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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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ジャンの参戦

テイルの呟きに答えるようにジャンが、


「ええ、俺は不死鳥と人間の混血なんですよ。ですから俺を弾除けに使ってくれても良いんですけどね」


と、発言したのだが、この発言にトーマス博士が、


「殿下、冗談になっていません。殿下ご自身は弾除け代わりという程度の意識なのかもしれませんが周囲の者達はそうではありません。国家元首の次男を弾除けにして撃墜させたなど凄まじい悪評になってしまいます」


と、言ってジャンの発言にまたも苦言を呈したのである。

これにジャンは、


「…はあ、わかりました。すいませんでした」


と、言ってトーマス博士に謝ったのであった。

この謝罪にトーマス博士は、


「本当に反省して下さいよ?」


と、言ってこのやり取りを終わらせるとテイルに、


「まあ、とりあえず…以上の三つが殿下をフェリアシティ軍に参加させて貰いたい理由になります。実力は我々が保証します。いかがでしょうか?」


と、言って尋ねてきたのである。

これにテイルは、


「…うーん…私だけの判断だとなぁ…。…アーシアはどう思う?」


と、言ってアーシアに彼女の考えを尋ねたのである。

するとアーシアは、


「弾除けに使って良いんなら賛成」


と、迷わず口にしたのである。

それにジャンが、


「…いや、まあ…俺が言った事だけどそうはっきり言われるとちょっとな…」


と、アーシアのストレート過ぎる発言に話す言葉を選んで絞り出した感じの反応をしたのだが、アーシアは続けて、


「殺しても死なないんだから大丈夫でしょ」


と、言って追い討ちを仕掛けたのだが、アーシアはこの発言に続けて、


「冗談は置いておいて本当の事を言うと普通に賛成。乗ってるマシンアーマノイドはトーリアやアレックス大佐と同じで…コルセアだっけ?あれなんでしょ?」


と、言ってジャンに問い掛けたのである。

この質問にジャンが、


「ああ、そうだ。アメリカ軍の最新鋭エースパイロット用の機体だよ」


と、答えたのを聞いたアーシアが、


「だったらトーリアとも互角に戦えるだろうし、今は私の機体が壊れてるから私の機体が修復されるまではテイルの護衛も頼めるしね?」


と、言ったところでアーシアはテイルに、


「あ、そうだ。シルフもジルフェもテイルに直して貰えば良いのか。テイル、後でお願いね?」


と、頼んだのである。

これにテイルは、


「…わかった。後で直すよ。それよりアーシアは賛成か。わかった、それではジェームズ陛下、トーマス博士、そして…ジャン・F・ケネディ殿下、申し出はありがたく受けさせていただきます。これからよろしくお願いしますね、ジャン」


と、言ってジャンに手を差し出したのである。

その手をジャンは、


「こちらこそ、よろしくお願いします、テイル」


と、言ってしっかりと握ったのであった。

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