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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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政府専用機内にて その三

その後もテイルの姉妹達の話が少しの間続いたところでテイルが、


「…そろそろ私の話は終わりにしていいですか?」


と、言ってそこにいる全員に尋ねたのであった。

この言葉にテイルに姉妹の話を聞かせてほしいと頼んだ十倉寺司令がこの場にいる全員を代表して、


「あ、はい、よろしいです。ありがとうございました」


と、言ってテイルの姉妹達の話を終わりにしてあげたのである。

そうしてテイルは、


「ありがとうございます。…今回は私一人で長く話しすぎたので次は他の人に長く話してほしいんですけど…いいですか?」


と、言って話役のバトンタッチを頼んだのであった。

するとテイルのこの発言に十倉寺司令が、


「他の人が話すのは良いのですが、どのような話をしましょうか?まだそれぞれの家族の話で良いのでしょうか?それとも何か他の話が良いでしょうか?」


と、言ってテイルに次はどんな話が聞きたいかをリクエストしたのである。

これにテイルは、


「…そうですねぇ…。…うーん………。…あ、そうだ」


と、言って手をポン、と叩くと、


「…一つどうしても聞きたい事があるんですけど…いいですか?」


と、言って全員に確認を行ったのである。

この質問にテイル以外の全員が一度顔を見合わせて頷くと十倉寺司令が、


「大丈夫です。それで聞きたい事とはなんでしょうか?」


と、言ってテイルに尋ねたのである。

この言葉を受けてテイルは、


「それでは聞きますけど、日本からアメリカに脱出する時の戦いで日本陸軍と日本空軍が全滅したって聞きましたけど…どういう戦い方をしたらそんな事になるんですか?…これが聞きたかった事なんですけど本当に大丈夫ですか?」


と、言って十倉寺司令に尋ねたのであった。

これに十倉寺司令と松本総理は、


「…なるほど、その話でしたか…」


「…それは確かに聞いて良いのか悩む質問ではありますね…」


と、言ってなんとも言えない表情を見せたのである。

これにテイルは、


「大丈夫です、と、言われたので聞いたんですけど…やっぱり駄目ですか?」


と、尋ねていったので、これに十倉寺司令が、


「…いえ、大丈夫だと言ったのはこちらですから、大丈夫ですよ。…しかしどこから話しますかね…?」


と、言って悩んでいるとテイルが、


「それなら…第三次…世界大戦?でしたっけ?今やってる戦争は?その始まりから教えてもらって良いですか?その時すでに別人になってたからどういう経緯で戦争が始まったかを全然知らないんですよね」


と、言って話の始まりを第三次世界大戦の始まりからしてほしいと頼んだのであった。

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