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面倒くさがり屋の異世界転生  作者: 自由人
第3章 王立フェブリア学院 ~ 2年生編 ~
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第36話 季節は巡り

 この学院に来て1年が経過した。初等部の2年生となった上に、クラスも昇格してEクラスとなった。


 日々の訓練は気が向いた時にしかしていなかったが、学院に通うようになって実技訓練があるため、必然とステータスが向上していった。


 現在のステータスはこんな感じになっている。




ケビン・カロトバウン

男性 7歳(今年8歳) 種族:人間

職業:初等部2年生

状態:感傷


Lv.1

HP:225

MP:420

筋力:120

耐久:105

魔力:220

精神:200

敏捷:470


スキル

【言語理解】【創造】【センス】【隠蔽】【偽装】

【千里眼】【完全鑑定】【剣術適性】【魔法適性】

【体力増大】【魔力増大】【無限収納】【無詠唱】

【胆力 Lv.2】【剣術 Lv.6】

【身体強化 Lv.5】【属性強化 Lv.6】

【完全探知 Lv.8】【生命隠蔽 Lv.8】

【状態異常無効】【魔力操作 Lv.EX】


魔法系統

【火魔法 Lv.5】【水魔法 Lv.6】【雷魔法 Lv.5】

【土魔法 Lv.5】【風魔法 Lv.7】【光魔法 Lv.1】

【闇魔法 Lv.1】


加護

女神の寵愛

原初神の加護


称号

アキバの魔法使い

女神の伴侶

ゴロゴロの同志

舐めプの達人

逃走者




【胆力】

 物事を恐れたり気おくれしたりしない気力。


 これは、中二くさい魔法詠唱を、頑張っていたらいつの間にかついていた。魔法系統も座学を真面目に受けてて、いつの間にか増えていた。これで、基本属性は全て覚えれた事となる。


【舐めプの達人】

 舐めプを周囲を気にせず平然とやってのける者。舐めプ中にステータスに補正がかかる。


 これは、代表戦の時のが原因でついたのだろう。


【逃走者】

 逃走を繰り返している者。敏捷に補正がかかる。


 姉さんから逃げていたらいつの間にか得ていた。敏捷の上がり方が高かったのは、このせいだろうと思った。


 相変わらず筋力と耐久の伸びが悪い。まぁ、あまり動きたくなくてゴロゴロしているのが原因だろうが。それでも上がっているのは偏に実技訓練の賜物だろうか。


 このままいけば、魔法専門職のステータスに偏りそうだから何とかしたいのだが、如何せん体力を使うことはだるくて、敬遠しがちである。


 バランス良くステータスが落ち着くのはいつの事になるのやら……



◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 今年から二年に上がったこともあり、新入生が一年生として入って来る。月日が経つのは早いものである。前世の記憶がある分、しみじみと思ってしまう。


 新入生も色々と変な奴が来るのだろう。なるべく関わらずにいたいものだが。


「ケビン君、おはよう」


「カトレアか。おはよう」


「とうとうEクラスになっちゃったね」


「今年1年頑張れよ。クラス落ちしたら笑ってやる」


「もぉ、せっかく考えないようにしてたのに。折角だから今年も闘技大会でワンランクアップ目指さない?」


「お前だけでやってろ。俺は別に下位クラスでも構わない」


「ケビン君が真面目にやったら、いい線行けると思うのに」


「お前はただ単に筆記試験を免れたいだけだろ。今年は精々気合を入れるんだな」


 隣でむくれている阿呆を他所に、外に視線を向けてみた。ぞろぞろとやって来ているのは新1年生だろう。キョロキョロしているやつが多い。


 誘導係に見覚えのあるやつがいた。クリスだ。こういう仕事でまた小遣い稼ぎでもしているのだろう。他にもチラホラ学院生が誘導係を担っているのが見えた。


 誘導をしているクリスに至っては、目が危ないヤツになっているが、ショタコンがぶり返しているんじゃないのか?


『マスターがあまり構ってあげないから、フラストレーションが溜まってるんじゃないですか?』


『構ってたら俺のフラストレーションが溜まるだろ』


『今日はお昼にでも誘ったらどうです? 犯罪者に堕ちる前に』


『物騒なこと言うなぁ。そこまで堕ちてはいかないだろ』


『結構ヤバいと思いますよ。ヨダレ垂らして、目は血走ってるから』


 遠くから見ていても、1年生とは違う意味で挙動不審になっている。仕方がないからサナの言う通りにするか。姉さんから逃げられるなら、それはそれでいいや。


 ケビンは風魔法に声を乗せて、クリスの所まで届けることにした。


「クリス、変質者になりかけている、お前に朗報だ……」


「け、ケビン君? どこ?」


 キョロキョロと辺りを見渡しているが、クリスはケビンの姿を見つける事が出来ない。


「真面目にクエストを終わらせたら、昼飯を一緒に食べてやる」


 その言葉を聞き、クリスは1人ガッツポーズをするのだった。その姿を見た周りの1年生は、変な人でも見るかのような視線になっていたが、当のクリスは浮かれていて気づく様子はない。


「だから、いつも通りのお前に戻れ。傍から見たらヤバいぞ、今のお前の状態は」


「分かった。真面目にクエスト頑張るから、ご褒美期待してるね」


 それからは、変質者になることなく、真面目に誘導をこなしていたのだった。


「ねぇ、さっきから外眺めてブツブツ言っているけど、1年生に知り合いでもいるの?」


「いねぇよ。誘導係にいるだけだ」


「誘導係? あれ、学院部の人達よね? 何やってるの?」


「クエストだよ。小遣い稼ぎに丁度良いんだとよ。前に話した時にはそんな事を言っていたな」


「大人のお姉さんたちばかりだね。年上が好きなの?」


「何故そうなる? 何でも恋愛事に結びつけて、お前はスイーツ脳か!」


「言葉の意味がわからないけど、何となく貶されてるのはわかるよ」


(ガラッ)


「みんな席についてー」


 ジュディさんが教室へ入って来て、いつも通りの日常が始まるのだった。その日は、教室に残ったままだと姉さんに捕獲されてしまうので、早々とサボりに出掛けた。


 昼には真面目にクエストを頑張ったクリスと一緒に、学院部の方のカフェテリアへと赴いたが、結構な喜びようだったから、少しはフラストレーションも治まっただろう。


 今年1年もダラダラ過ごせるように、努力を重ねていこう……


 ケビンは、クリスと昼食を摂りながら、そんなことを心に誓うのであった。


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