7話 ーTURNING POINTー
「次は防具…っと、ここか。」
着いた店の名は、防具店、『フェアエリス』
「いらっしゃい!防具揃ってるよ!」
「う〜ん…兄さん、良いのあります?」
「そうだな…あれとか良いんじゃないか?」
指差したものは、正に騎士!って
感じじゃなく、オシャレだった。
「これもこれでありですね。
僕はこれにしようかな…」
「お!決まったか!
よ〜し値段は…4万プルト!!??」
「たっ…高い…」
その頃ミラナは
自分に合った防具を見つけていた。
「お兄さん〜!」
「ん、決まったか?」
「はい!決まりました!」
そう言って差し出した物は、
見るからに高そうなもの…
「…値段は…?」
兄さんが恐る恐る聞いた。すると、
「えーと、2千プルト!」
「ッ……マジかよ…」
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「はぁ…俺の小遣い…」
「高いの買わされたね〜!」
「おまっ…笑い事じゃねぇぞ!」
「そこのお方!」
兄が返事をした。
「ん、俺か?」
「そうです、貴方のお連れの方、」
その老婆が指差したのは、俺。
「〜♪……えっ…僕?」
「来てください。
言うべきことがあります。」
「待て!危ない!」
「そうですよ!ほっといて行きましょう!」
2人はそう言ってきた。
いつもの僕なら、分かった。行かない。
と言うが、今回は違う。
「分かった、行こう。
ただし、行くのは僕だけだ。」
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「そんで、こんなところに連れてきて、
何のよう?」
そこは、長年放置された、
"道場"のような場所。
「貴方…剣聖の息子さんですね?」
「ッ…!?」
俺はその言葉に、剣を構えた。
「図星ですか。
いやぁ…まさかそうだなんて。」
「お前の正体は分かっている!
お前は…前期魔王!」
そういうと、その婆さんは、姿を変えた。
無邪気な子供のような姿に。
「…分かってたんだ、
なら、戦うしかないよね。」
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