表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/53

おまけ。 ハッピーバレンタイン

短いですが、イベントなので(笑)

お昼休憩20分クオリティです。

 2月14日である。バレンタインデーなのである。


 真桜さんは思った。


 ふたりきりでイベントやるから、美味しくいただかれちゃうんじゃね? と。


 同じ頃、六花さんもそう思っていたらしい。ふたりの心はひとつになった。打倒、魔王。無理ゲーである。当然、ちなさんも好実さんも参加だ。強制とも言う。


 マンネリ化していたことを自覚していたちなさんは、やる気満々で参加を表明した。羞恥プレイが決定した瞬間でもあった。不憫くん憐れ。



 そんなわけで合同バレンタインパーティー開催である。一口チョコやらケーキやらブラウニーやらがテーブルにてんこ盛りされている。


 食べるのは女子だろうことはお約束だろうなぁ。男性諸君は個々に本命チョコをもらっているので、その辺はどうでもいいらしいし。


 赤系の衣装で着飾った女性達を好実さんが写メっていた。君も着てるだろうよ。そんな好実さんを晴さんがムービーモードで撮っていた。お約束ですな。てか、このふたりだけがほのぼのである。今は。


 巻き込まれた不憫くんが、はい、あーんをされて涙目だが、そんなこたぁどうでもよろしい。静留くんと楓くんの心は荒れていた。


 どうしてふたりきりじゃないんだ、と。ある意味こちらもひとつになっている。魔王達の思考回路は伴侶を愛でる一択なのである。


 ぞわぞわっ、と背中に悪寒が走った真桜さんと六花さんだが、考えないことにした。


 彼女達の敗因は、この後の夜を考えなかったことにあるだろう。


 解散後、ふたりきりで愛でられてしまうのもわかりきったお約束なのでこのふたりは省略。あ、下着も赤だったようだ。せくしー。



 ちなみに、不憫くんは羞恥プレイのままちなさんに弄ばれたらしい。大変満足なちなさんであったことは、翌日の笑顔でバレバレだった。不憫くんがなにをされたかは頑固に黙秘された。ちっ。お婿に行けないとか泣くことか? 嫁に貰えばいいじゃん。てか、はよプロポーズしろや。だから遊ばれちゃうんじゃん。



 好実さんと晴さんは、この後有栖さんにチョコを届けに行った。真桜さんのも預かっている。イベント、イコールコスプレになりつつある北川家では、不思議の国の有栖さんが水色のエプロンドレスでお出迎え。


 写メバシバシ撮っていた好実さん(真桜さんにもおすそわけで送っていた)から、チョコを貰った嬉しさにくるくる回る有栖さんを、みんなが微笑ましく見ていたとさ。棗さんの隣にいたショートカットのスレンダー美女は誰かって? まだ聞いちゃいけないらしいよ?


 有栖さんが一生懸命焼いたチョコクッキーでお茶して、和やかにティーパーティーは終了。満足な有栖さんはとても良い笑顔で眠りにつきましたとさ。



 北川家からの帰り道、好実さんが晴さんにお持ち帰りされて、それぞれのバレンタインデーは終わるのです。


 翌日、動けない女子3人に、かいがいしく世話する男共のなんとまぁ、締まりのない笑顔だったかは、想像にお任せするものなのである。





お約束なのである(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ