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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第三章 海の国 ファーランド共和国編
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66話 出航


 僕達は、いよいよグランテイルへと向かうことになった。

 

 グランテイルは、ファーランドから船に乗り、行くことになる。端的に言えば島だ。とは言え、かなり大きい地域で、たくさんの魔族が住んでいるらしい。

 

「気を付けてな、フェイ殿」

「気を付けてください、フェイ様」

 レフさんとバレンティナさんが見送りに来てくれた。


「ええ、行ってまいります」

 僕はそう言った。何が待ち受けているのかはわからない。というわけで、期待と不安が半々だ。

 

「では、参りましょうか。錨を上げよ!」

 オスカルさんが命じた。

 

 錨が上げられ、帆が開かれ、風に乗って船は進み始める。僕にとっては初めての船旅だ。アルパでも船は良く見たけど、遠くまで船で行ったことはない。

 

 船はぐんぐんスピードを上げ、大海原に漕ぎ出した。

 

「速いね! これは凄い!」

 興奮しているドロテア。

「ふむ、船は初めてだが、良いものだな」

 そういうアドリアンさん。二人とも船に乗るのは初めてらしい。

 

「やあドロテア嬢。楽しんで頂けているかな」

 オスカルさんがやってきた。相変わらずでかい。

「あ、魔王さんだ。やっほー。それでさ、グランテイルってどんなところなの?」

 そう聞くドロテア。


「……ふむ。あらためてそう聞かれると、何と答えて良いのやら」

 悩む魔王様。

「私の記憶が確かなら、かなり貧しい土地と聞いておりましたが」

 アドリアンさんはそう言った。

 

「まあ、貧しい土地ではあるな。食料があまり育たず、争いの多い土地ではあるから。しかし最近では、色々な産業が発達しては居るのだがな……」

 そういう魔王様。

 


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