※閑話 職員の苦悩
ありがとうございます!
なんにせよ、初めての作品なので、よろしくご指導ねがいます。
楽しんでくださいね
[トゥール学園、職員室にて]
そこは、お世辞にも、いくらオブラートに優しく優しく包み込んである親切な言葉だったとしても、きれいとはとても言いがたかった。
いくつもの机がところ狭しと立ち並んでいる。
窓からはうららかな春の日差しーとはいかないまでも、冬の終わりを告げ、春を呼び覚ますような光が暖かくそそいでいる。詩人辺りは完璧な句を詠みかねない美しさだ。
ーというのに。
「俺、今すっっごく虚しい」
「黙っててくれ、ユーリスせんせ」
「ちゃんとみんな同じことを思ってますよ」
「...全然うれしくねぇ」
「この世の不条理さを素晴らしく感じるぜ」
「激しく同意」
男ー恐らく先生だーが三人隅っこの方で小さく固まっていた。ハッキリ言って、非常にむさ苦しい。
そこらかしこにゴミの山が形成され、言い知れぬ生活感を醸し出しているのと共に向こうには地球儀、そこには丸まった毛布、男達の手元には大量の書類、という、先の全く読めない異様さだ。
まだまだ人生これから、な、ピッチピチの20代に見える神経質そうな、顔立ちの整っている男がある一枚の書類を手にとって額にシワを刻んだ。
「化け物か...」
「誉め言葉だがな」
ワイルドという言葉が似合いそうな男が、すかさず相槌を打った。
「竜を相手にこの結果はないな」
「少なくとも前人未踏」
明るい雰囲気を持った茶髪の男は、肩をすくめて、大袈裟に言った。
三人が三人、それぞれの書類を手にしての言葉だ。
顔立ちの整っている男が持っている紙には『アリアン・ロウ・シャリーン』、と。
ワイルド男には『エレイン・ウィク・フィンガット』、と。
茶髪男には『イリィム・シュレンガット・ウィル』、と。
そして驚くべきはその成績。
【事象干渉】・・・エラー(100振りきり)
【対峙秒数】・・・エラー
【相数】・・・・・エラー
「俺、こんなの見たことねえよ。クラス分けとかむりずぎるッ!」
「落ち着け、ユーリス」
「無理」
三人の思いは一致した。
『OK、Hクラスに放り込んでおけば、後は勝手に這い上がってくるだろう』
「ま、いずれ頭角を表してくるだろうよ」
「遅くとも対抗戦までにはな」
「じゃ、これで仕事は終わりだよな」
「ああ。当直生活ともおさらばだ」
「おしッ! 待っててくれ愛しのハニー!」
「正気にもどれ同僚!」
...そもそもの発端は入学試験だった。
読んでくださり、ありがとうございました!
今回はちょっとですが、次回から文章が増えます。




