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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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同盟交渉と亡命政府設立交渉

「陸地に降ろしてあげたい」


こう呟いたテイルの言葉に義仁天皇が、


「…確かに、そうですね。国民が苦しむ事態は出来る限り避けなければいけません。総理、私はフェリアシティ王国の亡命政府の設立を無条件で認めたいと考えているのですがどうでしょう?」


と、言って松本総理に話を振ったのである。

これに松本総理は、


「…そうですな…。現実的には問題点がいくつか出てくるでしょうが…それは問題が起きてから対処する事で良いでしょうか、陛下、テイル女王?」


と、最初は渋く、しかし次第に柔らかくなっていく表情で松本総理が話して義仁天皇とテイルに問い掛けたのである。

この問い掛けに義仁天皇は、


「私はそれで良いと思います」


と、答えて、テイルも、


「…そうですね、私もそれで良いと思います」


と、言って受け入れたので松本総理が、


「それではフェリアシティ王国の…あれ?これは亡命政府設立の話でしたっけ?それとも同盟締結の話でしたっけ?」


と、言って承認をする直前で今どの話をしているかがわからなくなって混乱したのでトーマス博士が、


「…最初は同盟締結の話だったはずが義仁天皇の言葉で亡命政府設立の話に変わったのではないですか?」


と、松本総理や義仁天皇に指摘したので義仁天皇が、


「私の発言のせいで色々と混乱させてしまい申し訳ありませんでした」


と、言って頭を下げてきたので松本総理は、


「いえ、私の方こそ勝手に混乱してしまい誠に申し訳ありませんでした!」


と、言って頭を下げたのである。

これに義仁天皇は、


「いえ、私が…」


と、言って松本総理を擁護しようとして、これにも松本総理は、


「いえいえ、私の方が…」


と、言って互いを擁護し始めたのでテイルが、


「…あの、ちょっと二人共一旦止まってもらっていいですか?」


と、言って義仁天皇と松本総理の間に割って入ると、


「十倉寺司令に聞きたいんですけど、司令は私達との同盟の締結に賛成の立場なんですよね?」


と、言って十倉寺司令に話し掛けたのである。

これに十倉寺司令は、


「もちろんそうです。共に戦える味方が増えるのは大歓迎ですからね」


と、答えたのでテイルは、


「それなら亡命政府の設立と軍事同盟の締結を両方同時に行えば良いだけの話なのでは?…そこで義仁天皇と松本総理が謝り合う事態よりはよっぽど良いと思うんですけどどうでしょうか?」


と、言って義仁天皇と松本総理に話し掛けたのであった。

これに義仁天皇と松本総理は、


「「…そうですね」」


と、言って同意してきたのでテイルはジェームズ皇帝に、


「これでフェリアシティ王国と日本国の軍事同盟の締結交渉とフェリアシティ王国の亡命政府の設立交渉が無事終了したと思うんですけどどうでしょうか?」


と、尋ね、これにジェームズ皇帝も、


「そうですな。これで両国の交渉は完了と言う事で、無事に終わってほっとしましたよ」


と、答えてフェリアシティ王国と日本国との交渉の無事終了を喜んだのであった。

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