
ひ:そういうとこ。
め:そういうとこです~。の◎太過ぎるのも考え物ですよね~。
て:あー、俺にはなんとなく分かります。馬鹿にされても自己卑下しちゃいけないのは、実は筆者さんですね。
筆者:げふうっ(血を吐く)。やぱしネタや思いやり以外の自己卑下は失礼。
ひ:ま、それはそうと当たり前だけど、実は出会った順番とかは、お話の様にドラマチックじゃない。
め:私なんか、実は他の繋がりで、意外な人達と先に一杯知り合ってますしね~。白々しく初対面のふりしてる人いますよ~。まあ、小説内では初対面の設定です~。内緒ですけど~。
筆者:あーまー、うん。カズ彦のドラマを本編でどこまで書くか、イマイチ決めきれなかった都合上、どうしてもね。
ひ:あれ、筆者の別小説にもよく似たキャラが?
筆者:わーわー、ストップ! それ話し始めたら他の作者の別作品に被害出かねないからストップ!
め:読者の皆さんの想像にお任せします~。
ひ:あ、ままれさんからカンペが。なになに、マリエルと言う名は、実は作者も筆者も偶然同じ成田さんの漫画のホンワカキャラから取っていますので、同じ名前なのは偶然の一致。混乱を避けるためにそれだけ言っておきます。だとさ。
筆者:似たようなキャラが多いと、ネーミング被るんだよね~。直継(仮名)は『か』と違って男の側もホンワカだけど。
て:何で二人とも男性なのに、同じ少女漫画家が大好きなんですか?
め:きっと性格似てるからですよ~。
ひ:身も蓋もない。まあ、でも似たような眼鏡キャラだもんな。
筆者:まあやっぱそうだよね~。でもなんかちょっと複雑。つーか、少し嫌。
(テメー、後で校舎裏に来いよ:ままれ)
筆者:なんか本性隠さなくなってきましたね、この人。
め:ヤンキーさんですか~?
ひ:意外だな。
筆者:いや、どこまでもひねくれ王子シャ○ル君。
ひ:何で隠すんだ?
筆者:彼女いない人がモテ過ぎるとね、何かと問題あるんだよ。うん。男女逆でもね。てか、この業界そんな人多いよね。
て:あ~。彼女彼氏出来た途端、魅力的になる人が多いって、そう言う訳もあるんですね。
め:『ひ』さんぐらい、モテても近寄りがたい位の人なら別ですけどね~。
ひ:…………(ジト目で『め』を見る)。
筆者:うん。君らも似た物同士って事だよね。むしろカズ彦(仮名)勇者。アイツが勇者になれる位馬鹿で本当良かった。
ひ&め:君が言う?
筆者:うん。アカツキ(仮名)可愛いもん。勇者になるのは大変でした。
ひ&め:頼むから向こうの苦労も察して上げて!
筆者:え?
て:俺もそう思います。貴方アホですね。
筆者:(頭フル回転させる)え~、あれですね。それが俺の自惚れで無ければ、いや例え自惚れでも、陰でこっそり『あ』可愛いを連呼するのを欠かさないようにします。
ひ:……いや、まあ、それでいいんだけどさ。
め:頭いい人ってなんかいやです~。愛嬌ないですよ~。
筆者:はっ? これこそが俺の人徳の無さかっ!!
ひ&め:うん。きっとそう。
て:……なんか普通の人で良かった。ミチル(仮名)にさえ好かれれば、後はほどほどで丁度いいや。
何か後にその台詞に激しく関係者みんなが同意したと言う。 うん。筆者もそう思う。 ビバ小市民。
それではまた来月、次回次話でお会いしましょう。
まったね~。