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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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日本軍の現状

トーマス博士とジェームズ皇帝の説明を聞いたテイルは、


「…第一世代機ってバッテリー駆動でしたよね?それが空軍って…陸軍はともかく空軍は相性悪いんじゃないですか?」


と、言ってトーマス博士とジェームズ皇帝、さらには十倉寺司令に尋ねたのである。

これにトーマス博士達三人は、


「ええ、それはわかっています。ですから新日本空軍にはアメリカ本土の防衛任務を主に受けてもらおうかと考えています」


「空軍機がバッテリー切れで敵勢力下で墜落とかは洒落にならんからな…」


「ですから空軍の活躍する機会はだいぶ先になりそうです。彼らには歯痒い思いをさせる事になるでしょうね…」


と、それぞれが話してテイルに聞かせたのであった。

これにテイルは、


「いえ、わかっておられるならこれ以上私が言う事はありません。…ところで一つ気になったんですけど」


と、前置きして、


「海軍と宇宙軍は無事というか、健在なんですよね?という事は今日本が他国に攻め込むとなったら海軍と宇宙軍が出ていくという事ですか?」


と、言って質問したのである。

この質問には十倉寺司令が、


「そうですね、宇宙での作戦行動には基本的に宇宙軍が、地上での作戦行動には海軍と陸軍で当たる事になる予定です。そしてアメリカ本土が攻撃された時には陸海空全軍で防衛戦を行う事になっています」


と、言って説明したのであった。

これにテイルは、


(アメリカ本土の防衛までは聞いていないんですが…まぁいいでしょう)


と、思ったのだが声には出さずに、


「なるほど、よくわかりました。貴重な情報、どうもありがとうございます」


と、比較的無難な挨拶をしてこの話を終わらせたのである。

そんなテイルに十倉寺司令が、


「日本軍の状況はこのような感じになっています。これ以外に何か知っておきたい情報などはあるでしょうか?」


と、尋ねてきたのでテイルは、


「…そうですねぇ…今のところは無いですね。軍事行動を共にした時にはまた何か出てくるかもしれませんが、今は特に知っておきたい情報はありませんね」


と、言って返答したのであった。

するとこの返答を聞いた十倉寺司令が、


「それでは同盟の締結交渉に入りましょうか?…ジェームズ陛下に話していただいた会談の内容とは順番が逆になってしまいますが…」


と、言いながらジェームズ皇帝を見たのであるがジェームズ皇帝は、


「私は気にしていないからそのまま気にせずに同盟交渉を続けるといい。テイル女王も早期に同盟の締結が出来た方が良いでしょう?」


と、答えてテイルに話を振ったのである。

これにテイルは、


「…そうですね。出来る限り早期に交渉を成立させて非戦闘員を陸地に降ろしてあげたいですからね」


と、言って頷いたのであった。

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