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プロローグ
君たちは、「ポーカープロ」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。
トランプ遊び。
賭け事。
あるいは、どこか危険で、裏社会じみた世界かもしれない。
まあ、無理もない。日本じゃ、ポーカーで金を稼ぐことは法律で禁止されている。表立って語られることも少ないし、職業としての実感なんて湧かなくて当然だ。
だが――世界は違う。
ポーカーは一つの職業であり、戦いだ。
そして、その頂点に立つ“プロ”は、世界に確かに存在する。
巨大な大会には数千、数万のプレイヤーが集まり、勝者は一夜にして名声と莫大な賞金を手にする。歓声が響き、観客は熱狂し、その一手一手に息を呑まされる。
そこにあるのはただの運試しじゃない。
確率を読み、相手を読み、場を支配する。
冷静さと大胆さ、その両方を持つ者だけが生き残る。
運と実力。
どちらか一つでも欠ければ、頂点には届かない世界。
そして。
俺は、そんな世界にいる。
これは、そんな狂った舞台で。
たった一度の敗北に取り憑かれた俺が、
世界一のポーカープロを目指す物語だ。




