師走
自然の動物の異常行動に気をつけろ。
地震が頻発していた時、そんな事を話し合った。
そして現在、人間もまた、自然の動物なんだって思っていた。
あああ。そうだよな。
よく、友人や家族が普通ではしない行動をすると『雨が降る』とか揶揄うけれど、人間もまた、自然の動きに無意識に反応しているのかの知れない。
克也が…
あの克也が、今回の滅亡ネタに乗ってこない(O_O)
それどころか、私にクリスマスを楽しめって?それって、フラグじゃないだろうか?毎回、なんやかんやとデスシティで戦う長文を送ってきたあの克也が、今回の滅亡ネタには乗ってこないって、それ、怖いわ。
確かに、毎回、我が家をスキンヘッドのトゲトゲの皮のチョッキの悪者が襲ってきて、川やら土管を伝って逃げる話を聞かされるのもウンザリはしていたけれど、シーズン3までやって、平和だったところに、しかも、自分で私を出禁にして関係を切った克也が、謝ってまで訂正してくるって、それ、ノストラダムスより怖いわ。
まあ、克也の事だから、動画配信の人に感化されて適当な事を言ってるんだと思うけれど、それにしても、縁起が悪いわ。
『よお、なあ、話、聞いてくれよ。』
マヤの本が話しかけてきた。そうだった、今は克也より、自分の連載だった。
奴はともかく、人類滅亡なんてしない話をしないといけない。
そして、連載に区切りをつけて、そして、今年のクリスマスは恋の話をするんだからT^T
本来なら、クリスマスネタなんて11月にはできてないといけないんだと思う。当日に投稿しても、みんな遊びに行ってるに違いない。
1日でも早くこれにケリをつけて、そして、早くロマンスに行かないと。
私は長年、貯めてるクリスマスソングを再生する。そして、マヤの本を手にした。
「わかったわ。あなたの話を聞こうじゃないの。本当に懐かしいわ。3年ぶりかしら?こうして手にとるの。」
私は本に話しかける。この本は剛がなくなる前に書いていた連載の参考に使っていた。だから、剛が死んで、連載を終われせた時から手にしてなかった。
『そうだな。そして、約束の日が来たんだぜ。俺たちの話を始めようじゃないか。』
本は言った。それは、沢山の謎を解決しないまま完結ボタンを押してしまった作品と、この本との約束だっだ。
今は書けない。でも、シーズン2を書く。そこで謎を解決する。
2025年剛との約束の年に。そして、私はこの名前を引退するの。
かぁぁぁぁ。嫌になっちゃうわよ。本当に、未完が減るどころか増えるしさ、謎は謎を呼ぶし、その時考えていた設定なんて使えないし。
気がつきゃ、2025年も数日で終わっちゃうしさ。
「悪かったわ。でも、今はそれどころじゃないのよ。なんか、色々あるんだもん。」
私は言い訳をした。本はため息をついた。
『わかってるよ。でも、今回は俺の出番じゃないかな?マヤ暦で悩んでいるんだろ?』
「そうよ。そういえば、13ってマヤ暦でも神聖な数字だよね?でも、なんか違和感はあるんだよね。」
私はため息をついた。
『そう言うと思ったよ。さあ、俺を開いて確認するといい。』
本の言われるままページをめくる。懐かしい記憶が込み上げる。
そう、私たちの活動は311のあたりから実質停止した。
フリマがなくなったり、有料になったりしたからだ。
克也とは連絡先を交換してなかった。だから、あの年に会えたのは奇跡だった。まさか、それが剛と、みんなで集う最後の年になるなんて思わずにいた。
そう、2019年12月。私は最後の大勝負に出ようとした。
2020年、本来なら、この年に克也を除くみんなで名古屋に行く予定だった。
小銭は貯めていた。なんだかんだと2万円は貯めた。あとは、小説で稼いだ金を500円。それでモーニングを剛に食べさせようと思っていた。
当時は景気は良かった。20年にオリンピックがあるはずだった。
私は剛に車で送ってもらう時に少し強く念を押した。2万円まで稼いだから、いざという時は遥香さんが自分の車に剛を乗せてくれると言ったから、あとは剛が行くと決めて少し頑張ってくれれば良かった。
どう頑張っても、成功するはずの小さな願いだった。
あとは、小説でモーニングの500円を稼げば、完璧だった。私は1万字の短編を何度か完結させていたから今回も大丈夫だと思った。だから、少し無理をした。
そして、現在も未完のまま漂っている。
この、マヤ暦の本を手にして開いた2019年の12月からずっと。




