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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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テイルとアルシアの会談 その一

アルシアがテイルとの会談に向かっていた頃、テイルもまた会談場所に向かっていたのである。

そうして先に到着したアルシアがテイルが来るのを待つこと十分、テイルが会談場所に現れ、この日の会談が始まったのである。

最初に口を開いたのはテイルであった。


「今日は二人だけの会談になるんですね」


「ええ、今日話し合う議題は軽い確認程度になりそうですから、二人だけで問題無いだろうと思いまして」


「そうですか、わかりました」


こう言ってテイルの確認が終わったところで今後はアルシアがテイルに話していったのである。


「それでは早速ですが、午前中のアメリカ皇帝、ジェームズ・ケネディ陛下との会談の結果なのですが、ケネディ陛下はテイル女王と直接話し合って決めたい、との結論になりました。ですからテイル女王にはケネディ陛下と直接話し合って決めていただく事になりました」


と、テイルに話したのである。

これにテイルは、


「そうですか、わかりました、ありがとうございます」


と、言って頭を下げると、続けて、


「直接話す事が出来るのならどうにでも出来ます。上手く丸め込んでみせますよ」


と、自信満々に話したのである。

これにアルシアは、


「…ふふふっ、テイル女王、悪い顔になっていますよ?」


と、指摘したのだがテイルは、


「それは悪い事を考えているんですから悪い顔にもなりますよ」


と、平然と答え、続けて、


「それでどのような議題で話し合われたのでしょうか?」


と、アルシアに尋ねたのである。

これにアルシアは、


「一つはアメリカ帝国国内に亡命フェリアシティ王国の建国を認めて欲しいというものと、もう一つが亡命フェリアシティ王国を新生NATOに加盟させて欲しい、この二つをお願いしましたね」


と、テイルに説明したのであった。

これにテイルは、


「亡命政府の建国に大規模軍事同盟への加入ですか。わかりました、なんとか二つとも認めさせてみせましょう」


と、再び自信満々に話したのである。

そうして一つ目の議題が終わったところでテイルがアルシアに、


「そういえばティルダイアさんとフォルトさんの魔力を感知したんですけど帰ってきたんですよね?現地ってどうなってました?」


と、尋ねたのである。

この質問にアルシアは一瞬だけ表情を強張らせたが、


「ええ、変わった事は特に何もなかったと報告を受けました」


と、努めて冷静に答えたのである。

しかしテイルは、


「…そうですか?アルシア様の表情がさっき一瞬だけ強張ったように感じたんですけど?」


と、アルシアが一瞬だけ見せた微妙な表情の変化を指摘したのであった。

これにアルシアは、


「そんな事はありませんよ?本当に何もなかったと報告を受けましたから」


と、あくまでも隠し通そうとしたのである。

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