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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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テイルとアルシアの会談 その二

テイルにティルダイアとフォルトからの報告を隠そうとするアルシアにテイルは、


「…そうですか、わかりました。それならそれで構いません。ティルダイアさんとフォルトさんの二人に直接聞きますから」


と、アルシアに告げたのである。

これにアルシアは、


「いえ、何もそこまでしなくても…」


と、言ってやんわりと止めようとしたのある。

そんなアルシアにテイルは、


「だってアルシア様が教えてくれないんですもの。それならあの二人から無理矢理にでも聞き出すしかないじゃないですか」


と、自分も絶対に報告を聞いてやる、という決意表明に近い言葉を口にしたのである。

これにアルシアは、


「…あの二人が話さなかったらどうするつもりですか?」


と、尋ねたのである。

この質問にテイルは、


「そうなったら何か条件をつけてあの二人とスパーリングでもしますよ。そうですねぇ…二対一でスパーリングして私が十秒以内に二人を気絶させたらなんでも話してもらう、この条件にしましょうか?」


と、答えたのであった。

この答えにアルシアは、


「…あの二人と同時に戦って十秒で二人とも気絶させるというのは…いくらなんでもあの二人を甘く見ていませんか…?」


と、テイルに聞き返したのだが、テイルは、


「アルシア様はあの二人を高く評価されているようですね。それをわかった上であえてお聞きしますが、私があの二人をまとめて相手にして、十秒以内に気絶させられないって、本気で思ってますか?もしそうだというのなら、実際に出来るというところをご覧にいれましょう」


と、言って少しずつ魔力を解放していったのである。

このテイルの言動にアルシアは、


(これは本気だ)


と、悟り、どうやっても聞き出すつもりだというのを理解したアルシアは、


「…わかりました、お話しします。報告によると戦闘現場は三年前の時と同じように今後数百年間草木の生えない土地に変えられていたそうです」


と、ティルダイアとフォルトの報告をテイルにも話したのである。

これにテイルは、


「またですか…。それにこんなに短時間で…。一体誰がこんな事を…」


と、話して考え込んだのであった。

そしてアルシアは続けて、


「テイル女王の手を煩わせる気はありません。今回も私がなんとかしましょう」


と、言って今回の大地汚染も自身が対処すると宣言したのである。

しかしテイルはアルシアのこの発言に、


「それはいけません。それをすればアルシア様はまた数年間まともに公務が出来なくなるでしょう。それだけはなんとしても避けなければ」


と、言って制止したのである。

これにアルシアは、


「ではどうすると?このまま放置するのですか?」


と、テイルに尋ねたのである。

これにテイルは、


「お任せください。大地汚染の浄化に適任の人物が一人います」


と、アルシアに答えたのであった。

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