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三宅 茜は、一人息子の三宅 健太を山崎 和浩へ預ける事を受け入れた。

そして町の人々の色んな計らいで茜はこの町から人生の再スタートを切る事が出来た。

先ずは茜の住んでいたマンションを引き払わせ、滞納していた家賃や光熱費などを三浦製作所の三浦 泰彦社長が肩代わりしてくれた。

そして新居としてスマイル食堂近くに、支援者の一人である不動産会社の大橋社長が保証人となり安アパートを借りてくれた。

働き口は三宝製菓の上野社長が製造ラインの一員として準社員扱いで雇い入れてくれた。

そしてスマイル食堂の新たなボランティア要員が一人増えた。それにより茜は頻繁に健太と会う事が出来るようになった。そして生まれ変わった自分を健太に近くで見てもらえるのだ。

スマイル食堂を手伝うようになった茜は、実際に山崎の人柄に触れ、山崎に心から信頼を寄せるようになって行った。

そして頼もしい主婦の先輩が三人もいる。中でも、当初はズバズバ言って来る後藤 史恵とは衝突ばかりしていた茜だったが、今では "お母さん" と言って一番になついている。史恵自身も満更ではないようで娘が出来たような気持ちになっているようだ。

茜はこの町の人々に触れ、自分のあやまちに気付き、一生懸命に生きていく大切さを学んだ。そうしてようやく三浦や山崎が言っていた事の意味を知った。

家事の事は三人の先輩から、料理の事は山崎から教わって、日々楽しく成長している。

友達も出来た。スマイル食堂が居酒屋になる時に知り合った佐川 雄平の母親、恭子きょうこが茜と同じ年と言う事で意気投合したようだ。恭子は過去に初期ではあったがガンを克服した経験があり、雄平自身は覚えていなかったが、一時期 "スマイル食堂" にお世話になっていた事などを話してくれた。

それを聞いた茜はスマイル食堂がすっかり町のコミュニティとして成立してしまっている事を思い知らされた。そして改めて山崎 和浩と言う男の大きさを認識した。


こうして町の人々は子供たちだけではない。子育てを頑張っている、お父さん、お母さんも応援して行くのだ。

誰か困っている人がいれば、誰かが手を差し延べてくれるのだ。

そうして町の人々は支え合って行く。


たった一人の "ゴンタクレ" がたった一人の "頑固ジジイ" により受け継がれた精神が町の人々の善意で大きく拡がって行く。


これからもずっとだ。

人から人ヘ…ずっと拡がって行くのだ。

人と人との絆を深めていきながら…


                〜To be continued〜

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