プロローグ。
気が付いたら白い空間に居た。
「は?」
何でと言いたい。
確か残業が終わって最終電車に乗ったのは覚えてる。
電車で居眠りしてたら此処にいた。
「まさか……これはっ! 異世界転生っ!」
「外れです」
「おおう」
突然現れた光の人影に驚く僕。
「初めまして一ノ瀬正さんですね」
「あ、はい」
丁寧な仕草で頭を下げる光の人影。
「実は貴方は……」
「分かったっ!」
「は?」
「皆迄言うなっ!」
僕は光の人影に手を突き出し制止する。
「異世界転生だろうっ!」
「違いますと、先程言いましたが」
「若しくは異世界転移」
「あ~~いや異世界転移は合ってますが……」
「よっしゃあああっ!」
光の人影の言葉にガッツポーズをする。
「なら行先は剣と魔法の世界ですねっ!」
「ええ……まあ…』
僕の言葉にタジタジの光の人影。
「そして貴方は異世界の神様」
「まあ~~合ってますが」
「そして此処はかの有名な神様の白い空間」
「話が早すぎて困るんですが……」
凄い困惑する神様。
「何か特別な使命を遂行するために僕は呼ばれたんですか?」
「違います」
「えええっ! チート・ハーレムないのっ!」
「あるわけないでしょ」
頭痛を堪える神様。
「なら特に使命もない悠々スローライフ」
「あるわけないだろ神の話聞けや」
段々イライラしてる自称神。
「なら何かマジックアイテムに転生して無双とか」
「転生なしと言ってんだろう糞ガキ」
段々口が悪くなる自称神。
「糞ガキって……」
「糞ガキは糞ガキだろう」
「いや」
「神の話を聞けよ」
「ガチですみません」
「まあ~~良いけど」
落ち着く神。
「今から言うことをよく聞けや糞ガキ」
「糞ガキって」
「ああん?」
「すみません」
神にメンチ切られた。
神なのかこれで?
「お前は異世界の召喚の儀式に巻き込まれた人間だ」
「おおっ! 巻き込まれ系かっ!」
興奮する僕。
「あん?」
「何でも無いです」
「巻き込まれて何の異世界転移特典を貰えなかった外れだ」
「外れ?」
僕は自称神の衝撃的な発言に固まる。
「おうとも、だから今から異世界人廃棄専用の死の森に捨てる」
「は? 死の森に捨てる?」
「おうよ役に立たんゴミは捨てて森の肥料になれ」
「待って待ってっ! 死んでしまうよ僕っ!」
「おうともっ! 死ねと言ってんだよっ! 役立たずは」
「いやああああっ!」
「運が良ければ現地人に助けてもらえや」
「いやああああああっ!」
そうして僕は異世界に捨てられた。




