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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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テイルとジェームズ、ファーストコンタクト

アーシアから呼ばれたテイルは、


「それじゃ隠蔽魔法解除。いきます」


と、言って寝室を出る前から発動していた隠蔽魔法を解除したのであった。

その瞬間、普段のラフな服装から完璧にドレスアップされた、絶世の美女という言葉でも足りないほどに仕上がったテイルが現れたのである。

するとホワイトパレスに勤務していてある程度美男美女を見慣れているはずの職員達がテイルを見て驚愕の声をあげたのであった。

その状況に執務室にいるアーシアはクスクスと笑い、ジェームズは、


(なんだ?執務室の外で何が起きている?)


と、いう疑問が沸き起こる事になったのである。

そしてテイルが、


「失礼致します」


と、言って執務室に入っていった。

そうしてテイルの姿を見たジェームズは、


(…な、なんだこの絶世の美女、いや、超世の美女神は!?これがあのヘリポートにいた女か!?)


と、思いながらふと、チラッとアーシアを見たのである。

そしてジェームズは、


(……先ほどアーシア王女が言っていたのはこれか!確かにこの女と比べてしまえば自分は美しさはまだまだだと言わざるを得ない!)


と、アーシアの言葉を思い出してその発言をようやく納得する事が出来たのであった。

そしてジェームズがそうしている間にテイルはジェームズの対面の椅子の前に立って、


「お初に御目にかかります。フェリアシティ王国女王、テイル・フェリアシティと申します。お会い出来て大変光栄に思います」


と、名乗って挨拶をしたのである。

これにジェームズも、


「…え、あ、お、お初に御目にかかります。アメリカ合衆帝国皇帝、ジェームズ・F・ケネディと申します。この度は我がアメリカにいらしていただき、大変嬉しく思います」


と、名乗って挨拶をしたのであった。

そしてテイルはこの挨拶で、


(ファーストコンタクトは私の圧勝かな…。出来る事ならこのまま押し切りたいね)


と、考え、一方のジェームズは、


(やられた!小娘だと思って完全に油断していた!…そういえば以前天皇と話した時にノブナガ・オダのうつけの策とやらを聞いた時はそんな物に引っ掛かる者がいるのか?と、思っていたが…実際にやられた身としては引っ掛かる時は引っ掛かる!と、言わざるを得ん…!)


と、考えて最初のやり取りでは自身の完敗を認めざるを得ないと思ったのであった。

するとそうしていたジェームズにテイルが、


「…座っても?」


と、穏やかに尋ねたのである。

これにジェームズは、


「あ、失礼しました。どうぞ、お座り下さい」


と、言ってテイルに座ってもらったのであった。

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