話し合い後
「そういえば自己紹介がまだだったわね。私は鷹司紫突然だけど私とも付き合わない?」
「はい?」
少しの沈黙が流れる
一番最初に口を開いたのは祐奈だった
「ちょっと!お母さんどういうこと!」
「だったこんないい男がいたなんてーちょっとぐらい分けてくれてもいいんじゃない」
さっきの紫さんとは打って変わって今の雰囲気はとても喋りやすく、やわらかい。ただし色気はすごい。
今言った話はどのぐらい本気なのだろうか、本気で言ってくれているのなら全然オッケーむしろこんな色気のすごいお姉さんと付き合えるなんてラッキー、、、、、いやいやいやいやまだ会ったばっかだし、紫さんのことなんにも知らないし、しかも彼女の母親なんてさすがに、、、、
「ま、まだ出会って間もないのでまずお友達からということで」
「じゃあ連絡先交換しよ」
紫さんが楽しそうに携帯を袂からとりだす。
「ジーーーーーーーーー」
祐奈さんがこっちをジト目で見ている
いくら一夫多妻が当たり前の世界だからって自分の母親と彼氏がいい感じになってたら複雑だよな。すいません祐奈さん!連絡先を交換しただけなので!
「ところで大翔君は今日泊まっていくのかしら」
「そうしたいですが、さすがに親が心配してしまいますので」
「そう。まぁ大翔君ならいつでもwelcomeだから」
「じゃあそろそろ時間もやばいので帰ります」
そう言って立ち上がると二人も立ち上がり、正門まで見送ってくれた。
「あっそういえば言い忘れてたんですけど祐奈さん!」
「な、なに」
「結局告白とかもせずに付き合ってみたいになっちゃたので今言っておきます。祐奈さん!僕と付き合ってください!!」
祐奈さんはうれしそうな顔をしたあと、すぐに涙ぐみ
「は、はい!」
笑顔で僕に抱きついてくれた
無事に話し合いが終了し、告白もし終え、すべてがきれいに収まったかと思いきや、大翔は最後の試練へとぶつかっていた。
「どうしてこんなに遅くなったのはるちゃん??????」
「どうしてこんなに遅いのお兄ちゃん、、、、、、」
含みのある笑顔でこちらを向いてくる母さんと美羽。下手な言い訳をしたら何されるかわからないぞここはしっかり誠意を見して本当のことを話そう!!
「ごめん!!母さん、美羽。実は――――」
そこから俺は蓮華さんも呼んで祐奈さんと連絡を取っていたこと、デートしたこと、その後色々あって家に凸ることになったことすべてを洗いざらい話した。
「だからといってこんな遅くに帰ってきて心配したのよ。今度その子は連れてきなさい。」
「ごめん次からはちゃんと連絡するよ」
「私にも連絡してね!」
「わかったよ美羽」
「これからは事前に言っておいてくださいね」
「わかりました蓮華さん」
「じゃあ僕お風呂言ってきます」
「うかうかしてられないわ」
「うかうかしてられない!」
「うかうかしてられませんね」
このとき三人の意志はより強固なものになった。
※この世界の付き合うは婚約とほぼ同義です




