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基本塩対応な清楚系ギャルの幼馴染みに昔告白してフラれた筈なのに最近やたら距離が近いのは何故だろうか  作者: ムラタカ


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番外編 5話 友人の彼女

変わった事など何も無い日常。

いや最近は変わった事ばかり起こる。

その最たるは野上君の退学騒ぎだろうか。


野上ハーレムはその中心的な存在を無くし自然崩壊した。

当初はどうなるかと思われた元ハーレムメンバーだが元々全員が目を引く美人なので直ぐ様特定のポジションを獲得していたが野上ハーレム入り以前程の人気は獲得出来ていないみたいだ。

より顕著なのは水野圭代だろう。

低身長ロリ巨乳でかわいい系、ハーレム入りするまでは男子達のアイドルだった彼女だがアイドルとは処女性が求められるのは一種の常識だ。

しかし塚本の動画が露出して以降間をおいてハーレムメンバーの何らかの情報が露出。

それで野上は退学。

一部生徒にも停学という扱いが適用された。

一般生徒にはどの様な情報が露出したのかは定かじゃないが野上が退学し、一部生徒が停学処分を食らっている現状は多くの予想を広めるには十分だった。

そしてそのウチの1人が水野圭代という女性徒だ。

彼女はその愛くるしい見た目とアニメキャラみたいな声で瞬く間に教室内の男子を魅了しそれは他クラスにまで及んでいた。

彼女自身自分のビジュアルに相当な自信を持っていたがこの学校には彼女の上位互換とも言える美少女がいる。

その美少女は学年全体からみても1〜2を争う美少女として有名で水野圭代はその美少女になんとか食らいつこうと悪戦苦闘したが結局は圧倒的人気の差はどうにもならず彼女は膝を折り地面に手をつかざる終えなかった。

しかもその相手はその座には興味もなく彼氏持ちなのだからその屈辱は計り知れないものなんだろう。

そんな彼女が心の支えとしていたのが野上だったわけだがその野上は退学。

かつて程の人気もなく、今やその美少女には遠く及ばない。



「いやぁ~落ちる所まで落ちたもんだよなぁ圭代ちゃん」


そんな事を他人事の様に言う誠吾

まぁ純度100%他人事なのだから何も言えない。



「でも今でも取り巻きいるんだから凄いんじゃない?」


「まぁなぁ…普通は取り巻きなんていないからなぁ〜熱心なファンもいたもんだ。」




圭代にはあからさまにオタクっぽい男子達4人程がくっついている。

ハーレムメンバー入りする前はこの数倍の取り巻きに囲まれていた。

以前ならクラスのアイドルといった感じだったが今はオタサーの姫みたいになっていた。


この他にも塚本なんかは以前はクラスにいる女生徒全体のリーダーみたいな立ち位置だったが今は元々仲の良かった女友達数人とつるんでるだけの普通の女生徒に成り下がっている。

何処か腫れ物扱いされてる感が見て取れるがそれでも読モやってるプチ有名人としては今も一定の信者がいるみたいな感じか。


そして元野上ハーレムメンバーとしてわすれてはならない存在が萬月という女子だ。

彼女とは少し前にそれなりの交友を育んだ仲だったが今はただのクラスメイトに戻っている。

クラスの出し物とか行事とか義務的な話しかしないほどにその関係値はリセットされてしまった。

そんな萬月だが最近はやけに明るい。

身だしなみも最低限気にしてる程度だったのが最近は妙に色気付きはじめていて以前より明確に美少女としての株を密かに上げている。

そのお陰か萬月の事を目で追う男子が明らかに増えた様だが彼女はそれに感してはまったく興味感心がないというのがその態度からも見て取れた。




「ありゃ好きな奴でも出来たかな?」


「萬月さんがか?」


「女が急に色気付く理由なんてそれしかないっしょ?」


「そんな話数ヶ月前には聞いた事も無いな」


「お前と萬月さん数ヶ月前謎に仲良かったもんな?惜しい事をしたなぁ!あんな逸材を!」


「俺と彼女の間にそんなフラグは無かったよ」


「つーより片桐さんが許さないか」


「何故かそこで瑞穂の名前が?」


「いやだって彼女だろお前の?」


「何度も否定してるだろ?ただの幼馴染みだって!瑞穂とはそういうんじゃない」


「嘘クセぇんだよなぁ…下の名前呼びだし…でも片桐さんもお前との関係否定してるし、何なんだよマジさぁ」


「どーでもいいじゃん他人の色恋とかさ、そもそもお前彼女持ちなんだし」


「ま〜ねぇー。」



憎たらしい奴だよ本当に。

結局彼女の自慢したいだけだろコイツ。



「でも俺お前の彼女見たことないんだけど?」


「年上の大学生だからなぁ…まぁあんまし惚れた腫れた言う事に興味ないサバサバした奴だからなぁ…まぁでも一途だぞ、愛されてるって実感凄いさせてくれるし。」


「なんかお前の話聞いてるとイマジナリー彼女疑惑出てくるよ。」


「はは言ってろ!」



コイツの彼女が年上ともなると1学生である俺が実際に見るのはハードルが高いな。

エンカウント率凄い低そうだし。

まぁ口ではイマジナリー彼女なんて言ったがコイツに彼女かいる事自体は疑っていない。

ここまで惚気けられるのは実際に彼女がいる証拠だろうしそこを疑う意味もない。

そもそもそこまで興味もない。


コイツ自身それなりに陽キャで男も女関係なく話しかけて行くし、クラス内のカーストも何それ?って感じでとてもサバサバしている。

コイツいわく年上の彼女さんもサバサバしてるのならそんなサバサバしている所が噛み合ったのだろう。

やはり恋愛対象ともなるとある程度似てる方が付き合いやすいと思うし。


そう言った意味では僕と瑞穂は真逆だ。

そもそもにおいて釣り合ってなかったし相性も良くなかったのだろうと思う。


瑞穂は今は恋愛する気はないらしいが果たして彼女の御眼鏡に叶う人材は今後現れるのだろうか?


こればかりは他人事ではいられない。

ある意味では最も興味を引く事だから…。

なにせこのまま瑞穂の御眼鏡に合う男が出来ないと彼女は拗れた価値観を持ったままなのだ。

それは困る。

だから俺の安寧の為にも彼女には幸せになって欲しいと個人的には思うのだ。


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