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アニマルたちのほのぼの物語  作者: 神通百力


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ハリ千本はあの子と膨らむ

 一匹のハリセンボン――ハリ千本は優雅にサンゴ礁域を泳いでいました。

 すると突然、目の前にメスのハリセンボンが現れたことに驚き、ハリ千本は思わず体を膨らませてしまいます。驚いたのはあの子も同じだったようで、体を膨らませていました。

 ハリ千本とあの子はしばらく無言で見つめ合っていましたが、やがてどちらからともなく吹き出しました。この状況に耐えられずに、二匹とも笑ってしまったのです。

 それからというもの、ハリ千本はあの子と会話を交わすようになりました。他愛もない話でしたが、あの子が楽しそうに話を聞いているのを見ると、ハリ千本は何だか嬉しくなるのです。

 ハリ千本はあの子と会話を交わすうちに好意を抱くようになりました。これほどまでに感情を揺さぶられたのは初めてのことでした。

 ハリ千本は体を膨らませながら、あの子に視線を向けます。あの子も体を膨らませ、ハリ千本に視線を向けました。

 あの子はじっとハリ千本を見つめ、優しく微笑んだのでした。

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