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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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政府専用機内にて その五

遅くなりました…。

ごめんなさい…。(土下座)

深呼吸を終わらせた十倉寺司令は、


「攻撃目標の選定は相当に揉めたようでユーラシア西方攻撃を主張していた者達とユーラシア極東攻撃を主張していた者達とで激しい議論が行われた、と、アメリカの諜報機関の者からアメリカに来た後教えられました」


と、言ってテイルに話したのであった。

これを聞いたテイルは、


「なるほど。…と、いう事はその議論の結果、ユーラシア極東地域への新共産同盟軍の攻撃が決定、極東地域に、日本に侵攻してきた、というわけですか…」


と、言って十倉寺司令の言葉に被せたのである。

これに十倉寺司令は、


「その通りです。まず最初に韓国が攻撃をされ、韓国軍はもちろん在韓米軍や在日米軍、そして我々日本軍も韓国軍の応援に向かったのですが敗北、結果開戦から一週間で韓国が滅亡、朝鮮半島の統一という長年の悲願を達成した北朝鮮はその後すぐに統一朝鮮王国に国の名称を変更したのです」


と、ここまで話すと一度話を止めて呼吸を整えたのである。

するとここまでの話を聞いたテイルが、


「ここで韓国が滅亡ですか…。ところで日本軍も参戦したと言われましたが、ここで陸軍と空軍が全滅したのですか?」


と、言って十倉寺司令に尋ねたのである。

これに十倉寺司令は、


「いえ、この時点ではまだ全滅していません。…まあ損害は受けましたが…」


と、言ってテイルの質問に答えたのであった。

これを聞いたテイルは、


「それではこの後起こる戦いで全滅したと言う事ですか?」


と、言って続けて尋ねていったのであった。

これに十倉寺司令は、


「そうです。それでは続きを話してもいいでしょうか?」


と、答えてテイルに確認をしたのである。

これにテイルが、


「ええ、お願いします」


と、言って先を促すと十倉寺司令は、


「では…」


と、一言前置きをして、


「韓国を滅ぼし統一朝鮮王国に国名を改めた朝鮮軍を含めた新共産同盟軍はその後三日間で部隊の再編成作業を終わらせ、作業が終わると各国軍の足並みを揃えながら台湾に進撃、台湾を四日で滅ぼすと中華帝国に組み込み、統一朝鮮王国に続いて中華帝国も長年の悲願であった台湾の併合を成し遂げたのです」


と、話してここで区切ったのであった。

ここまでの話を聞いたテイルは、


「…韓国に続いて台湾ですか…。ちなみにこの戦いに日本軍は参戦したのですか?」


と、言って十倉寺司令に質問したのである。

これに十倉寺司令は、


「いえ、出来ませんでした。韓国での戦いで受けた損害から部隊の再編成を行う事で手一杯の状況でしたから…」


と、言って頭を振ったのであった。

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