表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/28

プロローグ:アグネスの四輪花と、一人の不審者

こちらでは久々の投稿です。疲れた時に読めるギャグを意識しました、よろしくお願いします。

 その光景は、後に王立女学院の歴史において『奇跡の調和』と語り継がれることになる。


 夕暮れ時の校庭、黄金色の光が降り注ぐ中。

 学院の頂点に君臨する四人の令嬢たちが、一人の「少女」を囲んでいた。


「見て、アルベルタ。この夕日さえ、あなたの気高さの前では色褪せて見えるわ」


 公爵令嬢エレノアが、心酔しきった瞳で「彼女」の手を取る。


「次に会う時は、その夕日よりも熱い勝負を挑ませてもらうわよ、アルベルタ・グレイ!」


 伯爵令嬢シャーロットが、鉄扇を構えて凛々しく宣言する。


「ああ、アルベルタ様……。風が冷たくなってまいりました。わたくしのこのショールで、その華奢な(※がっしりした)お身体を温めて差し上げなくては……!」


 男爵令嬢リリーが、今にも泣きそうな過保護な眼差しで歩み寄る。


「ふふ……最高だわ。これこそが、わたくしが追い求めた真実の物語……」


 侯爵令嬢イザベラが、恍惚とした表情でその全てをノートに刻みつける。


 取り囲む数百人の生徒たちからは、祈りにも似た溜息と、割れんばかりの拍手が巻き起こっていた。


「麗しき姉妹の絆……!」

「アグネスの四輪花に、永遠の祝福を……!」


 ――だが。


 その中心に立つ「彼女」こと、アルバート・グレイの内心は、ただ一つの叫びで埋め尽くされていた。


(…………どうしてこうなったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)


 俺は男だ。

 見てくれ、このドレスをはち切れんばかりに押し広げる大胸筋を。

 聞いてくれ、さっきから裏声を出すのが限界で漏れかけているこの低音バスを。

 

 俺はただ、没落寸前の実家の商会を救うため、母上の無茶振り一つで、この魔窟に放り込まれただけのしがない商人なんだ。


 バレたら終わり。

 即座に衛兵に突き出され、グレイ商会は歴史から消える。


 そんな崖っぷちで必死に生き延びようとしているだけなのに、なぜか懐かれ、ライバル認定され、儚い存在として守られ、小説の主人公にされている。


 おかしい。

 この学院の奴ら、誰一人としてまともに俺を見ていない。


(バレろよ!頼むから誰か一人くらい、俺が女装して潜入している不審者だってことに気づいてくれよ!!)


 だが、俺の悲痛な叫びは届かない。

 周囲の熱狂は加速し、俺をさらなる伝説の深みへと引きずり込んでいく。


 これは、女装して女学院に潜入した商人の跡取り息子が、なぜか誰にもバレず、むしろ最高峰の令嬢たちに全方位から囲まれて、物理的にも精神的にも逃げ場を失っていく――そんな理不尽極まりない物語である。


とりあえず10話以上は書き終わっているので、どんどん投稿していきます

完結保証作品です

ブクマしていただけると更新を見逃さないので、ぜひお願いします!


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるの!!」


と思ったら

下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします!


面白かったら☆5つ、つまらなかったら☆1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです!


なにとぞよろしくお願いいたします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ