第6話 昼休み
よし昼飯を食べようってことで食堂に来たけど混んでるな。ってなんでちゃっかりレビンも一緒に付いてきてるんだ?もしかして一緒に食べたいのか?
「レビンよかったら一緒に飯くうか?」
「うん!食べる!誘われるの待ってた!」
うん!元気でよろしい!
妹を持つとこんな感じな気持ちになるのだろうか。こいつは人懐っこいし、危ういからな。迷子にならないように気をつけないと。
その時後ろから2人の男女に声をかけられた。
「よう!ギネラじゃねーか。一緒に飯食おうぜ。ってレビン=カルディア様!バックス男爵家三男ハウル=バックスと申します。以後お見知り置きを。」
「レビンもバックスも貴族だったのか。おれはアノール村のただの平民だ。レビンはどっかのご令嬢なのか?」
「うん!でも今まで通りで気にしなくていい。ハウルも学園は身分関係ないから気にしないで。」
「おう!わかった。よろしくな、レビンさん」
レビンって貴族だったのか。あの天真爛漫さは絶対平民だと思ってたよ。
そんなことを考えているとハウルとともにやってきた赤髪の気の強そうな女性がハウルに声をかけた。
「ちょっとハウル私も紹介しなさいよ。」
「おう、わりぃ。彼女はおれの幼馴染であるイリア=サーライト。サーライト子爵家の次女だ。」
「ご紹介に預かりました、イリア=サーライトでございます。以後お見知り置きを。」
「よろしく!イリア!」
「よろしくイリア。もしよかったらハウルもイリアも飯を一緒に食べようぜ。はやくしないと席が埋まるらしいからな。話は席に座ってからにしょう。」
そうして俺たち4人は席に座ってご飯を食べていた。
「ギネラ、お前Sクラスってユニーク魔法の使い手だったんだな。もしかしてレビンさんもか?」
「あぁ、レビンもそうだな。」
「へー!そうなんだ。私はハウルと同じBクラスよ。よろしくね。」
「ハウルもイリアもどんな魔法を使うんだ?」
シーーン、、、
空気が凍った。
あれ?おれなんかおかしいこと言ったか?レビンともクラスで魔法の話したよな?
「ギネラ、夏には1年生のクラス別対抗戦、冬には六魔祭があるからそれまでは人に魔法を聞いたらダメなんだよ。」
「そうだったのか。すまなかったな。悪気はなかったんだ。レビンも教えてくれてありがとな。あと六魔祭ってなんだ?」
「俺が教えてやるよ。六魔祭っていうのは六魔帝を決める大会のことだ。クラスから代表者2名を出して学年関係なくこのファルティア学園の最強を決めるのさ。そして上位6人が六魔帝になるんだ。」
「そうよ!そして去年の六魔帝第1魔のルシル様と第5魔のディット様がいるわ。この2人は今年の六魔帝ほぼ確定ね。つまりあと4枠しか残っていないのよ。」
「違う。あと2枠しか残ってない。私とギネラもほぼ確定だから。」
「何いってんだよ、レビン。」
「大丈夫!ギネラは強くなる!」
そうだな。最強伝説を立てるためには1年生で六魔帝第1魔になるのもわるくないな。とりあえずクラス別対抗戦に向けてがんばるか。
「おいおい、俺たちを忘れてないか?」
「そうよ私だって六魔帝になるんだから。」
「とりあえずはクラス別対抗戦で勝負だな。絶対負かしてやるよ」
「俺たちに勝ってからそういうことは言ってくれ!」
そんな会話をしながら楽しい昼休みは過ぎていった。
まだ処女作ですがアドバイスやコメント、評価をもらえるとありがたいです。たくさんのコメント待ってます。また、おすすめの作品なども教えていただけるとうれしいです。