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ツイングリッター  作者: シャオえる


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ちょっとした気分転換に

「お父様、お待たせしました」

「では、行こうか」

 一足先に牢屋から出ていたクロームの元に駆け寄り、先を進むクロームの後をついていくシャーロット。数名の魔術師が牢屋の入り口に残ったのを、少し振り向いて確認すると、クロームの後を追いかける速度を上げる

「お父様、どこに行くのですか?」

「シャーロットの部屋だよ。ノースもシャーロットが来るのを待っているよ」

 会話をしながら追いかけていると、牢屋から、いつもより早くすぐにディオロイ城に着き、迷うことなくシャーロットの部屋へと向かっていく。クロームが部屋の扉を開け、シャーロットが先に部屋を覗くと、家政婦達とご機嫌で大量の服をソファーや椅子に掛け、服を仕分けるノースがいた

「お母様、これは……」

 服だらけの部屋に呆然とするシャーロットがノースに声をかける。声に気づいたノースがにこりと微笑んだまま、入り口にいるシャーロットに駆け寄りぎゅっと抱きしめた

「シャーロット、待っていたわよ」

 そう言うと、手を掴んで大量の服があるテーブルの方に早足で向かう。いつも以上に用意された服を見て、シャーロットが戸惑っていると、ノースが椅子の背もたれに掛けて置いていた、セットアップされた服を取り、シャーロットに手渡した

「これはね、あなたが外に出るための服よ。新しく素敵な服を用意していたら、こんなに増えてたわ」

「私が、外に?」

「そう。お着替えが終われば一緒に出掛けましょう」

「えっと……」

 受け取った服を見ながら首をかしげていると、部屋の入り口付近で、二人の様子を見ていたクロームが部屋の中に入り、大量の服に少し苦笑いしつつ二人に近づき、ノースと一緒に服を選んでいるシャーロットに声をかける

「シャーロット、あの子から魔力と魔術を分け与えてもらったんだろう?だから、シャーロットも今日から外に出られるよ」

「えっ、どういうことですか?」

 クロームの話しに驚きつつ、シャロやリリーの顔が思い浮かび、持っていた服をぎゅっと抱きしめる。少しうつ向いていると、ノースがシャーロットに新たな服を差し出した

「やっぱり、この服がいいわね。魔術を使う時に邪魔にならないわ」

 選んだ服をシャーロットの背丈を合わせ、家政婦達と話しはじめる。背後で楽しそうな声を聞きながら、まだうつ向いていると、ノースが背後からシャーロットをまたぎゅっと優しく抱きしめた

「あの子の心配しなくても大丈夫よ。魔力は時間がたてば戻ってくるものだからね」

「確かにさっき、そう言っていましたが、でも……」

 ノースに返事をしながら、段々と声が小さくなっていくシャーロットの頭を撫でながら、ノースが隣にいるクロームに目線を向けると、家政婦達が閉じていた部屋の扉を開けた

「ちょっと気分を変えるためにも、着替えましょ。クローム、あなたは部屋を出てね」

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