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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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アメリカでの首脳会談 その二

別作品での予告どおり投稿しましたが遅くなりました…。

ごめんなさい…。(土下座)

テイルの断言にジェームズは、


「何故、無いと断言できるのですか?よろしければ理由を聞かせてほしいのですが?」


と、言ってテイルが断言した理由を尋ねたのである。

この質問にテイルは、


「まずはまだ共産軍が健在だからでしょうか。直接対峙している共産軍より支援しているだけの魔王軍を先に攻撃してほしいというのは違う気がしました。ただこれが精霊界の国家元首との交渉ならされてもおかしくない要請だとは思いますが」


と、言って答えたのである。

この答えを聞いたジェームズは、


「…なるほど…それで、まずは、と言っていましたが他の理由は何でしょうか?」


と、言って次の理由を尋ねたのである。

これにテイルは、


「次の理由は今の戦況でしょうか。共産軍との戦争は数ヶ月間膠着状態だと聞いています。その状況で新たな戦力を全く違う戦場に派遣する行為もまた違う気がしました」


と、言って二つ目の理由を話したのであった。

これにジェームズは、


「…ふむ…つまり陛下は共産軍との戦争を早く終わらせろと仰るか…」


と、言ってテイルの考えを予想したのである。

このジェームズの発言にテイルは、


「それはそうです。地球を統一し、人間界を統一、とは言いませんが人間界の全軍と精霊界の全軍で魔界に進軍、大魔王フレイルを打倒、これが私達精霊界の全国家元首が思い描いている魔王軍との戦争のシナリオですから」


と、言って返したのである。

するとこの発言にジェームズは、


「…しかしそれなら我々NATOではなく共産軍でも良いのではないかね?何故我々NATOにこだわるのかね?」


と、言ってテイルに尋ねたのである。

この質問にテイルは、


「陛下の方がわかっているでしょう?共産軍が魔王軍と軍事同盟を締結している、という事実は?」


と、言ってジェームズの質問に答えたのであった。

そしてテイルは続けて、


「それがあるからアルシア様は私にアメリカと、さらにNATO諸国と同盟を締結するように助言してくださったのです。助言してくださっただけではありません、ジェームズ陛下と交渉してジェームズ陛下と私との首脳会談が出来るように尽力して下さいました。それを無駄にするような事は私には出来ません」


と、言ってアルシアへの感謝の気持ちを話しながら自身のアメリカやNATO諸国との同盟にこだわる理由を話したのであった。

この発言にジェームズは、


「…そうですな、そうでしたな。アルシア陛下の言葉でしたな。わかりました。まだ色々と問題は出てくるでしょうが亡命政府設立の件、なんとかしましょう。そして同盟の件は、喜んで締結させてもらいましょう」


と、言ってテイルに右手を差し出し、テイルも、


「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」


と、言って右手を差し出しジェームズと固く握手をしたのであった。

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