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木工魔法師範が仲間に加わった

タイトルに追放って入れなかったのがダメなのか?

ムーブメントに乗れずにしょんぼり

タイトル変えようかな…

「手にすればクエストのバランスを崩すといわれる魔剣。それをお持ちの貴方は勇者様?」


「いや、もう俺は勇者ではなくただのご隠居です」


一応勇者の証しは持っているが、もう勇者として活動する気はない。


「確かに、世の中にはもう勇者の力が必要なほどの凶悪な魔物は残っていませんが、こないだまであれだけご活躍だったじゃありませんか!」


クエストを受ければギルドに記録が残る。

特に目立つ活動は冒険者月報という雑誌に記事として掲載されるのでこうしたリプレイを読むために雑誌を購読する一般人もいると聞く。

俺がいた頃のパーティーの活躍は今月号にも巻頭グラビアイラスト付で記事が載っている。


いつもは献本された本をそのまま孤児院に寄付していたが、それも今月号で最後だ。


「これからは元勇者とでも名乗りますよ」


「なんで!?もったいないです」


「もう今の俺の居場所は小さな箱庭しかないんですよ。あっこれは内密にお願いしますね」


俺は回復魔法が使えない。補助魔法も苦手だし、抗魔力も低い。元鍛冶屋なので錬成用の火魔法が少し使える程度である。


今更ソロで低レベルのクエストを受け続けるのはさすがにプライドが許さない。


幸いまだ銀貨500枚はそのまま残っているし、土地はあるので農作業や鍛冶仕事でなんとか暮らしていけるだろう。


「何かワケありなのですね。よろしければ箱庭の話を詳しくお聞かせ願えませんか?」


秘密にすると約束した上で俺は猫耳娘に今日は新しい家を建てるための資料を見に来た事だけを説明する。


「それでは家具がまだないでしょう。わたくしは木工魔法のエキスパートです。その箱庭に住まわせて頂けませんか?」


木工魔法は植物を操る水魔法の1つだ。

植物を育てたり、反対に枯らしたりできる。

水を刃物に変えて木工細工も行えるのだ。


猫娘は俺のパーティーのファンで、毎月冒険者月報を楽しみにしてくれていたそうだ。

まだ何も無い土地に魅力を感じる。土地代は払うから住まわせてくれと言ってきた。


「住まわせると言われても家賃とか考えて無いんだよなー」


「じゃあ、とりあえず今回は家具と相殺でいいんじゃない?木工師範ミューゼルさんでしょ?」


「えっ!?あの人おじいさんじゃないのかよ!?」


木工師範ミューゼルといえば俺でも知ってる名工だ。


「あれは祖父です。ナメられないように私の変わりに表に出てもらってましたが最近体を壊してしまって表に出られないので、私は仕事を受けられず暇ってわけです」


ちなみに祖父は夫婦でのんびり湯治中との事だ。


「お金もいままでいっぱい稼いできましたからしばらく私も休もうと思っていました」


そんなワケで新たに木工魔法師範のミューゼルが住人に加わった。

明日も2~3回更新予定です

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