第9話 ダンジョン探索
「それじゃあ行ってきます。」
「気をつけていってらっしゃい。」
「ギネラにぃ帰ってきたらお話し聞かせてね。」
おれは制服に着替え、朝食をとり、風見鶏亭をでる。そして学園へ向かう。
そうして学園に着く校門でレビンに出会う。
「おはようギネラ!今日は楽しみだね。」
「おはよう。ああ。今日のためにおれの宿の亭主が鉄剣をくれたからな。」
「見せて見せて。かっこいい!私もお父さんから剣貰ったんだよ!いいでしょ!」
「お前、これミスリルの剣じゃねーか。」
さすがは貴族。やはりレビンの家は相当金持ちのようだ。
そうこう雑談しているうちに教室につく。先にジャンベア、ジャン先生とコレット先生がいた。
「「おはようございます。」」
「おはようギネラ君、レビンさん。」
「よし、きたな。今日はダンジョン探索だ。昼食はこっちで用意する。よし、いくぞ。」
そう言うジャンベア、ジャン先生についていく。騎士が警備している門を過ぎると厳重に固められた建物が現れる。
「これの中はもうダンジョンだ。今日は1回層を探索する。出てくる魔物はスライムとゴブリンだ。1回層は単体で出てくるから安心して狩るといい。レビンにはおれが、そしてギネラにはコレット先生がつく。まず、俺かコレット先生が魔物を弱らせる。そして俺たちが合図を出したらとどめを刺せ。レベルが上がるのに大体2週間くらいかかる。最初の2週間はおんぶに抱っこでやるがそのあとは徐々にお前らに任せていく。どう倒していくかよく観察していくように。なにか質問はあるか?」
「ないようね。では早速入っていきましょうか。」
まずジャン先生とレビンがダンジョンに入っていく。その十分がに俺とコレット先生が入っていくそうだ。
「じゃあギネラ先にダンジョンいってるね!」
「おう。待ってろ。気をつけていくんだぞ。」
そう言ってレビンとジャン先生が入っていく。
「あっ、そうそうギネラ君には私の魔法教えてなかったわね?私の魔法は水魔法よ。スライムはあなたが核を狙ってその鉄剣で突き刺しなさい。そして、ゴブリンだったら私が水魔法Lv2の水球でゴブリンの顔を包んでで窒息させるからとどめを刺しなさい。」
コレット先生、見た目は穏やかなお姉さんにも関わらずゴブリンに対するやり方がえげつない。それにしても水球はぶつけるだけでなく、コントロールして留めておくことができるのか。これはいい勉強になったな。
「そろそろ時間ね。準備はいい?」
「はい!」
「それじゃあ入っていくわよ。」
コレット先生の合図とともに扉がゆっくりと開いていく。ダンジョンの中は洞窟のようになっていた。そして洞窟の壁にある石が淡い光を放っているため暗くて周りが見えないってことにはならなさそうだ。
「ここがダンジョン1回層よ。1〜10回層まではこんな感じの洞窟が続くわ。さて、早速スライムが出てきたわよ。核を狙って突き刺しなさい。」
核を狙って突き刺してみるが狙いがはずれた。意外と難しい。確か初心者は狙ったところに剣を当てることすら難しいってきいたことがあるな。焦らずに2発目を放つ。そして核が壊れるとスライムが消滅して小さな石が残る。
「2発目で核をつけるとは上出来じゃない。私なんて10発は失敗したわよ。そしてその残った石が魔石よ。電気とかに使われているから売るもよし、自分で使うもよしよ。ポケットに入れて持って帰っていきなさい。」
なるほどこれが魔石か。風見鶏亭へのお土産とすればサリーさんがよろこびそうだな。
そう考えているとまた魔物がやってきた。
「ゴブリンよ。さっき言った通りにね。水球!よし今よ!」
ゴブリンの首に鉄剣を突き刺す。肉の切れる嫌な感触がした。そしてゴブリンは消えて魔石が残る。
「コレット先生、ゴブリンを倒すのってなんか気持ち悪い感触がしますね。」
「私も最初はそうだったわ。嫌かもしれないけどそのうち慣れていくし、森にいる彼らは人間を襲うわ。やらなければやられるわよ。」
そうこうゴブリンとスライムを合わせて10体ほど倒していく1回層の最終地点についた。
「ギネラおつかれ。どーだった?」
「おつかれレビン。やはりゴブリンを殺すのにはまだ抵抗があるな。」
「まぁ最初はそんなもんだよ。むしろ抵抗がない方が怖いくらいだ。」
「そうよ。ゆっくりと慣れていけばいいわ。それじゃあ昼食をとってかえりましょうか。」
昼食はサンドイッチであった。昼食をたべ、また魔物を倒していく。帰りは効率が上がっていってスピードが上がった。帰りも10体くらい魔物を倒し、入口の扉付近ででコレット先生が言った。
「よし、あれで最後よ。気を抜かずに倒しなさい。」
最後のゴブリンを倒したところで脳内に機械音が響いた。
《植物魔法Lv1 が植物魔法Lv2へと上がりました》
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